2022-04-04

急激な円安が進む ~日本政府は2022~2023財政破綻させるシナリオか?~

2022年、円安から日米欧金融破綻のストーリー
の続きです。

2020年初旬、中国から始まったコロナ
2022年春、ロシアが戦争開始
重要な局面を切り開いているのは中露。それに世界は乗っている。共通項はインフレ激化。だからウクライナもそう簡単に終わらせない。
そして不正選挙・中共の手先と言われた米バイデン。役目を忠実に果たして、稚拙な戦略を繰り返し、中露への覇権転換を進めているように見える。
それぞれが何らかのシナリオに沿って動いている。

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その中で、日本の役どころは何か?
・・・円安のスピードが止まらない。
特に3月、FRBがインフレに対して0.25%の利上げをしたとき、ゼロ金利の円は1ドル=115円から、119円に急落。その後123円まで落ちた。

長期的にも円は急速に下がっている。

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【為替レートの推移】 リンクよりお借りしました。

 

特に2013年アベノミクス→異次元緩和の開始とともに円は大きく急落。
※アベノミクスは小泉の帝国循環の延長。起点は2012年、政権を奪還した自民党による30兆円のドル買い(政府系の郵貯・簡保にドル債を買わせた)。日本のドル買い、その資金を元にアメリカのハゲタカが株を買い好景気を演出させる。日本の政府系の年金や金融機関も株を購入。リンク
アメリカのドル基軸を忠実に支えてきたのが日本。安部はロシア・プーチンとの中の良さをも演出してきた。


★今年に入って、円が急落したのはなぜか?

経常収支の黒字が、資源インフレによって昨年21年12月に消えた。リンク

そして、3月のFRBの利上げ→上記の急激な円安。最大の理由は日米金利差と思われる。
米ドルの長期金利は2.4%に上がっている。長期金利が0.15%~0.25%しかない円国債は売られる。2%のイールド(利益)がある。ドル債を円で買えば、金利の2%に、ドル高/円安の利益も加わる。投機筋が円からドルに向かうのは必然。
※政府は、金利が0.23%になると、指定した利回りで国債を無制限に買い入れる指値オペ(公開市場操作)を行い、長期金利を抑えている。長期金利が上がると、1200兆円の負債を抱える政府借金が雪だるま式に増えていく。(吉田繁晴氏記事より)。

★他に円安の要因はありうるか?
①政府による円売りドル買い介入か?(ありうるが近時は公開していない)リンク
※原資は、外国為替特別会計法に基づいて発行される、外国為替資金証券という短期の国債で調達。
②日本による米国債買いか?(これもありうるがはっきりしない。但しコロナ前から急増させているリンク。)
③外人による日本国債売り?(金利・国債価格からみて、これはなさそう。)

現状の円安の最大原因は、時期から見て恐らく日米金利差。
しかし、今後夏に向ってFRBが金利を上げていくと、さらに金利差が開き、円はさらに下がっていく。カギは、下っていく円国債をファンドが売り始めるかどうか(上記③)。そこが日本破綻の起点になる。


★ドルを支える日本政府の役回りは?

☆仮説:アベノミクス開始時から、アメリカを買い支えながら日本を財政破綻させるシナリオなのでは?アメリカを支えさせているように見えるが、円安の進行→国債投げ売り→日本政府破綻と共に、アメリカも同時破綻する。延命させているだけ。

※現在のGDPに対する国債比率は240%、戦後の財政破綻時(250%)とほぼ同じ水準に達している。
※日本の戦後リセットについて:GDP250%の戦費国債の利払いと返済ができなくなった政府は、1銭を1円にして、通貨を100倍発行(つまり通貨単位を1/100に切り下げた)し、物価を300倍に上げて、政府と日銀は生き残っている(吉田繁晴氏)。
今回も同様のシナリオか。(そのための渋沢?)

以上

List    投稿者 inoue-hi | 2022-04-04 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?, 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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