2010-09-02

国家と市場の成立→崩壊構造に迫る(2)国家(力の序列共認)と その統合限界

前回からの続きです。前回は、武力統合国家の成立過程とその統合観念の共認について解説してきました。事実、武力統合国家成立後も戦争により繰り返し国家の統廃合が繰り返されてきました。(リンク
今回は、武力統合国家の統合限界と限界故に登場してくる新たな原理についてです。
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古今東西、歴史を振り返ると、支配階級(統合者)は次々と変わっています。長く続いているような王朝・帝国・国家がありますが、どの時代でも必ず内紛が起こっていたと考えられます。さて、日本をみても、“日本国”が続いているようにみえますが、大和朝廷〜江戸時代まで、支配階級(統合者)は変わってきています。
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界(リンク)からの引用です。

武力支配の国家では、性闘争→私権闘争を止揚した力の序列共認⇒身分制度の共認が、生産と消費の、その分担と分配の仕組み・在り様を決定している。即ち、武力を奪われた被支配階級がもっぱら働かされ、力を占有する支配階級がその生産物(富)を一方的に収奪し、消費するという仕組みである。(その結果、支配階級は必然的に解脱充足に溺れて堕落してゆき、周辺のまだ堕落していない勢力によって滅ぼされることになる。これも又、武力統合が孕む統合限界の一つであるが、力による制圧以外に統合の方法がない以上、力によって統合するしかなく、諸国家は数千年に亙って戦争→支配→滅亡を繰り返してきた。)

●身分制度といえば、良く取り上げられるのが、奴隷制度です。奴隷制度によって、被支配階級は、生産を担い、支配階級は、その生産物によって、消費を享受するという構造は、西洋、東洋の区別なく存在していました。
☆奴隷制度の事例
・奴隷の起源(リンク
・古代の奴隷制度(リンク
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●性闘争を止揚した身分制度の共認によって、時の支配階級が中国の後宮や日本の大奥にみられる大量に后(女)を囲い込んでいった歴史があります。
☆后(女)を囲い込む事例
・後宮(リンク
・大奥を知る(リンク
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●私有財産を相続していくためには、身分を世襲制とする必要があり、生涯固定・世襲制の身分制度の確立を進めてた結果、自らの存続を断ってしまう時代が日本にはありました。
☆鎌倉幕府崩壊の事例
・鎌倉幕府は、元寇に勝って滅亡した。(リンク
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たしかに、生物は絶対的な生存圧力に対しても、それを活力源として生きてはゆく。しかし、武力社会では私権闘争の圧力を活力の源泉としながら、生涯固定の身分制度によって、私権の拡大の可能性は閉ざされている。つまり、私権の強制圧力は、もっぱらマイナスの圧力(否応なく対応するしかない圧力)でしかなく、プラスの可能性が封鎖されている。この矛盾と限界こそ、武力統合の最も本質的な統合限界となる。

まだ、集団が戦闘を繰り返し、武力が拡大しているうちは、力を誇示し(兵士に私権の分け前を与え)続けなければならないという圧力が働きますが、富が集中すると消費や己の身分を存続させるため、武力による富の取り分よりも使う方が多くなっていきます。結果、私有財産を相続していくために、身分を世襲制にした鎌倉の御家人達のように、自滅していく歴史も存在しました。

そしてその限界の中に、私権拡大の可能性を持った交換取引(それは明らかに武力闘争からの抜け道である)が生まれ、繁殖してゆく土壌があったのである。
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武力による歴史の勃興の中で、力を伴わないで支配階級から富をだまし取る手法をあみ出しました。それが、現代にまで続く交換取引です。そしてその取引の舞台が「市場」なのです。
武力統合国家の統合限界と限界故に登場してくる新たな原理=武力闘争からの抜け道である「市場」とは何か?その確信部分については、次回扱いたいと思います。

(続く)

List    投稿者 orisay2 | 2010-09-02 | Posted in 08.金融資本家の戦略1 Comment » 

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コメント1件

 hermes olpe | 2014.03.13 5:39

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