2010-06-19

シリーズ「市場は環境を守れない、社会を統合できない」2〜環境保護主義が盛んになったのはなんで?〜

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今回は、シリーズ第2回です☆先回は、環境問題を市場原理の観点から見てみました。
環境問題を意識させる言葉or映像は、日々の生活の中に溢れています。しかし、大掛かりなキャンペーンの数々は、私達にお金を浪費させる為の手段だったのです。まさに、欺瞞に満ちた世界が私達の周りには広がっているんですね。
今回は、環境問題という世界的なテーマがどの様に作られたのか見ていきます。そこには、ある研究所、さらには世界規模の組織が関係していたのです。今回の記事では、さらにそこから、環境保護主義の勢力が拡大する構造を明らかにします。
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環境保護主義が盛んに喧伝されるようになって久しい。・・・・・・・・その源泉を探ると1966年に発表された“アイアンマウンテン報告”というシンクタンクの研究に行き着くようだ。アメリカの支配勢力は、1960年代から戦争に代わる支配方法の研究をすすめていた。
これは、アイアンマウンテンという山のふもとにある、ハドソン研究所が作成したものらしい。CFRのメンバーが関与しているようだ。
●アイアンマウンテン報告について  「マネーを生み出す怪物」より
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・この研究は最初から、政府自らの権力を永続させ、市民を支配し反乱を阻止する様々な方法を分析したものであることがはっきりしている
・報告の主な内容は、この目標に対して、過去においては戦争が唯一の信頼できる手段であった、ということだ。報告は、戦時にあるいは戦争の脅威が存在するときにのみ、大衆は不満を抱かずにおとなしく政府のくびきに従うとしている。敵に征服され略奪されるという恐怖は、それに比べればほとんどの負担を受け入れてもいいという気にさせる。
・戦争システムは独立政体としての国家の存在に不可欠であるばかりでなく、政治機構の安定のためにも同様に欠かすことができない。これなくしては、いかなる政府もその「正統性」あるいは社会支配の権利への黙従を獲得することはできなかった。
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・報告は次に、これまで有効だった処方箋が役に立たなくなる歴史時点に近づいていると説明する。
・報告書は次に、適切な戦争代替物がありうるか?という問題を提起する。地域政府は、そして世界政府は、自らを正統化し、存続させるために、他にどんな手段を使えるだろうか?
・アイアンマウンテン報告は、次の三つの性質を備えていなければ戦争の代替物にならない、と結論づける。
①経済浪費的であること。
②大規模な信憑性のある脅威を意味すること。
③政府による強制労役に論理的な口実を提供すること。

・報告書はいろんな代替物を検証した後、最も有効なグローバルな脅威の候補は環境汚染だとしている。
これが最も成功の確率が高いとされるのは、スモッグや水質汚濁といった目に見える条件と関わっているからである。言い換えれば、一部は事実にもとづいており、したがって信憑性が高い。地球が滅亡するという予測もできる。これらの予測が正確かどうかは重要ではない。目的は脅かすことであって、知らせることではない。
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・大衆は生活水準の低下や増税、暮らしへの官僚の介入も、「母なる地球を救うために払わなければならない代償」として喜んで受け入れるだろう。グローバルな汚染による死と破壊に対する大規模な闘いは、戦争に代わって社会統制を正当化する手段になる可能性がある
・インチキな科学研究にもとづく、—あるいはまったく研究にもとづかない—世界滅亡シナリオが、CFRコントロールされたメディアで無批判に宣伝される。また社会主義の教義と反ビジネスのプログラムを掲げる環境保護団体が、CFRに支配された財団や銀行、企業から潤沢な寄付を受け取っている。
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(引用以上)
・1966年 にアイアンマウンテン報告が出た後、
・1968年 ローマクラブの結成
・1972年 にストックホルムで国連環境会議。ローマクラブ編纂の「成長の限界」
ローマクラブもCFRのメンバーと過半が重なるとされる。
それ以降地球温暖化問題、オゾン層問題・・・・など盛んに喧伝されるようになり、いまや環境問題は誰もが認知している深刻な問題とされるようになった。
環境問題に大きなウソがつきまとうのも、彼らのだまし戦略だと考えるとつじつまがあう。
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この先の時代は戦争に可能性がない(=戦争で金儲けしにくくなる)とわかったアメリカの支配勢力(=CFR)は、次に人々の脅威となる対象として環境汚染を掲げました。アイアンマウンテン報告が出された1966年は、アメリカがベトナム戦争をしていた時期です。そうです、以前なら民意を戦争へ傾けることが容易だったにもかかわらず、この時代に来てアメリカ国内では「戦争賛成」という世論を形成することが難しかった。戦争代替物を探索するきっかけになった出来事として考えられるでしょう。
上記の引用の中に、戦争代替物に必要な3つの条件を挙げていますが、環境汚染意外にも当てはまる戦争代替物はあります。動物保護団体、ウィルス危機、食品問題、(≒緑の革命)等挙げられます
これらの問題の特徴は、限られた人達が支配する構造を作りだしている点です。自分達(アメリカ支配勢力)が永続的に支配する為には、私達日本人のような有色人種が利益を上げると都合が悪い。結果として出てくる、彼らの行動は、支配と反乱の阻止。まさに、奴隷を征する構造そのものです
このように、環境汚染を代替物として掲げた、その後、日本においても環境汚染に国民の意識を傾けるよう策が、マスコミを筆頭に大きく出回るようになりました。
大きなウソがつきまとう環境汚染ですが、「環境に易しい」製品の価値を今一度見直す必要があるでしょう。価値を考える上で、重要な視点の一つになるのが、外部不経済です。外部不経済って、みなさん聞いた事あります?経済の専門用語なのですが、次回の記事紹介では、単語レベルの解説から、環境汚染と製品の価値の関係まで明らかにしていきます。

List    投稿者 wacky | 2010-06-19 | Posted in 08.金融資本家の戦略2 Comments » 

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コメント2件

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