■ドルを取り仕切るFRB ~起源と仕組みとは?~
1.ドル紙幣を発行している「FRB」は一私企業!?
各国の金融政策などを司り、銀行券(お金)を発行するのは、国の中央銀行。(日本では、日本銀行。)基軸通貨のドルは、アメリカの中央銀行が取り仕切っているはずだが、アメリカに中央銀行は存在しない。
アメリカの金融政策を決定し、ドル紙幣を発行しているのは、FRBアメリカ連邦準備制度理事会であり、FRBは中央銀行ではなく、一私企業。アメリカ・ドルを世界の基軸通貨にすることなどを決定したブレトン・ウッズ会議で、FRBが世界の金融政策をコントロールすることになった。2.FRBの起源
もともとアメリカでは中央銀行ではなく、個々の銀行が銀行券である紙幣を発行していた。1907年の恐慌により、中央銀行設立の重要性が高まったが、当時世の中では中央銀行が設立されると「コントロール」されるという危惧があり、「中央」という名称は避けて、「Federal Reserve System」という名前が選ばれた。外部者には、「Federal=連邦」という言葉を使うことで公的な印象を与えた。しかし、中身はすべて私的金融機関が所有していた。ワシントンDCにある「Federal Reserve Board」のもと、全米に12の連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)を統括する「Federal Reserve System」を構築した。
3.改革草案作成をほぼ一人で担ったポール・ウォーバーグ
1910年11月、JPモルガンが所有するジョージア州ジキル島において、金融業界の指導者たちが会議を開いた。そこでアメリカ合衆国の通貨改革計画が進められたが、実際の改革草案の作成は、ロスチャイルド代理人のポール・ウォーバーグが技術的に優れていたため、ほぼ彼一人で作成したようだ。まず、彼はBoard of Governorsとして7人の理事をおいた。そして、連邦準備制度Federal Reserve Systemの中心的役割を担う銀行をニューヨーク連邦銀行とした。
4.ドル紙幣を発行する権限を持つ「FRB」
FRB設立にあたり、最も重要なことは、FRB連銀がドル紙幣を発行できるということ。ドル紙幣を発行するだけで、利益を得ている。紙幣印刷に必要なコストは紙代と印刷代だけ。それが1ドルとした場合、100ドル紙幣を印刷すると、99ドルが利益になる。これがFRB連銀の儲けになる。加えて、民間銀行であるにもかかわらず、決算は開示されていない。膨大な利益になっているはずだ。さらに、FRBはアメリカ政府が発行する米国債の買取りも行なっている。要するにアメリカ政府がした借金を買い取るFRBは紙代と印刷代だけのコストで、アメリカ国債を買い取り債権者になる。
FRBの中心的連銀はニューヨーク連銀ですが、その設立にあたり、「ファースト・ナショナル・バンク・オブ・ニューヨーク」や「ナショナル・シティー・バンク・オブ・ニューヨーク」、「ナショナル・バンク・オブ・コマース」などの銀行が株主だったが、これらの銀行の株主は、下図に掲げる10銀行だ。
これら10の金融機関のうち、チェース・マンハッタン銀行以外は、ユダヤ系金融機関であることに留意したい。チェース・マンハッタン銀行は2000年にモルガン銀行と合併し、現在のJPモルガン・チェース銀行だ。つまり、現在はすべてユダヤ系金融機関ということだ。
5.ユダヤ系国際銀行資本家グループとの深い繋がりも
冒頭で紹介したFRB設立で話し合ったJPモルガンが所有していたジキル島という場所だが、これは「ジキル島クラブ」という銀行家たちのメンバーで運営されていた。
このメンバーで、当時世界の富の6分の1を所有していたようだ。JPモルガンの父親は、ジュニアス・モルガンであり、ネイサン・ロスチャイルドと親しくなったジョージ・ピーボディに子どもがいなかったので、彼の後継者となったのがジュニアス・モルガンで、モルガン商会がロスチャイルド商会の代理人になる。JPモルガンはロスチャイルドの代理人で、FRB連銀やそのシステムを構築したのが、ロスチャイルド代理人のポール・ウォーバーグ。
→★世界の基軸通貨であるドルの発行権・コントロールはFRBが握っていること、そのFRBは、ユダヤ系国際銀行資本家グループのものであることだ。
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