2022-02-06

経理係から始まったロックフェラー家・・・21世紀のプラットフォームは??

エネルギーを支配する者が世界を支配する。
18~19世紀の石炭(イギリス)
20世紀の石油(アメリカ)
21世紀は?

最近、「会計の世界史」という本を読んで、面白い節があったので紹介します。
久々に、米ロックフェラーの登場です。

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以下引用
若き日のロックフェラーはもともと「簿記係」でした。
学校で簿記を学び、商事会社に経理係として入社したジョン。
しかしながら彼は「経理マン」にしてはかなり山っ気が強く、
相場を張るのが大好きな男でした。

18歳頃のロックフェラー1世 (ウィキ より)

彼は、石油に強い関心を示します。しばらく石油価格を見守るうち、「これではダメだ、掘りすぎて儲からない」と直感しました。
いくら「湧き出る」といっても、石油製品として消費者に届けるためには精製し、輸送することが必要です。これらのコストを考えると、どう考えても価格が安すぎる。堀った石油を自ら捨てる業者まで現れるのを見たロックフェラーは、業界全体を把握し、価格や品質を自ら管理することが必要だと考えます。

彼はライバルが多い石油採掘には手を出さず、掘った石油を精製する事業からはじめました。彼もスタンフォードやリーバイスと同じく、少し離れたところからビジネスをはじめたわけです。
石油精製の事業で成功した彼は、すぐさま100か所を超える精製所を買収していきます。
価格競争を避けるには「ライバルを潰す」のがもっとも手っ取り早い方法です。ロックフェラーの買収はライバルを買収する「水平的統合」から始まりました。水平的統合は販売価格をコントロールするには一番の方法です。
それが一段落つくと、次に彼は下流の販売会社などを買収する「垂直的統合」へ乗り出しました。こちらの垂直的統合では上流から下流までを支配しつつ、コストを下げることに主眼が置かれます。
水平的統合でライバルを潰しつつ、垂直的統合でグループ全体のコストを引き下げる。
ロックフェラーは経済力と政治力をフルに使って「90%を支配してもなお残りの10%に全力をあげるごとき買収を繰り返しました。

引用以上

 

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ロックフェラーメモ1 リンクリンク

20世紀アメリカと世界を支配したロックフェラー。原点は簿記係だった。冷静に業界を分析して、資力を蓄え一代でアメリカ支配へ。
その後は、世界支配に乗り出し、パクスアメリカの20世紀を作り出した。
1913年にFRB設立(ロスチャイルド、モルガンと)
1914年にドイツ→第一次大戦仕掛ける。
1938年にナチス・日本→第2次大戦仕掛ける。

しかし、その後1990年以降、金融バブル化したした世界でロスチャに負けていく。
これは、グローバルな金融というフィールドではロスチャに勝てなかったから。
リーマン後、ロックフェラーの力は消失。

21世紀に入って、ロシアプーチンと中国習近平が金貸しを凌駕しようとしている。力の時代に回帰したのか?
金融資本主義の末期、次のプラットフォームを作るのは、金融ではないだろう。GAFAのような情報インフラか?或いは、何かしらのネットワークか?

by タロウ

List    投稿者 inoue-hi | 2022-02-06 | Posted in 07.新・世界秩序とは?, 08.金融資本家の戦略No Comments » 

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