行きすぎた事実歪曲が西洋科学・医療の権威を失墜させ、米英覇権を自滅に追い込む
新型コロナ禍による一時の外出自粛ムードも落ち着き、オミクロン株も重篤化しないことが明らかになる中、年末年始のまちは以前の活気を取り戻しつつあります。
一方で、相変わらずマスコミは感染者数の速報に加え、「市中感染」「濃厚接触者数」と新たな切り口をもって、大衆の危機感を煽ろうとしているように感じます。
また、年末年始の新聞報道・TV番組では、欧州発の「SDGs」「脱炭素」の観念支配をさらに強めようとしている印象。
拙稿の通り、COP26ではグリーン市場での主導権を握ろうとする欧州の思惑があからさまになり、冷ややかな目も向けられるようなっています。
このようなマスコミ・学者が事実歪曲に必死になればなるほど、大衆の潜在思念が捉える実感と観念的な世界観の乖離は大きくなるばかり。長期的には西洋科学・医療の権威を失墜させることになるのではとの予測もでています。
そんな中、年末年始に読み直して、なるほどっと思った記事を少し紹介します。
◆田中宇の国際ニュース解説「英米覇権の一部である科学の権威をコロナや温暖化で自滅させる」より
科学者や医者に対する権威・信用の高さは、科学技術の発達によって工業化を進めて経済成長してきた米欧中心・英米覇権の近現代世界にとって、とても重要だった。科学者などへの信頼が高くないと、彼らの科学技術の研究開発の成果物への信頼も低くなり、工業の発展や、人類の生活水準の向上(医学の発達)が進まなくなる。科学者や医者への信用の高さは、資本家や、近現代の世界を支配してきた米英覇権にとっても大事なものだった。
医者の権威・信用の高さは、近現代の英米覇権の一部だった。医学会では、英国のランセットを筆頭に英米の医学誌が最高の権威を持っている。これらの学会誌に掲載され「ピアレビュー」された研究は、権威あるものになる。どの研究に権威を持たせるか、覇権勢力である英米が決定している。医学は、根底の部分からして純粋に科学的なものでなく、米英覇権勢力によって権威を付与される政治的な存在だ。医学だけでなく、科学全体がそうである。経済学や哲学など、文科系の研究も同様だ。先進諸国の学術界や大学自体が、米英覇権の傘下にある。
この基本構造をもって、田中宇氏は事実歪曲が米英覇権を自滅の構造に陥らせていると指摘しています。
コロナや温暖化の歪曲によって、科学や医学の権威が最終的に落ちていく。歪曲をもっとやんわりと進めていたら、失敗した時の権威の下落も少なかったのだが、歪曲は過激に行われ、ワクチン強要など独裁的なやり方と併用されてしまった。温暖化も、人為説以外の考え方があり得ることを認めれば良かったのに、そうでなく、人為説を認めない者たちを過激に敵視・抑止したため、これから歪曲がばれていく時の科学界の権威の崩壊もひどいものになる。科学者や医者は全体として、コロナや温暖化で延々とウソをついたため、権威や信用を失っていき、それが米英覇権の自滅につながっていく。
もっとも、学者・マスコミもあくまで共認支配の駒にすぎません。
2022年は、最近よく目にする「新しい資本主義」と併せて、奥の院の思惑を注意深く探っていきたいと思います。
MASA
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