2010-04-24

「私権の失速・私権体制の崩壊」シリーズ(3)…私権の衰弱から性の衰弱へその2

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「私権の失速・私権体制の崩壊」シリーズ(2)…私権の衰弱から性の衰弱からの続きです。
今回は、更に性の低年齢化→互いに相手を捨象する女捨象や男捨象→秩序崩壊の不安と焦り→私権社会が衰弱or消滅に至る構造を解明していきます。 
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既に、ネオン街は寂れる一方であり、ムキ出しの淫売屋も客が減り続けている。何よりも、性欠乏が衰弱したので性活力がそこそこ旺盛な年齢は下がる一方であり、今や性の中心は高校生・中学生である。これは、男と女の役割規範やそれに基づく男女の期待・応合や互いの肯定視など、共認に基づく人類本来の性の豊かさが喪われ、もはや物理的・本能的な性欲しか残っていないという事を示しており、実際20歳代で早くも擦れっ枯らしと成った男女が急増している。

過去25年前を振り返り、日本における性の低年齢化の舞台の変遷について記載してみましょう。(フリー百科事典『ウィキペディア』より抜粋)
1985年:テレクラが登場し、日本中に広まる。児童による利用も行われはじめ、次第に援助交際の温床となる。
1990年代:ポケットベルや携帯電話が青少年に普及しはじめ、親子関係の希薄化・非行問題との関連が指摘され始める。女子高生による援助交際が問題提起されるようになる。
1994年:ダイヤルQ2を使い「援助交際クラブ」と称し、児童を使って売春(組織売春)をしていた業者が摘発。マスコミに初めて援助交際の語が出現するようになる。
1997年:大阪府警により「援助交際は売春です。」との内容のポスターが製作。
1999年:NTTドコモのiモードサービスが始まり、iモード用の匿名掲示板や出会い系サイトが出現。当時は18歳未満の青少年による出会い系サイトの利用は可能であり社会問題になる。
2004年:SNSが流行する。出会い系サイトと同様に児童の利用が問題になる。
2006年:新しい業態であるセリクラや出会い喫茶の店舗が拡大。法規制が明確でない業態であることから、新たな援助交際の温床となる可能性が指摘。一部店舗では児童の利用を自主規制することで対応。
          %E6%8F%B4%E5%8A%A9%E4%BA%A4%E9%9A%9B.jpg 元気な女子高生
こうして見ると、低年層の若者を中心に、携帯電話やインターネットの普及もあいまって、急速にこういった社会問題が後を絶たずに登場してきた事がうかがえますね。

しかも、私権が衰弱して真っ先に関係耐力(厳しい自我・私権闘争に耐える関係能力)が衰弱して終ったので、互いの自我や要求に対応するのが煩わしくなってきた。その結果、衰弱した性に残された+よりも煩わしさの−の方が上回り、互いに相手を捨象する女捨象や男捨象が顕著になってきた。

   
一方で、こうした性の低年齢化に逆行するかのように、若い男たちの中で、アキバ系第二世代に象徴されるように生身の女性を対象化できないオタクの出現や、更に2008年には、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な草食系男子が登場し現在まで続いています。バブル時代の男子とは、全く質の異なる男子が登場してきました。
          %E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%90%E7%B3%BB%20.jpg アキバ系男子   %E8%8D%89%E9%A3%9F%E7%B3%BB%E7%94%B7%E5%AD%90.jpg 草食系男子
◎しかし、どうしてこうも性欲が出てこないのでしょうか?
昨年のなんでや劇場 『性欲が出てこないのはなんで?⇒秩序崩壊の不安と焦り』から私権社会の衰弱の状況を更に追求してみましょう。  (リンク

現在、性欲の衰弱は世代を問わず普遍的な現象です。そして、その特徴をまとめると次の2点になります。
☆若者では、仲間関係的な男女関係だと何の問題もないが、そこから性関係に発展しようとするとブレーキがかかる。
☆男には、女やセックスどころではないという感覚がある。

◎何故、ブレーキがかかるのでしょうか? 
肉体的関係を持てば責任(制度的には結婚)が生じます。現在、結婚しない人が増えているのも同じ理由で、結婚生活・性生活にエネルギーをかける余裕がない。これは、「それどころではない」という感覚と完全に重なるのでは無いでしょうか?逆に言うと、「それどころではない」ということは、女やセックスよりも必要な事が他にあるということになります。
そもそも、人類はこれまで、どの時代でも、男女は互いに引き合い、性は衰弱しなかった。飢餓や戦争や革命によって秩序原理は変わりますが、古い秩序が崩壊or消滅しようとする時は、一方で新しい秩序が登場してきました。何が起きても秩序は間違いなく存在し、秩序が存在しているからこそ、「この先どうなるか?」が予測できた。
社会の秩序原理は時代によって変わっても『明日もその先も、今日と同じ』という社会に身をゆだね、男女は共に生きてきた。
そして現在、2008年9月の世界同時不況を発端に、私権社会の秩序を形成してきた市場の崩壊と市場社会の欠陥が浮き彫りになり、今日も『明日、何が起きるかわからない』という不安と焦りがあります。

  
この秩序が崩壊or消滅しようとしているにもかかわらず、新しい秩序は登場する気配はありません。しかも新しい秩序が見えない(分からない)不安と焦りが、性欲さえ「それどころではない」と脇に押しやるほどの強い力として存在しているとは言えないでしょうか?これは、『性権力』も『私権社会の秩序』もどちらも消滅していく前ぶれではないかと思われるのです。

性闘争(恋愛)を土壌として肥大してきた性権力にとって、これは致命的である。全ての抑圧力を解体して終った以上、性権力もまた消え去るしかない。だが、私権統合から性権(力)統合へと移行した途端に(or 移行途中で)、当の性権力自身が消滅すれば、社会は全面的崩壊状態に陥る。だがそれは、同じく性闘争を究極の活力源としてきた私権社会が消滅する日と時を同じくする。それは、性権(力)こそが私権の原点であったことからも、当然の成り行きであろう。
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……次回、シリーズ(4)へ続く……

List    投稿者 orisay2 | 2010-04-24 | Posted in 09.反金融支配の潮流4 Comments » 

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