2006-11-28

日本の貯蓄率70年代中旬がピーク

家計の貯蓄率の低下が問題化していますが、歴年の統計を見ると、
74〜76をピークに下降の一途を辿っています。
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これは、どういうことでしょう?
70年代中旬を境に何が変化したのか、検証してみます。
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1.よく言われる、高齢化率の影響は?
65歳以上の人口比率の推移は、
1950年’55 ’60 ’65 ’70 ’75 ’80 ’85  ’90 ’95  ’00 ’05年
 4.9% 5.3 5.7 6.3 7.1 7.9 9.1 10.3 12 14.5 17.3 19.9
    V  V  V  V  V  V  V   V  V   V  V  
差  0.4 0.4 0.6 0.8 0.8 1.2 1.2 1.7 2.5  2.8 2.7ポイント
50年〜60年は、5年毎に 0.4ポイントUP
60年〜75年は、0.6〜0.8ポイントUP
75年〜80年に、急に伸びて、1.2ポイント、以降急激に伸びていま
す。
高齢化については、70年代半端から急速に進展してきたと言えます。
高齢化が、貯蓄率に与える影響は、老後のためにせっせと貯蓄する
為に全体の貯蓄率を押し上げ、老後は、それを取り崩していくこと
から、貯蓄率を下げるというものですが、73年から、田中政権の福
祉元年で、高齢年金のばら撒きが始まるので、貯蓄率低下の要因で
はありますが、主原因では無さそうです。
2.では何が変化したか?
①70年代半端までの貯蓄率UPの要因
・高度成長期が続き、家計の可処分所得が毎年上昇、消費の伸びを上
 回っていた
・家計の資産水準が低く、資産形成圧力が高かった。
・社会保障制度が未確立で、将来不安の度合いが高かった。
・ローンや消費者金融が発達しておらず、まずは貯蓄をして、物を購
 入するのが一般的であった。
②70年代半端以降の変化
・オイルショックを景気に低成長時代へ突入し、所得上昇が鈍化
・家計の資産形成圧力が弱まった。
・社会保障の確立
・物需要が低下した
70年までは、物需要が高く、お金を貯めることが私権獲得の最適手段
であったがために、高い貯蓄率となっており、73年以降、貧困の消滅
と私権衰弱を主要因として、貯蓄率が低下したと考察されます。

List    投稿者 atoms | 2006-11-28 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?1 Comment » 

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コメント1件

 モンクレール 2014 | 2013.09.23 19:13

お世話になります。とても良い記事ですね。

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