2009-02-06

鎖国の可能性を探る!-2 レアメタルは、自給できるか?

『非鉄金属(レアメタル)をどうする?!』 

それでは次回の 『★その他金属をどうする?』 さん、よろしく〜〜〜
ということで、今回は、今もっとも熱いレアメタルを取り上げたいと思います。
レアメタルとは・・・・・・・
鉄、銅、亜鉛、アルミニウム等のベースメタル(コモンメタルやメジャーメタルとも呼ばれる)や金、銀等の貴金属以外で、産業に利用されている非鉄金属です。一方、レアメタルには、『都市鉱山』という概念があります。すでに日本にはかなり溜め込まれています。

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わが国の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵
−わが国に蓄積された都市鉱山の規模を計算−独立行政法人物質・材料研究機構より引用しました。
以下のような結果になっているようです。(2008年1月)(リンク
●独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:岸 輝雄)、元素戦略クラスター長の原田幸明材料ラボ長は、危惧されている将来の金属資源の利用に対して、「都市鉱山」と呼ばれるこれまでわが国内に蓄積されリサイクルの対象となる金属の量を算定し、わが国の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵する規模になっていることを明らかにした。計算によると、
金は、約6,800トンと世界の現有埋蔵量42,000トンの約16%、
銀は、60,000トンと22%
他にもインジウム61%、錫11%、タンタル10%と世界埋蔵量の一割を超える金属が多数あることが分かった。また、他の金属でも、国別埋蔵量保有量と比較すると白金などベスト5に入る金属も多数あります。
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一方で、レアメタルのリサイクルの実態について、調べてみました。2006年の調査ですが、以下のようにまとめられます。
レアメタルリサイクル市場の現状と今後の方向性 —レアメタル需要動向・リサイクル動向調査編—
≪レアメタル30品目の市場動向及びリサイクル動向の実態調査≫ より引用しました。(リンク
●レアメタルは、ステンレス鋼等の鉄鋼原料からハイテク産業に至るまで幅広く使用されており、国内産業にとって欠かすことのできない材料である。レアメタルの言葉が示すように、地球上にその存在が稀であるため、希少性が高く、また、ほとんどのレアメタルが輸入に依存しており、その生産国の紛争や国策等によって供給障害を引き起こし、安定供給が極めて困難な物質である。
そのため、日本政府は、このような安定供給に対するリスクを軽減するために主要レアメタル7種(ニッケル、クロム、タングステン、コバルト、モリブデン、マンガン、バナジウム)を備蓄している。しかし、それ以上に中国等の需給動向や生産動向の変化や、ベースメタル(亜鉛/銅/鉛等)の鉱山閉鎖等に大きく影響し、供給不足や価格高騰が起こっている。このような状況の中、国内での安定供給を計る上においてもレアメタルのリサイクルに関心が集まっており、また、RoHS(欧州特定有害物質規制)や環境基準や自動車リサイクル法,家電リサイクル法等の環境的側面からも、リサイクルの必要性が高まっている。
● 現在、プラチナやパラジウムやインジウム等の高価なレアメタルのリサイクルは進んでいるものの、多くのレアメタルは「添加物として使用されており、抽出が困難である/経済的でない」等の理由からほとんどリサイクルが行われていないのが現状である。
そこで、レアメタルの希少性/需要量/輸入価格/環境要因の側面からリサイクルの必要性度合の検討を行った。その結果、インジウム,クロム,ニッケル,マンガン,ゲルマニウム,ボロン,バリウム,プラチナ,ニオブ,モリブデン,レニウム,ハフニウムがリサイクル必要性の度合の上位を占めた。
現状でリサイクル量が多いのは、クロム(186280t/年),マンガン(153500t/年),ニッケル(41658t/年)であるが、これらは、鉄鋼からレアメタルを抽出しているのではなく、鉄鋼屑として再溶解し、鉄鋼原料としてリサイクルされている。
また、リサイクル率が高いレアメタルは、ベリリウム(100%),ニオブ(85%),アンチモン(77%)であり、金属ベリリウムは、ほぼ全量が再溶解され原料としてリサイクルされている。ニオブは、鋼材スクラップとしてリサイクルされている。但し鋼材スクラップからのニオブの回収は行われていない。アンチモン合金は、回収されアンチモン合金の原料になっている。難燃助剤等の添加剤として使用されている三酸化アンチモンのリサイクルは行われていない。
● 鉄鋼関連でのリサイクルの場合、レアメタルは添加剤として使用されていることから、レアメタルを抽出し原材料として回収しているのではなく、鉄鋼自体を再溶解し、鉄鋼原料としてリサイクルしている。
● レアメタル単体を抽出しリサイクルしているものは、液晶パネル(ITO)からインジウム,リチウムイオン電池からコバルト,触媒からプラチナ,パラジウム,モリブデン,バナジウム等であり、今後、携帯電話,液晶パネル,パソコン,自動車(ハイブリッド等)の需要拡大とともに、レアメタルのリサイクル市場が拡大すると見込まれる。
● 環境的要因からは、メッキ業界では、ニッケル,クロム,ホウ素等が排水中から回収され一部原料としてリサイクルされており、現在、要監視項目にニッケル,モリブデン,マンガン,アンチモンが上げられており、環境基準として規制される可能性が高く、特に廃水/廃液からのレアメタル回収/リサイクルの必要性に迫られる。
● 鉛の代替製品として、はんだメッキ用途としてビスマス,一般放射線防護用(X線技師のエプロン等)の遮蔽材としてタングステンがある。しかし、鉛にくらべ価格が高いため急速に需要拡大するとは考えられない。
一方、燃料電池の分野では、プラチナの代替物質を模索していたが、適用するプラチナ以外の物質がないため、今後プラチナのリサイクル化に注力している。
さて、では、直近で、政府は、どうしているのかというと、
●経済産業省と環境省は,使用済み小型家電製品からのレアメタル回収に向けた検討を始める。両省が共同で研究会を設置,2008年12月2日に第1回目の会合を開く。
研究会では,適正かつ効果的なレアメタルのリサイクル・システムの構築を目指して議論を進める。使用済み小型家電製品の回収活動で先行している自治体などと連携し,実際に幾つかの地域でさまざまな製品を多様な方法で回収することで,効率的・効果的な回収方法を見極める。小型化家電製品に含まれるレアメタルの量の実態把握なども進める。
家電4品目(CRTテレビ,冷蔵庫,洗濯機,エアコン)や携帯電話機,パソコンについては,既にリサイクルの仕組みが確立している。家電4品目のリサイクルを対象とする,いわゆる「家電リサイクル法」では,2009年にも薄型テレビと衣類乾燥機が追加される見通し。
一方,携帯型音楽プレーヤーやデジタル・カメラなどといった小型家電製品は,現時点でリサイクルの仕組みがない。しかし,一部には高価なレアメタルが使用されているため,廃棄された小型家電製品は「都市鉱山」として,その扱いを議論すべきとの声が高まっていた。2008年8月にはソニーと北九州市が共同で,使用済みの小型電子機器を回収し,レアメタルなどの金属材料のリサイクルに向けた実証実験を開始すると発表した。
ソニーと北九州市,小型電子機器からレアメタルなどを回収する実証実験
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さて、(リンク)から引用しました。
独立行政法人の物質・材料研究機構は、レアメタルを含む金属資源について、将来的な消費予測を行い、マンガンやリチウムなどの累積需要量(全世界)は、2050年までに埋蔵量(現在利用可能なもの)を大きく超え、ニッケルやインジウムなどの累積需要量は、2050年までに「潜在的な埋蔵量」も超えてしまい、金属の世界的な供給不足は、避けがたい事態と見ています。そんな中で、国内で、リサイクルをより推進していくための課題として
第1の課題・・・現状は、資源の回収率が低いことだ。いくら潜在的に資源が存在しても、回収されないのでは意味がない。例えば2006年度には携帯電話の買い換えが約2100万台存在したが、回収できた端末数は662万台に過ぎない。一方廃棄物の海外流出も大きな課題である。近年ではリサイクルコストの差から、廃棄物が海外に流出することも多い。このことが金属資源の損失に繋がってしまう。そこで「国内での分解が簡単になるよう製品設計を行う。といった対策が必要となる。
第2の課題・・・リサイクル技術が成熟していないことだ。例えば現在の技術では、電子部品から金や銅などを回収できるが、レアメタルが廃棄処分されてしまう。このことは資源を損失させるだけでなく、環境汚染にも繋がってしまう。低コストでレアメタルを抽出する技術の開発が必要になる。
ここまでの調査で分かった事は、結論から云うと、 
「レアメタルは鎖国しても充分やっていけそうです。」

量としては、充分過ぎるほど保有はしているのですが、課題も多いようです。

では、次回、『非鉄金属(ベースメタル)』へと続きます。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

List    投稿者 orisay2 | 2009-02-06 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?6 Comments » 

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コメント6件

 s.tanaka | 2009.07.29 22:05

多くの貴族の資産運用で荒稼ぎしたのがロスチャイルドですが、しょせん運用は運用。
考えてみると、運用益が原資を超えることって余程のことがないと無いかも・・・。

 tamimaru | 2009.07.30 12:26

s.tanakaさんコメントありがとうございます。
>しょせん運用は運用。考えてみると、運用益が原資を超えることって余程のことがないと無いかも・・・。
と仰るとおり、私もそう思います。
貴族の資金を運用するといっても、入るのは手数料だし、うまく行っている時は、貴族も資産を増やしているはず。
また、貸し出しについても、貴族の持つ原資以上の貸し出しは出来ないので、その原資を超えることはないし、むしろ貸し倒れもあったのではないかと思うと、やはり貴族達の持つ資金量の方が大きいのではないかと思うのです。

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