2009-04-03

エネルギー自給の実現可能性〜鎖国の可能性を探る!-9

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「鎖国の可能性を探る!」に当たり、最初の課題は、「エネルギーどうする?」でした。
果して日本は、消費するエネルギーの全てを国内で完全自給とすることが出来るのでしょうか?
いよいよエネルギー自給化問題の最終章となりました。
そこで今回は、前回までのオサライを冒頭に扱い、最後に
エネルギー自給の実現可能性
について扱ってみたいと思います!
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<前回までのお浚い>
■鎖国の可能性を探る!-4「『エネルギー』 は、自給できるか?」
ここでは、

1.国内に供給されるエネルギーの96%が、海外からの輸入に頼っている。
2.経済破綻から消費低迷の動向の中で、今後の国内消費エネルギー量を予測する。
石油、石炭、天然ガス、原子力が占めており、全エネルギーの96%が、海外からの輸入です。国内で自給出来るエネルギーは、水力エネルギー等の僅か4%しかない。
2003年度の消費エネルギーは、16,000PJ(ペタジュール)であった。
そこで、09年の金融破たんから貿易赤字への転換を受け、海外への輸出製品の製造中止と国内消費エネルギーの削減から、輸送部門、民生部門、生産部門の各々が50%、50%、62%の削減目標を上げ、年間消費量を9,000PJに抑制する試算を試みました。
丁度、1970年頃の消費エネルギーに戻す計算となります。

■鎖国の可能性を探る!-5「『エネルギー』 マグネシウムの可能性を探る」
ここでは、

>それと最終的に得られるエネルギーの量が、今後求めるエネルギー量を満たす事が出来るのか?このカギをになっているのが「太陽光励起レーザー」の技術開発。太陽光を利用する事で省エネ。これがうまくいけば、石油に代わるエネルギーとして水素を使う為にMgが使えます。そうすれば、大きな声で『鎖国しても大丈夫』と言えるかもしれません??
と結論付けていましたが、一体どの位の量のエネルギーが供給できるかは、結局分からず仕舞いでした(汗

■鎖国の可能性を探る!-6「『エネルギー』 石油・石炭・原子力・地熱発電の展望を探る」
ここでは、

>以上のように、従来の主要なエネルギー源となってきた資源については自給の可能性は限界があるとみなさざるを得ません。これは、予想されたところでもあり、課題として対応策を今後考えてゆきたいと思います。
まぁ、石炭や水力や地熱を除き、輸入品目の国内自給は、難しいとの結論でした。
自給できていれば、あえて海外に頼る必要もなかったとも言えますが...(汗

■地球外エネルギーは期待できるか? 鎖国の可能性を探る!-7
ここでは、

風力発電と太陽光発電の可能性について紹介されました。
技術的には、今後のエネルギー自給としての可能性はあるものの、
①製造コスト
②設置場所
の問題が残されている。

■自給エネルギーの可能性
国内のエネルギー自給の可能性は、従来の水力と合わせて今後の技術開発による太陽光風力にその可能性を求めるしかありません・・・・・
鎖国の可能性を探る!-7では、国内自給としてどの位のエネルギーが確保できるのか未確定でしたが、改めてエネルギー供給量を試算してみたいと思います。
共に製造コストは、莫大な資金が必要であるが、一旦お金の問題は棚上げにして、国内に建設可能か否かとどのくらいの供給量が確保出来るか試算して見たい。
■水力発電
資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」によると、2005年度の水力エネルギーは、680PJとなっている。
過去の変動を考慮してもほぼ安定して供給できていると思われます。
■風力発電
風力発電の設置場所は、安定した風力を得やすい場所の確保が必要となる。
ところが日本の国土は、山脈等で起伏が激しく、風力発電には適さない立地である。
そうした中でも比較的安定した場所で、かつエネルギーの消費場所に近い所と言うと海岸線しかないと言える。
日本の海岸線の総延長が、約3万kmですからその内の風力発電の建設場所に適した場所は、全体の4割と仮定します。残りの6割は、漁港や工場地帯或いは、リアス式海岸等において建設場所としては不適な場所とする。
3万km×40%=1万2000km
直径100mの風力発電装置を海岸線に2列配置し、1基辺りの設置長さを200mと仮定すると、
1万2000キロm÷200m×2基=12万基の風力発電装置の設置が可能となる。
12万基の発電エネルギーは、2002年度の600基の発電実績47万kW・秒から割り出すと
47万kW・秒/600基×12万基=338×109kW・h
25%の立地的なエネルギーロスを考慮して250×109kW・h
エネルギー単位ペタジュール(PJ)に置き換えると(1kW・h=3.6×10-9PJ)
338×109×3.6×10-9=1,200PJ
風力発電では、年間1,200PJのエネルギーが確保出来る試算となる。
将来の必要エネルギー消費量で割ると1200PJ/9000PJ=0.13となり約13%賄える。
■太陽光発電
次に、太陽光集積パネルの設置場所をシュミレーションしてみる。
パネルの設置場所は、
1.鉄道上部の全長:6,000km×巾2m=1万2千k㎡
2.高速道路上部の全長:740km×巾6m=4千440k㎡
3.一戸建て住宅及び工場の屋根:2千k㎡
合計:1万8千400k㎡に太陽光パネルを設置する。
太陽光集積パネルの供給量は、1㎡当たりの発電量は、1.37×105kWh確保出来る。
7㎡×1.37×105kWh/㎡=2.52×1012kWh
エネルギー単位ペタジュール(PJ)に置き換えると(1kWh=3.6×10-9PJ)
2.52×1012kWh×3.6×10-9=9,000PJ
太陽光発電では、年間9,000PJのエネルギーが確保出来る試算となる。
■自給エネルギーの消費と供給
上記試算したエネルギーをまとめて見ます。
1.水力エネルギー:680PJ(6%)
2.風力発電エネルギー:1,200PJ(11%)
3.太陽光発電エネルギー:9,000PJ(83%)
合計:10,880PJの供給エネルギーが実現可能となります。
特に太陽光の占める割合が断トツに大きい !
但し、供給されたエネルギーの内の約2割がロスを生じるとして、実質消費可能なエネルギーは、
1.水力発電エネルギー:540PJ
2.風力発電エネルギー:960PJ
3.太陽光発電エネルギー:7,200PJ
合計:8,700PJとなりますね。(ちょっと足りないか
鎖国してから後の消費エネルギーは、9,000PJですからエネルギー効率を4%ほど上げることでほぼ完全自給が可能と言えます。
これからの日本は、海外に頼らなくてもエネルギーの自給は実現可能と言うことが言える!(ヤッター! :D
又、自然のエネルギーは、昼間と夜間で違ってきますので、消費エネルギーの9,000PJの内、概ね2/3の6,000PJが昼間に消費され、1/3の3,000PJが夜間に消費されるエネルギーとなります。
水力と風力は、昼夜に関係なく供給できますが、昼夜に影響する太陽光は、昼間のエネルギーの余剰分を蓄電して夜間に回すことも必要になりますね。
■エネルギー供給施設の建設費
問題は、これらエネルギー供給設備に掛かる建設コストです。
水力発電は、既存の設備をそのまま利用するとして、特に問題なのは風力と太陽光発電設備です。
風力:直系100mの風力発電装置12万基の設置
太陽光:鉄道、高速道路、一戸建て住宅及び工場の屋根に合計1万8千400k㎡の太陽光集積パネルの設置
一体、幾らの製造コストが掛かるのでしょう?
太陽光発電設備は、周辺機器や取付費用を含めて200,000円/㎡くらい掛かる
(鎖国の可能性を探る!-7の製造コストを引用)ことから、
1万8千400k㎡×20万円/㎡=3千680兆円となります。
風力発電設備は、総発電量あたりのコストは、平成13年の時点で10〜24円/kWh(『ウィキペディア(Wikipedia)』を引用)とすると、
338×109kWh×24円=約8千200億円となります。
太陽光は、エネルギー供給率が高い分コストも桁違いに高い!
日本の国家予算が、一般会計だけでも80兆円くらいですから約46年分の予算となります。
ん〜46年分の国家予算....高い!?

例えば、風力発電ひとつをとっても、発電コストが高いので補助金をいれて採算が取れるようにするというのは市場原理である。それを、コストは上がるけれどもみんなで負担し、その代わり、本当に必要なことだけに電気を使用し、あとは削減する、ならば共認原理になる
(るいネット)

にも投稿されているように、どんなに高いコストでも市場原理から外れ、みんなが必要と感じ、そしてみんなが負担すれば決して不可能ではなく実現可能なのです。
(んっ待てよ?鎖国する訳だから市場原理も働かないか?)
エネルギー自給にせよ鎖国政策にせよ、政治家のみならず国民の一人一人が、本気になれば実現可能なのです。
当然、無駄なエネルギー消費は、削減されることになります

List    投稿者 nakamura | 2009-04-03 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?6 Comments » 

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コメント6件

 kaku | 2009.10.08 22:55

自我の原点が「集団自我」であるなら、私権圧力が衰弱して集団の自我が衰弱していけば、必然的に、個人の自我も衰弱していくのでしょうね。
>個人自我に止めを刺すのは、おそらく女たちによる充足基調ではないだろうか。
女共認の拡がりに、期待と可能性を感じています!

 mihori | 2009.10.13 15:50

>kakuさん♪
遅くなってごめんなさい(> >kakuさん♪
遅くなってごめんなさい(> <;
コメントありがとうございます☆
>自我の原点が「集団自我」であるなら、私権圧力が衰弱して集団の自我が衰弱していけば、必然的に、個人の自我も衰弱していくのでしょうね。
私も劇場でこの構造が展開されて、なるほどーって想いました☆個人の自我も放っておいても衰弱する運命にあるんですね。
>女共認の拡がりに、期待と可能性を感じています!
こうやって沢山の男達、女達が女共認の拡がりに可能性を感じていることが、すごく大きな実現基盤になっていくんではないかなって思ってます☆

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