エネルギー市場はどうなってる？（１）世界のエネルギー消費は？

世界的な経済破局が迫っている。ドル・ユーロはいつ暴落してもおかしくない情勢だ。どこかで国債暴落・通貨暴落が起これば、世界経済は大恐慌に入っていくだろう。
　
今のところ日本は通貨も国債も強く、生産力も高いレベルで維持されているが、恐慌後に問題になるのは、その殆んどを輸入に頼っている食糧とエネルギーだろう。

■世界のエネルギー消費はどうなっている？
　
そもそも、今世界ではどのぐらいのエネルギーが使われているのだろう？
以下は、２００７年の世界と日本のエネルギー消費量（石油換算）のグラフである。

固形：石炭（褐炭を含む。），亜炭，泥炭及びオイルシェール
液体：原油，天然ガス液，バイオディーゼル及びアルコール
天然ガス：天然ガス及び一次蒸気・熱。
電力：一次電力（水力，原子力，地熱，風力，潮汐・波力及び太陽光発電等による電力。「二次電力」である火力発電は除く）及び電力の純輸入

　
「石油換算」とはガスや電力など各種エネルギーを発熱量（ジュール）に置き換え、それを石油の量に換算したもの。例えば、電力は11,600キロワットが石油１㌧に相当する。
エネルギー単位換算表
　
世界（円グラフ外側）では、石油換算で年間約１００億㌧、人口一人当たり約1500kg相当のエネルギーが消費されている。そのうち、固形、液体が約３分の１、天然ガス＋電力が３分の１を占めている。上記は一次電力なので、火力は含まれず、固形・液体のうち何割かが火力発電の燃料として使われ、電力に変換されていることになる。
　
日本（円グラフ内側）の消費量は世界の約４％、４．２億㌧だが、一人当たりでは世界平均の倍以上の3300kg相当となる。経済破局後、この消費量がどの程度までダウンサイジングできるのかの検討も必要かも知れない。
■世界の電力は何に依存しているか？
上のデータでは、最終的に電力として消費されている量が分からない。そこで、世界および各国の電源別発電電力量をみてみる。

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List　   投稿者 s.tanaka ｜ 2011-09-10 ｜ Posted in 01.世界恐慌、日本は？ ｜ 9 Comments »　

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