2016-09-08

2016年世界情勢はこうなる!16~北方領土は返還目前でアメリカに潰された~

 

エリツィン橋本 北方領土 鈴木宗雄

領土問題は全てアメリカが仕掛けているとのこと。

尖閣諸島(中国)、竹島(韓国)、北方領土(ロシア)。

特筆すべきは、北方領土。

 

実は、北方領土は返還目前だった。とのこと。それがアメリカの横槍で潰された。

ロシアとの深い繋がりを阻止する目的。領土問題は全てそう。

 

領土返還は最初が2島で、後でもう2島返還され完結するはずだった。2回に分ける理由は、国防問題で準備が整わないため。至極真っ当。

 

それを世論操作で、橋本首相を弱腰外交→売国奴というレッテルを貼り、思惑通り首相の座から引き摺り下ろした。おまけに、あろうことか、この世からも消し去った。さらに、ロシアとの太いパイプをもっていた鈴木宗雄や佐藤優氏を刑務所に送り込む(宗雄事件)という用意周到さ。

これで領土返還は15年以上遅れた形だ。

 

ナチスアメリカの横暴ぶりは、いまやロシアにより封じ込められようとしている。

この機に乗じて日本は、150年以上に亘るアメリカ支配に終わりを告げることができるのか。

 

 

以下、崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本~2016年、新世界体制の樹立~(ベンジャミン・フルフォード著)

からの紹介です。

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■尖閣諸島・竹島の領土問題はアメリカの仕掛けた罠

 

尖閣諸島は、アメリカがあらかじめ仕込んで置いた「謀略」ということを理解する必要がある。尖閣だけではなく韓国との間で領土問題となっている竹島も同じだ。

 

領土紛争の火種を、こっそり仕込んでおくのがいつもの手口なのである。

尖閣諸島の領有権を主張してくる中国共産党政府と尖閣を「わが領土」とうそぶく中国人を見れば、腹が立ってこよう。竹島も同様で、日本人にすれば韓国が一方的に武力占領したと考えている。逆に中国や韓国は同じく日本に対して怒っている。お互いがお互いの「無法」ぶりをけなしあっているのだ。仲が良くなるはずはない。

 

日本が両国との関係を良好にした途端、必ず、領土問題が噴出して関係がこじれてしまうのだ。「偶然」であるはずはあるまい。関係を悪化させるために仕掛けられた「罠」、そう考えるべきなのだ。

 

事実、尖閣諸島の問題がこじれているのはアメリカが原因と言っていい。

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尖閣諸島は、戦前、日本が台湾を領有していた時代、尖閣諸島を沖縄県から台湾領へと編入したという経緯がある。それで台湾と、その台湾の領有を主張する中国も領土主張している。ところが第二次世界大戦後、沖縄を統治したアメリカは、尖閣諸島を沖縄の管轄エリアとして管理してきた。1972年、沖縄返還の際、アメリカは尖閣諸島も日本に変換した。そもそも論で言うならば、中国や台湾(中華民国)は、戦勝国として堂々とアメリカ等直の時代に要求すれば良かったのだ。それをしなかった、或いはアメリカがさせなかったにせよ、ことの是非はアメリカにある。

 

中国や台湾が尖閣諸島の領有を主張すれば、原則論からいってアメリカが処理すべきなのだ。国連の場で、アメリカがはっきりと「尖閣は日本の領土である」と主張すれば終わる話しだ。日本が対処すべき問題ではないのである。

 

逆に言えば、アメリカが「黙認」すれば、台湾、中国共に「わが領土」として主張していいことになる。それを知りながら「領土問題は中立」と言って知らん顔をする。そうして、台湾、中国が日本と良好な関係になると、この火種が大きくなるよう、水面下で工作するのである。

 

これは竹島も同様で、元々竹島割譲を要求してきた韓国に「竹島は日本の領土」と決めたのはアメリカだ。そこで韓国は竹島を1952年、武力占有する。この時期、韓国は日本から独立してアメリカの委任答辞かにあり、日本もGHQの占領下にあった。竹島が日本領というのならばアメリカは即座に韓国に対して占有をやめさせれば良かったのだ。

 

ところがアメリカは韓国の動きを黙認した。むしろ、再奪取を要求する日本の動きをGHQの権限で抑えた。韓国からすれば、竹島は「独等」として領有を認められた、そう受け取ったとしても不思議ではない。結果、韓国はアメリカから「独島」を譲渡されたと信じた。一方の日本は固有の領土を武力で奪われたと想っているので、竹島問題で決して譲ることはない。

 

かくしてアメリカは日韓両国の間に「お互いが譲れない禍根」を残すことで、いつでも好きなとき、韓国と日本を対立させる「スイッチ」にしてきた。両国の対立が深まれば、この問題でアメリカを味方につけようと、アメリカの方針に逆らわなくなる。

 

見事な分断作戦であろう。アメリカはわざと領土問題で「対立」するよう、あらかじめ火種を残してきたのである。ここで言うアメリカは、もちろんワシントンD.C.である。

 

■北方領土問題もアメリカの横やりで潰された

 

ついでにいえば、ロシアとの間の北方領土問題も解決を妨げているのはアメリカだ。北方領土は、第二次世界大戦末期、旧ソ連によって武力占領された。ロシアも北方領土は戦争で奪った領土と認めている。構図としては、尖閣や竹島より分かり易い。

 

さて、北方領土問題は、ソ連が崩壊した1990年代、解決に向けた気運が高まる。1997年、橋本竜太郎とボリス・エリツィンの「クラスノヤルスク会談」で、両国は、ほぼ合意に達した。後は具体的なスケジュールを詰めるところまでこぎつけていたのだ。

 

北方領土の解決は、イコール、日本とロシアとの間の平和条約、お互い、戦争はしませんという不可侵条約が結ばれることを意味する。

当時のロシアは、事実上、冷戦の敗戦国となって、欧米列強のメジャー(欧米系国際資本)の支配下にあった。それを立て直すべく日本と平和条約を結んで、日本からの資金援助でシベリア、サハリンを開発、そのエネルギーを日本に売ろうと考えていたのだ。

 

一方の日本にしても願ったり叶ったりだった。なぜなら、その取引は「円―ルーブル」となるからである。日本は円で大量のエネルギーを独自ルートで確保できるようになるのだ。又、シベリア投資は、バブル崩壊で疲弊していた日本経済復活の起爆剤となる。これを快く思わなかったのが、いうまでもなくアメリカだ。

 

ロシアとの平和条約締結は、日本がアメリカのエネルギー政策から離脱することを意味する。アメリカがエネルギーによる脅しをできなくなるだけでなく、日米安保という名の事実上の「占領体制」も終わる。自衛隊は、そもそも対素養の軍隊なのだ。ロシアと不可侵条約を結べば、軍事的脅威がなくなる。

 

何千億円の「思いやり予算」までつけて、わざわざアメリカ軍にいてもらう必要はない。日本の基地(沖縄)を使いたければ、逆に金を出せ、と要求できるぐらいだ。そのお金で沖縄経済振興に利用できるぐらいだろう。

 

要するに日本がアメリカの属国から「独立」することになるわけだ。当然、アメリカは、この日本の動きに激怒した。そして何をしたか?そう、北方領土返還交渉を完全に潰してしまったのだ。「ボリス、リュウ」とファーストネームで呼び合うほど意気投合した橋本とエリツィンは、1998年の「川名合意」で、2000年までに条約締結を約束しあっていた。この川名合意の直後、飛び出したのが「2島先行変換」説だった。

 

突如、橋本龍太郎は、歯舞諸島、色丹の2棟のみ返還で了承、国後と択捉の変換を諦めたとして、右翼団体や保守層が「橋本政権は売国奴だ!」と、いっせいに反発、「4島一括返還以外、認めるな」という世論を形成していった。その結果、橋本龍太郎への風当たりが強くなり、選挙で大敗。総理を退陣したあと、2006年、謎の疾患で突然死した。アメリカ【「闇の支配者」】による忙殺、いや、北方領土返還、つまり、ロシアとの平和条約は許さないというアメリカの恐喝のメッセージだ。橋本龍太郎は、その見せしめに殺されたと見るべきだろう。

 

それだけではない。北方領土返還交渉の実務を担っていた鈴木宗雄氏(当時、自民党衆議院議員)とロシア担当の外務省官僚だった佐藤勝氏(情報分析官)は、2002年、いわゆる「宗雄事件」で無実の罪によって刑務所へぶち込まれてしまう。

 

鈴木宗雄氏によれば、「2島先行返還」は、そもそもアメリカモデルだったという。アメリカは、1968年、まず小笠原諸島を先行で変換し、1972年に沖縄を返還した。それをモデルに2島を先行で返還、その後、残り2島を詰めていく予定だったらしい。ロシア海軍は択捉海峡をオホーツク海から太平洋への出入り口にしてきた。国防問題も絡むために択捉返還は、再度、交渉したいと持ちかけられていたというのだ。

アメリカの横やりがなければ、2000年以降、北方領土は日本に返還されていたはずだ。

 

プーチン大統領は、2014年、ロシア本土とサハリン、さらにサハリン塗装や海峡を橋とトンネルで結んだ「東ユーラシア経済構想」を日本に呼びかけてきた。これが実現すれば、東京、いや、福岡から新幹線に乗って、そのままロシアのウラジオストック、シベリア鉄道を経由してモスクワまで結ばれる。いや、ロンドンまで結ばれる。さらに中国大陸の北京や上海、広州を結んだ「夢の高速鉄道網」ができるのだ。

 

(後略)

 

 

 

 

List    投稿者 tasog | 2016-09-08 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

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