2016-11-04

2016年世界情勢はこうなる!20~真実を隠すツールとなったネット~

 

 

中国共産党 日本礼賛

「反中親米」に世論操作するために、「まとめサイト」を利用しているとのこと。

そのために尖閣諸島事件を引き起こし、エキストラを雇って反日暴動に発展させた。

その背後に、中国共産党への批判の矛先を日本に向ける必要があるとのこと。中国共産党は、中国と日本を比べられることを極端に恐れている。

 

中国の「反日」情報から、日本の「反中」意識の醸成は成功した。そして次に「親米」意識を高めるために、アメリカの「日本礼賛」があるという。確かに、最近日本贔屓の外国人の話題が多い。日本人は、それにコロッと騙されてしまっている。

 

ネットユーザーであれば、日本のマスコミは信じられないということは常識で、それ故ネット情報で事実を探索している。がしかし、これまで見てきたように、「まとめサイト」を利用し、ネット情報も事実を隠蔽する動きが強まって来ている。

 

その背景に管理人の日々の集客意識にあるとすると、短期の集客に惑わされない組織的な「まとめサイト」が必要であろう。そしてその情報もしっかりと吟味されなければならない。

その意味でも、当ブログが積極的に利用させてもらっている「るいネット」は、それら情報操作されない体制が整っていると言え、将来的にはこのような組織運営の「まとめサイト」「事実サイト」が広く利用されるようになるであろう。

以下、崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本~2016年、新世界体制の樹立~(ベンジャミン・フルフォード著)

からの紹介です。

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■なぜ中国人全体が日本を憎んでいるかのような印象が伝わるのか

 

中国の反日問題についても触れておこう。

中国政府が反日政策を続けているのには理由がある。中国は、12億人が暮らす巨大な国家だ。言語や風習も違う多くの民族が住んでいる。それを「中華文明」という枠組みでまとめ上げているのが中国の国家体制なのだ。

 

2000年以降、急速な経済発展を続けているといっても、12億人全てが、いっせいに豊かな生活を出来るわけではない。格差は、都市部、農村部だけでなく、地域や民族間に広がっている。

 

そこで日本の存在である。私は、取材した中国政府関係者から「日本」を高く評価してきた経緯を聞いている。決して馬鹿にしたり、侮ったりすることもなかった。むしろ、日本を徹底的に研究して経済発展を図ってきたぐらいだ。

 

ただし、中国政府は、表だって日本を褒めるわけには行かない。例えば日本以外の先進国ならば、文化も民族も伝統も違うので、素直に認めることが出来る。ところが日本を褒めてしまうと、「同じ中華文明で、同じアジア人の日本に出来ることが、どうして中国は出来ないのか」という流れが出来てしまうのだ。そうなれば、日本との最大の違いである「共産党」へと批判の矛先が向かってしまう。

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第3章で紹介したイスラム世界を思い出してほしい。異民族が隣合う大陸では、強力なリーダーに権力と冨を集中させる方が国家を安定し易い。中国の場合、現在は独裁者ではなく「共産党」に権力を集中させて、バラバラになりがちな国家をまとめている。過酷な能力主義で国家をまとめている共産党体制が崩壊すれば、イスラム世界同様、次の「共産党」になるべく、国内の諸勢力が争いだし、国民に多くの犠牲を出すことになる。

 

それゆえに表面上は日本の悪口を言い、中国人民には必要以上に日本と比べないよう反日を教育する必要が出てくる。もちろん、親中派の政治家や財界人は、そのあたりの事情をよく分かっている。だから反日教育があっても中国と仲良くしようとしてきたのだ。中国の反日が見せかけであるのは中国エリート層で日本を毛嫌いする人はほとんどいないことからも分かるだろう。「反日」は、あくまで一般大衆が国内の諸勢力に先導されて反政府運動に結びつかないようにするためにやっていることなのだ。

 

問題はここからである。日本を研究して来た中国は、アメリカ主導のネットに「洗脳」システムがあることを熟知している。そこで政府による監視をしてきた。過度に日本を褒めると「金盾(きんじゅん)」と呼ばれるシステムで削除していく。日本を過剰に褒めるのは、共産党制府への批判を含んでいるからである。ところが、このシステムを逆手に取ったネット工作が始まる。

 

金盾は日本を褒めるとフィルターに掛る。つまり、日本をけなす分にはフィルターに掛らない。そこに登場したのが「憤青(ふんせい)」と呼ばれる愛国青年達だ。彼ら憤青は中国人からもあきれられて、無視されるか、叩かれている。ところが、中国のネタを扱う「まとめサイト」では、この憤青のコメントばかりがピックアップされてしまうというのだ。

 

例えば自衛隊の新鋭軍艦が就航したというニュースで、中国の軍事ネタを扱うサイトでは、その新鋭艦の性能や目的を冷静に話しているとことに、突如、憤青が「日本人を皆殺しにしろ」とか「核兵器で日本を破壊しろ」といった書き込みをする。それを今度は、日本のまとめサイトが「自衛隊新鋭艦就航、中国人の反応」という内容で、憤青のひどい書き込みだけを取り上げる。それを読んだ人は、当然、「やっぱり中国人を信じてはいけない。あいつらは野蛮だ」と思うだろう。それだけではない。

 

こうした中国ネタを扱う「まとめサイト」は、中国国営メディアの記事を翻訳して紹介する。中国は共産主義なので、形式上、メディアの多くは国営となっている。とはいえピンからキリまであり、中にはろくでもないメディアも存在する。そうした怪しげな新聞や雑誌が書いた日本の悪口を「国営メディアの報道」として取り上げるのだ。中国への悪意ある記事が溢れかえっていけば、中国のいいところ、中国と仲良くしようという記事は、ますます目立たなくなる。

 

こうして多くの日本人は、中国への嫌悪感を高めていった。この洗脳がいかに有効かは、前章で紹介した「中国を嫌いな日本人は93%」という信じられない数値が証明している。

 

■「外国人による日本礼賛」でダメ押し

 

基本的に反中意識が高まれば、軍事大国である中国への警戒心からアメリカへの依存心は自然と高まる。

 

しかし、念には念なのだろう。親米意識を高めるネット工作が行なわれてきた。

それが「海外反応ブログ」だ。とかく日本人は外国人からどう思われているかを気にする傾向がある。昨今は、この手のテレビ番組も増えているという。日本と日本人について、各国の人が感想を述べる海外反応ブログはネットユーザーに人気がある。

 

問題は日本を褒めちぎっているのは、たいていアメリカ人のコメントだということだろう。ネット情報の調査を手伝った本書編集スタッフが、そのからくりを説明する。「大体、この手の反応ブログのソースとなっているのは、アメリカの掲示板である「4CH」なんですが、この4CHは日本のアニメや漫画の愛好家が集まるサイト。もともと日本の事情に詳しく、日本が大好き。ここで話題になったネタを扱えば、基本的に日本を持ち上げる内容になるんです」

 

褒められて悪く思う人はいない。実は「対人恐怖症」は、日本特有の文化依存シンドローム(症候群)と言われている。文化依存シンドロームとは、その国や民族に顕著に現れるメンタリティのこと。実際、「あがり症」「赤面症」という言葉は英語圏にはなく、医学書にも対人恐怖症は「taijin kyofusho symptoms」(TKS)と呼ばれているぐらいだ。

 

単純な工作だが、日本人には、とても有効な方法といっていい。

ここまで検証してきたように、もともと親近感を持っていた中国人が日本を憎んでいる。同じアジア人、同じ文化圏、最も分かり合える外国であった中国が、これほど自分達を嫌がっていると信じ込んでしまったのだ。当然、対人恐怖症的な不安感が異常なほど高まる。ただでさえ、他人、それも文化や民族の違う外国人にどう思われているか、日本人は、いつも不安を強く感じている。そんなときアメリカ人が「ニッポンは最高!」「日本大好き!」「日本人はマイフレンド!」と言ってくれるのだ。多くの日本人は、アメリカを大好きになる。これまでの経験、アメリカの横暴や、日本に対する酷い仕打ちをすっかり忘れて、すがりついてしまう。

 

いったん、中国を嫌いとなり、アメリカを好きになれば、今度は、情報の確定が起こる。そのツールがフェイスブックやツイッターだ。自分と同じような考えの人が、これほどいるんだ、やっぱり、自分の閲覧した情報は正しかったのだ、とダメ押しされていく。

 

このネットにおける、特定情報の拡散、拡大、そして確定は、専門用語で「バイラル(ウィルス)マーケティング」という。ウィルスに感染する。この感染者が媒体となって周囲の人間にウィルスをどんどん感染させていく。この時、より多くの感染を引き起こす人間を「ハイパースプレー」と呼ぶ。この「ハイパースプレー」をまとめサイトが担っているのだ。さて、このバイラルマーケティングを発案したのは、どの企業家ご存知か。マイクロソフトである。ISISもそうだが、こうした「ウィルス」の特性を利用した乗っ取り、寄生、本体の変質は、ナチス・アメリカの常套手段なのである。

 

■真実を隠すツールとなったネット

最後に気になる情報がある。

 

2014年3月、まとめサイトの元となってきた「2ちゃんねる」が、シンガポール資本に乗っ取られるという事件があった。詳しい経緯は省略するが、ともかく新体制をなった2ちゃんねるは、まとめサイトへの「転載」を全面禁止にした。悪質なサイトが増えすぎたというのが理由だった。一見、正しいように思えよう。ネタ元を締め出されたことで、多くの人気サイトは記事が更新できなくなり、アクセス数が激減、閉鎖するサイトも相次いだ。既にプロ化した管理人にすれば、飯の種を取り上げられたようなもので、体力のないところから淘汰されていったわけだ。

 

見方を変えれば、この時、人気サイトの多くは、何者かに「乗っ取られた」として不思議はない。高額でサイトを売ってくれとオファーが来れば、喜んで売却したはずだ。

 

転載禁止騒動は、大体2ヶ月で終わり、その後は、今まで通り2ちゃんねるからネタを拾って記事を作成するようになっている。この騒動を乗り切った人気サイトの管理人は、本当に「同じ人物」なのか。編集長でもなければ、ジャーナリストでもない彼らは、個人情報をクローズしている。ユーザーからすれば判断しようがないのだ。

 

ネットは、嘗て隠蔽されてきた「真実」の情報を得るためのツールとして機能して来た。今は違う。真実を隠すツールという側面を持ち出しているのだ。木を隠すなら森ということわざ通り、アクセスしやすい情報は、すべてITメジャーの管理下に入り、意図的なプロパガンダに悪用されている。

 

にもかかわらず、ネットユーザーは、自ら検索し、自ら判断したと思い込んで、その情報を真実と思い込んでいる。

ネット洗脳が行なわれていることを日本人は知るべきだ。そして、何故、自分達が「反中親米」意識を持っているのか、もう一度、情報を精査してほしい。その時、あなたの洗脳は解けるはずだ。

List    投稿者 tasog | 2016-11-04 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

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