奥の院の反撃(革命と戦争で復活)~ロスチャイルドVSロックフェラーの覇権闘争
奥の院はルネッサンスが示す反教会→快美収束の潮流を見て、思想革命・政治革命によってハプスブルグ帝国を解体するという新しい構想を思いついた。
この流れの中で、奥の院が凄いのは、反教会の新しい潮流を見抜いたこと、思想革命を思いついたこと、政治革命を思いついたこと等多々あるが、この新しい発想の核になっているのは、キリスト教が絶対支配する社会の中において、キリスト教に代わる新しい思想が必要になると気づいたこと。
奥の院は、キリスト教に代わる新しい思想=近代思想の構築を、ルネッサンス=文芸復興運動を通じて登場した、学者や芸術家の中の最も優れた者に経済支援してやらせた。
そして、奥の院は、ハプスブルグ帝国を倒すための政治革命を、知識階級を核にして、商工業者を巻き込んで実現した。
この政治革命という発想も、これまでにはなかった全く新しい発想である。
<奥の院の反撃>
・1789フランス革命以後も、奥の院は王権派と共和派の戦争工作に没頭。産業資本には目もくれなかった。「戦争が一番儲かる」という昔ながらの家訓。しかし、この革命と戦争で奥の院は復活していく。
・1800~新たに英帝国が主敵として登場。当初はロスチャイルドを通じて操作していたが、ロスチャイルドが産業資本を対象とする金融資本として資力を急拡大させ、ロスチャイルドに中央銀行の支配権を奪われる。以降はロスチャイルドが世界を支配。
・1900~アメリカでロックフェラーが急成長。奥の院は、ロスチャイルドを潰すために、ロックフェラーを使って、一次大戦を仕掛けた。一次大戦を通じて、ロックフェラーがロスチャイルドを超えて資力トップに。
・それに対するロスチャイルドの反撃が’29年NY大暴落→世界大恐慌。
・再び、奥の院の指示で、ロックフェラーがロスチャイルド潰しの二次大戦を仕掛けて勝利。以後、20世紀はロックフェラーが世界を支配。
(第二次大戦で、奥の院と日本の天皇家が結びついた可能性大)
・この間、暴動による秩序崩壊を避けるために、不満分子を革命勢力に結集させて共産国家を樹立。一次大戦後のソ連、二次大戦後の中共。教育・医療の完全福祉で不満を解消。更にその後は東・西対立を作り出して、儲け続ける。
・ロスチャイルドの金融支配を崩すための、共産主義→労働争議⇒共産革命は、ハプスブルグ帝国を倒すためのフランス革命の焼き直しとも言える。
(また、奥の院の共産革命は、巨大国家における共同体が可能かどうかの実験でもあった可能性がある。)
※ハプスブルグを倒すためのフランス革命と、ロスチャの金融支配を崩すための共産革命の共通項と違いは何か?
◎共通項は、どちらも知識階級を核にした思想革命・政治革命。ルネッサンスを下敷きにした近代思想。
◎違いは、フランス革命の主力は、商工業者(市民)だが、共産革命の主力は労働者と農民。
・1985~からロスチャイルドの反撃が始まる。それが東京市場のバブル化とその崩壊に始まる世界バブル化とその崩壊。
この金融戦争でロックフェラーは敗け続け、遂に’08年リーマンショックでロスチャイルドの軍門に下った。(ロスチャがロックの企業を株式支配)
・ロックフェラーの残党がテロを起こし続けてきたネオコンだが、それも’19年プーチンによってほぼ封鎖された。
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