中央銀行の力の根源 ~通貨発行権と徴税権~
FRBが0.75%利上げした、そして日銀は緩和継続を宣言。しかし、ドルが買われるどころか円が上がっている。
ドルへの信認が崩れだしたか?
2000年以降、FRBにしても日銀にしても、中央銀行は資産という名の負債(国債やMBS)をたくさん抱えて、いつ倒産するのかと思いながら、なかなか倒れそうもない。
それは何故か?
中央銀行の力の根源について考えると、根本は通貨発行権であり、さらに通貨発行も国債の裏付けも徴税権にあると気が付く。
中央銀行を設立したのは16世紀末~の宮廷ユダヤ人。
・まず戦争や贅沢にいそしむ国王に金を貸し、影響力を強めていく。
・借金の証拠として、借用証書(国債の原形)を書かせる。
・次に税金を取り立てる権限を請け負う(徴税請負人)。
・いちいち税を集めるのは面倒なので、次に借金証書をカタに、紙幣発行権を得る(中銀)。
中央銀行の強さは、この徴税権とセットになった紙幣発行権にある。
三橋氏が言っているのが分かりやすいので引用しておく リンクより
通貨発行権と徴税権は、
同じコインの表と裏です。通貨発行(国債発行+財政支出)は、
国民経済において利用される貨幣を増やす。徴税は、国民経済から
貨幣を吸い取り、消滅させる。上記を理解すると、
「税金を財源として支出する」という考え方が、
いかに荒唐無稽であるか分かります。徴税権は、通貨発行権とセットになった
「国民経済における貨幣量の調整手段」
なのです。実際、我々が税金を支払うと、
その金額分、マネーストック
(主に銀行預金)が消滅します。無論、税金には「貨幣量の調整」以外にも、
各種のミッション(任務)を
達成するという役割もあります。例えば、国民の格差を縮小したいならば、
法人税を引き上げ、所得税の累進性を強める。さらには、租税貨幣論。
日本国で日本円以外を
流通させたくないならば、政府が、
「日本円以外での納税は認めない」
とやればいい。税金による貨幣流通の強制力は絶大です
(何しろ、脱税は逮捕される)。加えて、ビルトインスタビライザー
(埋め込まれた安定化装置)による
景気変動の抑制も、税金の役割の一つです。とはいえ、「根源の根源」まで追求すると、
実は「徴税権」は「通貨発行権」と
セットになっていることが分かるのです。
(引用以上)
これが、制度・お金の流れとしてどうセットされているのか?
byタロウ
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