2007-08-08

原発って必要?

2552539291.jpg
このところ原油価格が高騰 しているというNEWSを良くきく。世界的な需給ひっ迫による原油高に端をはっして、石油の枯渇などもささやかれ始めて、世界的なエネルギー不足に対応する代替エネルギーの必要性が上がって、トウモロコシ値上 がりなんてことも起きている。そのためか、資源がなく、海外にエネルギー源を依存せざる終えない日本では、その可能性として、「CO2の排出のない原発」「クリーンエネルギー原発」を宣伝する動きが強くなって来ている様に感じる。
今後の為にまだまだ増やす必要がありやなしやいわれる原発 、しかし、すっかり私達の生活を支える存在になった原発はいつ、どの様にしてできたのだろうか?

にほんブログ村 経済ブログへ


調べてみると思いのほか早く、原爆の脅威の記憶が覚めやらぬ時期、1951年には雑誌少年に(「アトム大使」)「鉄腕アトム」が開始されている。主人公の、アトム 、ウラン ちゃんという主人公は、未知の可能性を秘めた存在(=エネルギー) かつ、地球や人間を救ってくれるありがたい存在という印象が強い。言葉の意味を考えたら放射能振りまきながら歩いているん?!などと想像すると空恐ろしいが、ええもんというイメージは刷り込まれているように感じる。
しかし、当時の敗戦後という日本の状況を考えてみると、圧倒的にエネルギーが不足している状況も大きく影響しているように感じる。そして、日本が共産主義に陥らない為には、日本を豊かにする必要があったアメリカの意向も強かったようだ。そして、資源のない日本がエネルギーを確保する為に、原子力発電所が国策として推進させられていった。
『国や電力会社はなぜ原発にこだわるの?』を読むと、その辺の事情が見えてきます。

**********************************************************日本の核開発は、1952年の4月、敗戦後の占領下を脱して日本が独立した日に始まっています。吉田内閣時代の国会答弁で現在の科学技術庁設立が打ち出され、その付属研究所では秘密裏に原子力兵器開発が目論まれていたことが明らかになっています。多くの日本人が、広島・長崎の真実を知るのは、1954年に第五福竜丸の事件(ビキニ環礁付近のアメリカによる水爆実験で被曝)が起きてから。核についてはまともに報道さえされなかった時代のことですね。
岸信介は、原子力開発が自動的に核武装する力を保持することになると自伝の中で明記してます。佐藤栄作も外務省の内部文書で、原子力利用を推進して核武装へのポテンシャルを高めることや、エネルギー利用の真意が国民に悟られないように細心の注意を払うべきだということを主張しています。そうして生まれたのが「動燃(動力炉・核燃料開発事業団)」と「宇宙開発事業団(現在の宇宙航空研究開発機構)」です。核爆弾とロケットは一体ですからね。非核三原則は、原子力をエネルギー利用することを正当化するための大いなる建前とも言える。高速増殖炉や六ヶ所村の再処理工場など、プルトニウム利用に日本が積極的なのも、現在の核兵器にプルトニウムが不可欠だからとも言えるでしょう。
電力会社は、原発が地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーだと主張します。でも、炭酸ガスと放射能、どっちが人類にとって有害ですか? しかも、原発は出力をほとんど調節できないんです。運転を始めたら、フル出力で運転し続けるしかない。1日の中で最も需要の下がる分の電力しか原発に依存することはできないから、深夜電力の値段を下げて「もっと電気を使おう」と宣伝している。
まあ、だからといって今まで莫大なお金と労力を注ぎ込んできた原子力開発をやめようとするのは、大きな責任を背負うことになりますからね。役人や企業レベルで判断できることではないんでしょうが。
**********************************************************

人体に危険が及ぶ原子力を今後も増やし続け、利便性を保つ必要ってあるのだろうか?原子力発電所って本当に必要なの?という思いに駆られる。確かに、石油に代わる代替エネルギーは必要、温泉国日本の特性を生かして、火山のエネルギーで電気を発電!!
なんて上手い話はないものだろうか?

List    投稿者 shijimi | 2007-08-08 | Posted in 08.金融資本家の戦略2 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kanekashi.com/blog/2007/08/291.html/trackback


コメント2件

 yamasyo | 2007.09.29 15:30

まったく同感です。
考えてみれば、議員って必要なの?という気がします。
今の議会は税金の使い道をめぐる私権要求の調整の場でしかない。
いっそのこと議員はなくして、行政にもっと多くの市民が関わり、みんなで政策や予算を考えて作ってゆくといったやりかたもあるのではないでしょうか。
極論ですが、ろいろなやり方があって良いと思いますね。

 wholesale bags | 2014.02.10 22:17

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 地方議員の実態と諸外国との比較

Comment



Comment