2022-07-31

中央銀行の力の根源 ~通貨発行権と徴税権~

FRBが0.75%利上げした、そして日銀は緩和継続を宣言。しかし、ドルが買われるどころか円が上がっている。
ドルへの信認が崩れだしたか?

2000年以降、FRBにしても日銀にしても、中央銀行は資産という名の負債(国債やMBS)をたくさん抱えて、いつ倒産するのかと思いながら、なかなか倒れそうもない。
それは何故か?
中央銀行の力の根源について考えると、根本は通貨発行権であり、さらに通貨発行も国債の裏付けも徴税権にあると気が付く。

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中央銀行を設立したのは16世紀末~の宮廷ユダヤ人。
・まず戦争や贅沢にいそしむ国王に金を貸し、影響力を強めていく。
・借金の証拠として、借用証書(国債の原形)を書かせる。
・次に税金を取り立てる権限を請け負う(徴税請負人)。
・いちいち税を集めるのは面倒なので、次に借金証書をカタに、紙幣発行権を得る(中銀)。

中央銀行の強さは、この徴税権とセットになった紙幣発行権にある。

三橋氏が言っているのが分かりやすいので引用しておく リンクより

通貨発行権と徴税権は、
同じコインの表と裏です。

通貨発行(国債発行+財政支出)は、
国民経済において利用される貨幣を増やす。

徴税は、国民経済から
貨幣を吸い取り、消滅させる。

上記を理解すると、
「税金を財源として支出する」という考え方が、
いかに荒唐無稽であるか分かります。

徴税権は、通貨発行権とセットになった
「国民経済における貨幣量の調整手段」
なのです。

実際、我々が税金を支払うと、
その金額分、マネーストック
(主に銀行預金)が消滅します。

無論、税金には「貨幣量の調整」以外にも、
各種のミッション(任務)を
達成するという役割もあります。

例えば、国民の格差を縮小したいならば、
法人税を引き上げ、所得税の累進性を強める。

さらには、租税貨幣論。
日本国で日本円以外を
流通させたくないならば、政府が、
「日本円以外での納税は認めない」
とやればいい。

税金による貨幣流通の強制力は絶大です
(何しろ、脱税は逮捕される)。

加えて、ビルトインスタビライザー
(埋め込まれた安定化装置)による
景気変動の抑制も、税金の役割の一つです。

とはいえ、「根源の根源」まで追求すると、
実は「徴税権」は「通貨発行権」と
セットになっていることが分かるのです。

(引用以上)

これが、制度・お金の流れとしてどうセットされているのか?

byタロウ

List    投稿者 inoue-hi | 2022-07-31 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨, 08.金融資本家の戦略No Comments » 

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