1980年代以降の国際情勢を動かしてきた勢力とその意図は何か
米中国交正常化、冷戦終結、EU発足、ロシアの市場主義化・・・・。
これらの現象はすべて、何らかの意図を持って仕組まれたものだとしたら?
田中宇は、これらの現象は、アメリカを中心とする国際資本による、市場拡大ではないか?と分析している。
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1970年代に先進国では市場経済が成熟し、経済成長を鈍化させた。
先進国に代わる、投資効率のよい新しい市場の創設。
これが、1980年代以降の国際情勢を動かしてきた意図だったのだ。
覇権のメカニズムを体得したアメリカでは、第二次大戦後、企業が多国籍化し、それとともに米中枢では「世界的な投資効率の最大化」が重視されるようになった。
80年代に入り、世界の中で経済発展する地域を増やす必要がアメリカの側で生じたため、レーガン大統領はゴルバチョフに会談を呼びかけ、冷戦を終わらせたのだろう。
冷戦が終わったあと、すぐに欧州にEUが作られて経済統合を開始し、東欧はEUの傘下で経済発展する道筋が作られた。
中央アジアやインド、中国など、社会主義的な色彩の強い国々の多くが、冷戦終結後、市場原理を導入し、経済発展する準備に入っている。
(中国の資本主義化は、冷戦中の1980年代から始まったが、このきっかけとなったのは1979年の米中国交正常化であり、アメリカが中国の経済発展の引き金を引いたという点では、冷戦終結と同種の動きである)
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アメリカの覇権主義、自由市場形成の過程については、こちらの本が詳しそうだ。
日本の右傾化は、少なくともこの30年間の大局の中で読み取る必要があるように感じる。
講座 戦争と現代 1 「新しい戦争」の時代と日本
■総論 アメリカ帝国の自由市場形成戦略と現代の戦争・・・渡辺 治
■第1章 アメリカの覇権主義とグローバル戦略の展開・・・浅井 基文(以下略)
(阪本)
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コメント2件
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