2011-02-17

経済破局を超えて、新しい政治経済の仕組みへ 第8回:特権身分に収束すれば無能と失敗に陥る!

「欺瞞観念では答えが出せない、官僚・マスコミ特権階級」を解剖するものとして、前回は『日本の政治を動かしているのは政治家ではなく官僚だ!』をみてきました。今回は『特権身分に収束すれば無能と失敗に陥る!』という視点で学者と官僚についてみていきます。 
 
るいネット秀作投稿の『あれは、そうだったのか!学者と報道の謎が解ける』『平成官僚は無能すぎる』を元にみていきます。構成は2部だてです。 
 
1.特権身分=学者、「職業化としての学問」では無能に堕する 
2.官僚は終身身分と排外人事で、無能化し失敗を繰り返す 
 
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1.特権身分=学者、「職業化としての学問」では無能に堕する

あれは、そうだったのか! 学者と報道の謎が解けるブログ武田邦彦(中部大学)より 
 
あるシンポジウムの後、私は次のような質問を受けた。 
 
「武田先生は、なぜ、リサイクルとか温暖化で、そんなに国と違う意見を言われるのですか? 何が目的ですか?」 
質問をした方は学識、人格、人柄、すべて優れた人で、だからこそこのような直接的なご質問をしていただいたのだろう。 
 
私はこの質問をいただいて、瞬時にこれまで長年、疑問に思っていたことが氷解した。 
 
それは、私が持ち続けていた逆の質問、「なぜ、皆さん(主に学者と報道)は環境問題で国の方針に疑問を抱かないのですか?」というものだった。

武田先生は、何故、同じ学者(事実を求める学者)が、自分と同じような思考をしないのかについて、はたと気づきました。どのような気づきだったのでしょうか。

職業としての学問=職とお金のために都合の良いデータをでっちあげる 
 
20世紀のはじめのころ、マックス・ウェーバーという偉大な社会学者が「職業としての学問」という書を著している。私はそれを恩師から紹介され、むさぼるように読んだ。 
 
そこには、「人間の興味としての学問」と「職業としての学問」が対比されていた。 
 
「興味として学問」をしていた時代には、自然を観測し、解き明かし、時にはそこでわかった原理を応用して機械を作る・・・ということが行われてきた。 
 
観測は正確に行われ、議論は真摯に進み、そして発明された機械はジワジワとその価値を認められるようになった。 
 
ところが「職業としての学問」が誕生して以来、都合のよいデータが公表され、職とお金に関係のない議論は無視され、計画的に機械が考案される・・・それは、学問がその身をお金に売り渡したことだ。 
 
「職業化」とは、「お金化」と言ってもよく、学問を賃金や名誉に置き換え、学問的興味より、賃金が上がるとか、名誉が得られるということを上位に置く考え方を言う。 
 
マックス・ウェーバーは「学問の手段化」とも解釈している。学問はそれ自体が本来の目的を持っていたが、それがお金を稼いだり、名誉を得たりする手段になったことを意味している。 
 
「学問に夢中になっていたらノーベル賞をもらった」というのと、「ノーベル賞をとるために頑張った」というのとの差である。 
 
私が環境問題に疑問を持ち、学会や社会にそれを問うているのは「学問的興味」であって「別の目的」はない。

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      マックス・ウエーバーと岩波文庫「職業としての学問」 
  
現在の多くの学者、職業としての学問では、「都合のよいデータが公表され、職とお金に関係のない議論は全て無視されてしまう」 こんな風に理解する必要があります。

組織とお金(予算)を守るために、本質的な質問を封殺する 
 
現在の日本では、「温暖化が脅威」という人たちの集まりに言って質問しても、ほとんど答えてくれない。 
 
あるときに「2℃上がると大変だ」と偉い人が講演で言われるので、「今の地球の気温は15℃ですが、日本にとって何℃が最適ですか?」と質問したら、返事そのものをされなかった。 
 
座長も講演した先生も、私の質問は完全に無視した。「2℃上がって大変だと言っているのだ。つまらない質問をするな」という感じだった。 
 
「自分たちの組織とお金を守るためには」という考え方だ。 
 
何となく絶望感もある。これほど世の中が世知辛くなり、「目的がなければやらない」ということになると、話をしていても「目的」がないなら聞いても意味がない。「儲かることだけ聞きたい」、「儲かるような方向なら合意する」という時代なのだろう。

これからは、『学者は事実を追求している訳ではない。自分たちの組織、身分とお金(予算)を守るためには、CO2温暖化というウソもつく』 とみていく必要があります。 
 
 
2.官僚は終身身分と排外人事で無能化し、失敗を繰り返す 
 
官僚機構は社会的仕事をするための「機能組織」です。目的はあくまで社会に役立つ仕事です。しかし、終身雇用と排外人事(公務員試験による任用制度)により、キャリアという身分だけを目的とし、その特権身分を守る組織へと変質してしまいました。 
 
その結果、数々の失敗を起こしました。堺屋太一さんが『平成官僚は無能すぎる』(文藝春秋2002年3月号)で、上記の指摘をしています。

官僚の大失敗 
 
1985年、国土庁は『東京のオフィス・ビル不足』の予想を発表しました。この大はずれの予想が、土地ブームの火付け役となったのです。 
 
官僚は需要の過大予測やバブルを作っただけでなく、金融緩和や公共事業でそれを増幅させました。そして地価上昇への非難が激しくなると、突如、金融引締めに転じて大不況を招きました。 
 
平成官僚は無能すぎるより、以下同じ

官僚の無能さ 
 
(官僚の無能さの)まず第一は、『固定観念の罪』です。平成官僚は古い昭和の固定観念から抜け出せないのです。すなわち、
①人口は必ず増える。 
②土地は不足している。 
③経済は成長する。 
④物価と賃金は上昇し続ける。  
そして、⑤日本は孤立した島国である。 
 
ところが現状は、この五つの現象が五つとも変わりました。それなのに、官僚は固定観念を変えようとしていない。

現在の官庁は、官僚<だけのための>組織に転じてしまっています。 
 
自分たちの居心地のよさが最優先されるので、内部競争のない年功序列人事が徹底されます。また、身内意識が強固になると情報の秘匿が生じます。そして、外部に対しては平気で嘘をつき、しかも、それがバレてもまったく恥じないようになる。

官僚達は、『情報を隠蔽し、平気で嘘をつき、ばれてもまったく恥じない』、もはや、人格が壊れた人種だと堺屋太一氏は断定しています。

成功体験への埋没もひどいものです。日本の官僚には、高度成長で成功した、近代工業社会を作り上げた、という自負があります。このため、同じコンセプトに固執し、ついには、失敗を悔いる、ということがなくなってしまった。 
 
いま、日本に必要なのは、官僚に国家主導の地位からご退場願うことです。それには、全国民が…官僚たちの行った失敗と怠慢を正しく認識し、その無能さを知ることです。

国家の中枢に座っている官僚は、今や固定観念でしかものを考えることができず、国家の行く末を考えた方針が出せません。 
 
今、目前で起こっていることも、財務官僚(単なる経理係)の10年1日のような、財政削減(増税による数字合せ)なのです。

参考:亀井語録から 
 
私はかってね、(自民党)政調会長時代に、橋本財政が大蔵省の手に乗ってやったから駄目だと。 
 
(大蔵省の官僚に対し)、「君たちは会社で言えば経理係だ。俺は事業部長だ」 
事業部長が経理に合わせて事業をやるわけにはいかん」と。 
 
党で予算を組んでいたから、マイナス成長からプラス成長になったでしょ。

 
 
以上みてきたのように、学問が職業と化し、学者が身分とお金に収束することで、無能に堕してしまいました。また、官僚は、終身身分と排外人事に安住することで、無能化し多くの失敗を繰り返しています。 
 
この現象と事実をしっかりみておく必要があります。 
 
次回は、もう一つの特権階級、特権身分である『マスコミ』に焦点を当てます。 
 

List    投稿者 aruih | 2011-02-17 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?5 Comments » 

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コメント5件

 tokyosilver999 | 2012.01.12 10:51

mikanさん
たいへん勉強になります。
ところで、副島さんの「オバマは「米ドルは、もう金との兌換はしません。できません。」の宣言をして、体調不良か何かを理由に辞任してゆくだろう。「金・ドル体制」の終わりである。」
ていうのはどういう意味ですかね?現在米ドルと金(Gold)の兌換はしてないので、マーケットで買う必要がありますね。
米国内のGoldを輸出禁止いう意味であれば、むしろ1933年のように米国民のGoldを強制的に買い取るということも考えられますね?すなわち、むしろ金本位制度にもどるということかな。

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カッコいい!興味をそそりますね(^m^)

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