2006-11-04

海外の生産活動の拠点とアジア地域の分業構造の変化

平成16年の日本商工会議所のデータから、日本資本による海外の生産活動の拠点数(製造事業所数)を調べてみると、
1985年以降急激な増加傾向にあり、特に対中国進出の日系企業の約90%は、生産・製造活動を目的としている。その詳細をみると
①海外生産の原材料調達先比率は、日本・中国がそれぞれ35%程度、その他アジアが20%、他9%
②機械設備調達先比率は、日本が66%、中国23%、その他アジアが9%、他4%となっており、原材料は65%が、日本以外の地域からの調達であるのに対して、機械設備の約70%が日本からの調達であり、日本企業の海外生産に伴って、多くの機械設備が日本から輸出されている。

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一方、③海外で生産される製品出荷先は、日本への出荷が約60%、特に、食品製造業や衣服・その他の繊維製品製造業では、約90%を占めており、金属製品製造業、電気機械製造業の国内需要も5割を上回っている。このデータから類推できるのは、日本が投資し、人件費の安価な中国他の国々の海外工場で日本の技術(生産機械の輸出)を活用して生産された製品を日本人が買っているという構造が見て取れる。
しかしながら、今後この産業構造が続くのであろうか?
ここに興味ある図解がある。日本貿易振興機構 経済分析部. 国際経済研究課長. 大木 博巳氏の考察によると
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アジア地域の分業構造の変化の図解を見ると85年以前〜90年代後半にかけての分業構造は、ここ20年間で、急激に変化している。
この図解をみると、比較的資本や技術投入がしやすく、人件費が安価な国々を対象として、資本投入をした国(日本、アメリカ)が商品を購入していく構造となっており、豊かになった国が、次の資本投入先を対象として、同様に投資を繰り返していく。といった構造になっている。アジアNIESは、この典型的な国々になっており、90年代後半の中国は、アジアNIESの(日本、アメリカ含む)資本投入先になっている。
この図解から、90年代後半、日本が未だに商品出荷先となっているが、今後の日本国内の買い換え需要の伸び悩み、(既に、国内総世帯数は、2005年をピークに減少・・・別投稿)、また中国が徐々に豊かになっていくことによって、この分業構造が更に変化していくと予測できる。安価な人件費を求めて、資本、技術が流動的に動いていくという構造は、一体今後どうなっていくのであろうか?

List    投稿者 orisay | 2006-11-04 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?7 Comments » 

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コメント7件

 わっと | 2006.11.20 15:37

100円ショップで売られているのは、食器類、日用品(調理、掃除、洗濯、衛生、インテリア用品)、文房具、キャラクターグッズ、置物、食品、化粧品、などが主要商品のようだ。
食器類も含めて、これらはいずれも消耗品として買われていると言えると思う。
冷蔵庫、テレビ、車といった耐久消費財は既に飽和状態の中、消耗品市場のニッチを開拓したようにように見える。しかし、このまま拡大してゆくのだろうか?
さしあたり、消耗品だから急激に市場が縮小することは無いと思われるが、いずれ飽きられる時が来るのではないだろうか。
人々の意識はモノや個的な生活よりも社会や仲間と一緒に活動する・何かを実現するといった方向に向かいはじめているし、その流れは今後も拡大していくように思える。

 mukai | 2006.11.21 22:11

わっとさんのコメントに同感します。
100円ショップが増えてきたのは90年代初頭から。長引く不況とデフレを背景に業界は急成長してきた。ところが、このところその成長にもブレーキが。かつては珍しさや価格への驚きから衝動買いした客が、目的のものだけを買うようになったのだ。キャンドゥ営業担当取締役の小杉山則男さん(51)は、「1人平均の買い物額は01年には480円だったのが05年には420円に減少し、今年に入ってからは来店客数も減少傾向」と明かす。 
(毎日新聞)平成18年7月29日
今までだと「(今必要ないけど)安いから買っておこう」といろいろ買っていたものが、必要なものだけ探して買う、と言うように変わって来ているのだろう。

 なっぱ | 2006.11.27 13:22

100円ショップで売られている商品は、その値段の安さから不良商品も多い。実際何使われているのかわからない商品もある。
そんな中で最近の健康ブームや本物重視志向で、安くてその時だけの商品より、少々高くてもいいものを少しでも長くという流れから、今後の100均市場は伸びていかないだろうと思う。

 情報セキュリティコンサルタントのブログ | 2006.12.08 15:55

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