2010-10-05

シリーズ「活力再生需要を事業化する」18〜認識形成の場を供給していくことが、企業に期待されている〜

 市場経済が行き詰まり、あらゆる集団がガタガタになっている現状。
 これは、これまでの私権第一という軸では社会を統合できなくなり、新しい統合軸が必要となった、パラダイム転換の時代にあることを示しています。
 そんな時代にもっとも必要なこと、それは次代を作り上げて行く活力の再生です。
 シリーズ「活力再生需要を事業化する」では、次代を作り上げて行く活力の再生にもっとも可能性のある「農業」にスポットをあてて、これまで扱ってきました。
前回の記事はこちら。(それ以前の記事は、前回記事の中にあるリンク先を参照ください)
シリーズ「活力再生需要を事業化する」17〜企業による自給自足の挑戦 −船井総研の農業研修−〜
 しかしそれは、すべての人が農業に転換して行けばそれで良いという訳ではありません。
 社会はさまざまな集団によって形成されています。その集団の中でも大きな影響力を持つ企業が、農業の持つ可能性を足がかりとして、どう変っていけばいいのか、そこを明らかにすることも必要なのだと思います。
 したがって今回は、「社会から企業に求められているものは何か?」という視点で考えて見たいと思います。
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まずは、るいネットからの引用投稿を紹介します。

認識形成の場を供給していくことが、企業に期待されている
(前略)
社会が求める認識を紡ぎ出していく場。こうした場=実現形態を創り出していくにあたり、その供給源として最も近い位置にいるのは「企業」ではないかと思う。
この世にある全ての企業は、今までも社会から強烈な評価圧力を絶えず受け続けてきた。そうした状況下で、企業戦略という名の構造認識を駆使して人々の期待を掴み、社会からの評価を獲得し続けてきた(結果、収益を上げ続けてきた)企業が、今も生き残っている。
豊かさが実現されて久しい現在において、単なる”モノ”の供給だけでは社会から評価されない現実は、企業も痛いほど理解している。そして人々の欠乏が人つながり⇒仲間欠乏へとシフトしていることにも、企業は気付いているはずだ。
しかしながら、まだ大多数の企業は、『仲間欠乏=答え欠乏』に気付いていない。”目先の人つながり・仲間充足”を付加価値とする新たな”モノ”の供給に留まり、現代社会が求める本質的な欠乏≒期待に、ダイレクトに応えようとしていない。今や社会は”モノ”ではなく、これからを導いていく”認識”の供給を待ち望んでいる(”モノ”の価値は、場の形成にどれだけ貢献しているか、という評価軸に規定される)。
人々の潜在思念を構造的に捉え、形にして社会に供給し続ける。これが、社会が企業に求めてきた、普遍的な期待≒評価圧力の中身ではないだろうか。確かに、社会が求める認識を形づくり、供給していくのは難課題であるが、言い換えれば現代はまさに、長年企業が磨き続けてきた力を試す絶好の機会ではないかと思う。

 貧困の時代、つまり“モノ”が不足していた時代は、“モノ”を供給することが企業に求められていたことでした。
 それは人々の期待(欠乏)そのものであり、それを的確に掴み、それに応えてることで、企業は社会からの評価を獲得してきました。
 しかし豊かさが実現されてからは、“モノ”が売れなくなった。
 それが意味することは、人々の期待(欠乏)が“モノ”から別のものに変ったということ。
 人々の期待(欠乏)を掴み、それを形にして社会に供給し続けることが企業に求められることであり、社会からの評価を獲得することだとすれば、企業が社会へ供給する中身も変らなければならないでしょう。
 そして、供給する中身が変るということは、企業のあり方そのものも変る必要があるということなのです。
 これからの企業に求められているのは、「認識形成の場」というものを供給すること。
 そのために、企業のあり方そのものがどう変っていけばよいのか?
 次回はそこにスポットをあてて、考えて見たいと思います。

List    投稿者 minezo | 2010-10-05 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?2 Comments » 

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コメント2件

 SSS | 2011.07.17 13:48

こんにちは^^
引用元ってどこですか??

 light coffee hermes handbags | 2014.02.02 9:38

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