2010-04-03

『商品市場の背後に性市場あり』 これまでのまとめ

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宮廷サロンの様子
昨年の12月〜今年の1月にかけて、本シリーズでは、『商品市場の背後に、性市場あり』というテーマで、全六回にわたり、商品市場の成り立ちの背後に存在する性市場の成立過程について扱ってきました。
商品市場と男女の性は、全く関係の無い存在に見えますが、実は経済問題の本質は、男女の性関係にあるという事が明らかになってきました。
現在、国際的な金融バブルの崩壊から世界的な経済危機に見舞われ、各国政府は、市場に介入していますが、一向に市場経済が回復する兆しが見えません。そう考えると、金融資本主義の行き詰まりという問題を超えて、私権が失速し、私権体制が崩壊しつつあるという状況が見えてきます。
今後のテーマとして、市場崩壊の必然的構造と市場社会の絶対的な欠陥構造を明らかにしていく事が重要となっていきます。そして同時に(もしくは先行して)市場の背後に存在する男女の性の関係も当然変化して然り。
さて、その前に、今回は、これまでのまとめとして六回の内容をざっとお復習いし、さらに今後のテーマをほんの少しだけ紹介していきましょう。それでは皆さんお楽しみに・・・・・
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『商品市場の背後に性市場あり』 
全六回のシリーズでは、概略をまとめると

①市場の真の支配者は『性権力者』であること。
②近代思想は性権力を正当化する詐欺的思想であること。
③自由な性市場の拡大を背景に資本階級が冨を集積してきたこと。
④彼らの元で生産階級(われわれ)はあたかも主人公であるかのように思い込まされ、盲目的に市場の住人・市場の囚人と化したこと。

となっていることが、明らかになりました。
私たちは、今まで、市場拡大には、資本階級と生産階級(労働階級)の二つの階級しか存在しないと思い込まされてきました。しかし、市場が拡大するなかで、社会には3つの階級が登場していたというのは新たな認識でした。
そして、資本階級の上位(市場の背後)にその階級は存在していたのです。市場の真の者たる性本階級(性権力者)として・・・・・
更に、彼らは、性権力を不動のものとするために、近代思想(自我・私権・恋愛・自由)を性権力を正当化する詐欺的思想として活用していきます。それは、時代を経るにつれて、万人に深く浸透していきます。

では、このような状況認識踏まえた上で、実際の市場拡大の歴史、すなわち性市場(性権力)の拡大の歴史はどうだったのか、今までの総まとめを兼ねて市場の歴史を振り返っておきましょう。真の文明の歴史は、市場構造(≒性を背景とした欠乏の歴史)を読み解くことで明らかになっていくと思います。
『市場の歴史とその本質』 

■古代市場
古代市場は「略奪」そして宮廷サロンにおける性市場に発生する性幻想をテコにした幻想価値の捏造(騙し)にもとづく商品市場により発達。
しかし国家に寄生して始まった古代市場の規模は国家規模の枠内にとどまっており、性市場も家父長権の下で、その肥大化には歯止めがかかる。
■十字軍という持続的略奪を契機に市場拡大へ
ルネッサンス運動の拠点となったベネチアの金融力の興隆は、十字軍以前にまで遡る。十字軍遠征の時代200年を通じて、ベネチアは持続的成長を続ける。その背景には、国家を超えた普遍宗教としてのキリスト教が教団としてのネットワークを形成。
国家権力を超えた教会権力をうまく利用して(騙して)、教会ネットワークを金貸しネットワークへと変換させたことが、欧州商品市場が国家の枠組みを超えて特殊な長期にわたる繁栄を実現させた原動力となる。
しかも欧州はイスラムの富を略奪しただけではなく、欧州内での騙しあい、奪い合いも激化させ、欧州全域に「騙せば官軍」というムードが確立していき、多くの貴族や騎士に商人的(投機的)体質が形成される。
■中世ヨーロッパ 
近世になると性市場は都市全体に広がっていき、それを契機に商品市場は国家の枠を超えて拡大。決定的だったのは、ルネッサンス時代、人間主義(ヒューマニズム)という名の下で自我・私権・恋愛・自由の追求が是とされたこと。 
ヒューマニズムは、自由、恋愛など自我・私権の追求を正当化し、序列原理を解体。そして、無制限な自我・私権の追求を是とする人々の意識潮流が形成されていったことで、国家権力も、市場主義を是とするしかなくなる。
■大航海時代
更にこの200年間で蓄積された原資を活用して、欧州はアジア・アメリカといった世界中に略奪範囲を拡大させ、またしても騙しの市場拡大を成功させる。
こうして、「騙せば官軍」という欧州に特殊的な価値観を起点とした近代市場は、ついに世界中の国家権力を凌駕するまでに拡大。

この時代以降、明らかに市場は国家を超えて拡大していきます。そして市場を支配者するものが、国家も動かし、大衆を扇動・洗脳する時代(すなわち、現在)に突き進んでいくのです。
それでは、今後のテーマを少しだけ紹介しましょう。歴史は更に続きます。

■貧困の消滅→私権の衰弱→性の衰弱
貧困の消滅から、私権の衰弱そして性の衰弱に至る構造を解明していきます。
『性権力自身が消滅すれば、社会は全面的崩壊状態に陥る。だがそれは、同じく性闘争を究極の活力源としてきた私権社会が消滅する日と時を同じくする。それは、性権(力)こそが私権の原点であったことからも、当然の成り行きであろう。』
■市場の崩壊
私権圧力=活力の全面衰弱、女原理の全面支配と思考停止、そして財政破綻から経済破局の流れを解明していきます。
『どこから見てもこれは支配階級と支配共認がもはや統合能力を失った結果としての破局である。従って、支配階級→支配共認が、この事態を治め社会=国家を再統治することは全く不可能である。この事態は、支配共認を根底から覆す全く新たな理論が登場し、新たな統合共認が形成されない限り、治められない。』
■「観念機能、作動せず」=思考停止
何故、人類は、新しい可能性が開かれても何もしようとせず、滅亡の危機が目前に迫ってきても誰も考えようとせず、ただひたすら活力を衰弱させてゆくだけという状態に陥ってしまったのかを解明していきます。
『観念機能が作動しなければ、人類は絶滅するしかない。だが、人類最大の危機が迫っているにも拘わらず、危機圧力が働かず、観念機能が作動しないというこの現状こそ、もはやいかなる言い逃れも通用しない、市場社会の絶対的欠陥を明示するものである。』

それでは、次回に続きます。

List    投稿者 orisay2 | 2010-04-03 | Posted in 09.反金融支配の潮流3 Comments » 

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コメント3件

 ヨモギ | 2010.11.24 22:07

論点がしっかりしていて、また図解などもあり、非常に分かりやすかったです。
今まで国の借金は国が勝手に作ったもの、自分には関係ない、
と思っていましたが、私自身も当事者であるという事を思い知らされました。
国民1人1人がこの問題に真剣に向き合い、みんなでどうしていこうという、共通の認識をする事なくしては進展しない、人任せでは決して解決しない問題だと思います。

 しっぷう | 2010.11.30 21:52

国債の構造など分かり易く図解になっていて勉強になります。
なんか金貸し支配とか言われると雲の上の話のように思いますが、国民みんながこのことを考えることから変われるような気がします。
まずは事実を知るってことは大事ですね。

 hermes outlet france | 2014.02.16 5:21

hermes italia 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 「国の借金が800兆円になったのは何で?」最終回〜国の借金どうする?〜

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