2014-02-04

【幕末維新の代理人】江戸の終焉が意味すること 〜明治からの日本は日本ではない〜

今まで数々の金貸し維新の代理人に焦点を当ててきたが、ここで大きく明治維新を捉え直したい。歴史の教科書で、明治維新とは、文明開化であり、近代日本の幕開けである。と、輝かしい未来への飛躍を謳っているが、本当に一般庶民の望んだ姿だったのだろうか。
 
 

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伊藤博文 〜日本最初の総理大臣は金貸しによって作られた〜
井上馨 〜結局守ったのは己の利権〜
五代友厚 〜近代日本市場は西欧金貸しによりつくられた〜
大久保利通 〜つくった体制は金貸しに貢献〜
トーマスグラバー 〜幕府に対する反逆人の中でもっとも大きな反逆人〜 ① 
岩崎弥太郎 〜国賊への道を歩み始めた三菱〜 ①     
 
  
◆明治からの日本は日本ではない

明治維新の実態は「植民支配の受容」と云うことである。歴史を紐解くと「尊皇攘夷」を掲げた維新志士達は、いつの間にか「尊皇」=「倒幕」へと転換していく。天皇(孝明天皇)の意に従い、外国勢力を排除しようというのが「攘夷」なのであるが、国内最大武力の幕府を倒してどうやって攘夷するというのか?どれもこれも、海外金融勢力が日本にもたらした内戦の火種でしかない。
 
政権交代以後、国際金融資本の傀儡政府である明治新政府は、政府とは別個の軍事組織である総督府を勅命で組織し、官軍を名乗り戊辰戦争と云う目を覆いたくなるような「侵略戦争」を開始、江戸を攻め、会津を攻め、東北、函館へと蹂躙し、略奪暴行虐殺を続け、植民地とする。つまり「維新」とは今さら言うまでもないが極左テロリストによって政権転覆させられた「革命」のことなのである。

 
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西欧金貸しが仕組んだ日本支配の手口が見えてくる。 
 
 
◆欧米列強のアジア侵略
清(中国)

1662 年以降、中国を支配した満州族の清は、東インド会社が経営するインドとの貿易を開いていたが、イギリスとのアヘン戦争やアロー戦争の敗北を契機に列強に不平等条約を締結させられ、外国の圧力を受けた。特に日清戦争の敗北後は、ロシア・イギリス・フランス・ドイツなどによって鉄道の敷設権や要地の租借権を奪われ、半ば植民地の状態となった。

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インドネシア

14世紀にはジャワ島を中心にマジャバヒト王国が勢力を拡大したが、17世紀にはマタラム王国などイスラム系の群小国家が成立した。17紀よりポルトガル・オランダ・イギリスなどが進出し、1818年にオランダがマタラム王国を滅ぼして植民地にし、19世紀末までにスマトラ.ボルネオを支配し、1904年にオランダ領東インドをつくって植民地体制を確立した。

ベトナム

ベトナムは、中国による千年に渡る支配から独立したのもつかの間に、100年続くフランス統治の植民地となった。自分たちの土地を自分たちのために耕してきた人々が、フランス総督の重税のために土地を手放し、ゴム園の小作農として働かされる。少しでも反抗を企てると、たちどころに逮捕監禁、重労働へ従事させられる。無理に値段を高くされたアルコールや阿片を吸引することを強制され、体も心も疲れ果て、それでも毎日作業をしなければならない。

 
◆内戦を僅か2年で終わらせた日本

徳川最後の将軍となった慶喜は、英国系とフランス系フリーメーソンの日本を内戦に誘いこむ意図を見抜き対抗した。持久戦に持ち込めば幕府に充分勝ち目があったにも拘らず、あっさり大政奉還し、薩長に降伏した。これによりフリーメーソンの目算が外れた。フリーメーソンの手のうちにあって操られていた岩倉具視や木戸孝允が、慶喜にしきりにケンカを売ったが、慶喜は忍の一字で耐えた。慶喜が倒幕派の誘いに乗り、フランスの軍事援助を受けていたら、戊辰戦争は注文通りに長期化したはずである。慶喜は腰抜けと罵倒されることを覚悟しつつあえて政権委譲に応じた。フリーメーソンの企図の対抗上次善の方策だったといえるのかもしれない。

 
幕末から維新へと日本全土を巻き込む内戦を、日本人はわずか2年(戊辰戦争)で終わらせた。他のアジア諸国ではそうはいかなかった。西欧金貸しの真の狙いは、他国を戦争へと巻き込み、漁夫の利を得ながら支配権を手中に収め、、骨の髄までしゃぶりつくすこと。これを幕末明治の日本人達は見抜き、巧みにかわしたのである。
 
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西欧金貸しに協力した日本人も、最後まで戦った日本人も、西欧金貸しの悪意を持った意図には気づいていた。
 
金貸しに協力した人々を英雄扱いする今の歴史書には疑問を感じずにはいられないが、こうした先人達の事実追求の視点、相手の力量や悪巧みを見切る同化能力、追求力は、学ぶ必要がある。翻って現代、金貸しに利用される一方の日本の政治家、官僚達の、認識の浅はかさ、国益を憂う志の無さはいかがなものか。
 
 
◆脱お上の自給志向⇒自考期待

お上の暴走。2011年原発の騙し、隠蔽。2012年不正選挙。今後どんな暗黒の未来が待ち受けているかわからない。自分の身は自分で守るしかない、自分の頭で考えるしかない。秩序崩壊の危機によって、今や現代人は絶体絶命の逆境に追い込まれている。この秩序崩壊という逆境が生命の最も根底にある適応本能を直撃した。秩序崩壊とは生命(適応本能)にとって最大の危機である。だからこそ、全大衆的に一気に「なんで?」「どうする?」と追求過程に入ったのである。つまり「追求力の時代」の奥底で働いているのは、秩序崩壊の危機発の適応本能である。

 
我々国民としては、政治家、官僚に任せておけない事を深く認識し、追求の覚悟を決める時代に入ったのではないか。

List    投稿者 tani | 2014-02-04 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

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