世界情勢 ~ウクライナ、金貸しの狙いは新冷戦の構築・ドル防衛~
この間のウクライナ情勢経過を超簡潔に見ると(コロナ同様、相変わらずマスコミ報道は、偏向が酷いので要注意)、、
2月17日頃~ ウクライナによるドンパス砲撃
2月21日 プーチン、ドネツク共和国とルガンスク共和国の同意からロシア軍を派遣
2月22日 バイデン、「ロシアによるウクライナ侵攻が開始」と発表
2月24日未明 プーチンがウクライナ軍事作戦を発表、直後に攻撃開始
25日 それまで落ち込んでいた株が急騰し金が急落
27日 ロシアをSWIFTから排除発表
元々は、アメリカとウクライナの執拗なロシア挑発。
少し長いスパンで見ると、ソ連崩壊後、NATOは東方へ拡大。手法は民主化を建前にしたカラー革命。2004年ウクライナオレンジ革命、2014年のウクライナ騒乱を仕掛け、親米政権に転換させた。その後、プーチンはウクライナをNATOに加盟させることだけは許さないと宣言していた。
★アメリカとウクライナ=背後の金貸しの狙いは?
・プーチンに侵攻させ、マスコミを使ってロシアに悪の帝国のレッテルを張る。ロシアの天然ガスを必要とするEU・ドイツなどと分断させる。
・制裁といっているのは、執拗に貿易決済回線「SWIFT」から締め出すと脅している。これはドル基軸の要。
※金貸しは、既に軍事では中露に勝てない。マスコミの洗脳力に頼るしか手がない。→ロシアを悪の帝国化し、新冷戦に持ち込み、少なくとも西側世界だけでも支配下に置きたいという意図。これからウクライナでの戦闘は住民を盾に膠着状態に持っていき(アフガン化)、マスコミを使いできるだけ長くロシアの「悪事」を流し続ける戦略。
★ロシアは、なぜ挑発と分かっているのに侵攻したのか?
プーチンは、“これしか選択肢がなかった”と述べている。狙いはロシアの首元に突きつけられた危険因子を排除すること。以下2点。
・アメリカ他のNATO諸国が、資金援助して持たせた危険な軍事施設(特に核と生物・化学兵器)の破壊とNATO加盟。
・ネオコン・ネオナチetc、ウクライナで活動する金貸しの手先を排除。
※ロシア防衛省発表によれば、ウクライナの、軍事施設、防空施設、軍用空港施設は、精密兵器によって使用不可になった
ロシアの軍事力によって一瞬で無力化された。
※プーチンの長期戦略から考えるとどうか?ロシアの敵は一貫して金貸しであり、金貸しの力の源泉になっているドル覇権。
★侵攻直後に株が急騰し、金が急落したのは何故か?
普通に考えると、逆になるはず。金貸しが誘導している。ドルが急落するのを防ぎたかったから。
★なぜこの時期か?
3月FRBの利上げ宣言 →アメリカバブルが崩壊するのは目に見えていた。それを防ぐ、あるいは責任を押し付ける敵を作りたかった。
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主要な3つの勢力がせめぎ合っている。
①金融奥の院が主導する中央銀行改革
・2023年 中央銀行が発行するCBDC(自国通貨と連動したデジタル通貨)が開始される。すると、銀行とSWIFT回線を使わずにインターネットで海外送金が可能になる。→ドル覇権の終焉であり銀行システムに大打撃。今回のFRB利上げも奥の院主導と思われる。
②金貸し勢力(ロスチャの中央銀行+銀行システム):銀行とドル覇権を守ろうとあがいている。彼らの構想は西側(北米・EU・日)をマスコミを使って染脳支配しつづけることに絞ってきているように見える。
③中露の動き。中国の動きは表向き静かだが、3月の金融市場に暴落第一弾を仕掛けるか。彼らはドルに代わる金融市場を作り出そうとしている。
3者の動き、将棋で言えば、詰め将棋の段階に入っているってこと。金貸しは、マスコミの力で自分の影響範囲を死守しようとしている、しかし中露は影響範囲をジワジワ広げている。侵攻中もロシアはEUに送る天然ガスを急増させている。アメリカが裸にされてお終いか。
ウクライナ侵攻でインフレはさらに酷くなる。そして3月の金融市場の動きが要注意。
by タロウ
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どら | 2022.03.05 5:19
こんにちは、素晴らしい考察をありがとうございます。
金融奥の院勢力は初耳でした。
紙幣の流通や経済を健全化しようとする勢力なのでしょうか?
召使いの方や財団の方は金貸しの勢力ですよね。
しかし米が裸になると日本がぷーさんや近さんに狙われるかもしれないですね。