2011-07-03

人工地震の可能性!?〜6.可能か?不可能か?

これまで5回のエントリーの中で、人類は地球を調査する手段として、また環境兵器として、『人工地震』を実際に研究・実験してきていることを押さえた。そして、人工地震発生装置であるとの噂が絶えないHAARPのメカニズムを考察した。
 
プロローグ:3.11大震災は人工地震なのか?
2:人工地震の目的は?
3:新聞記事から見る人工地震史
4:HAARPとは?
5:HAARPのメカニズム
では、3月11日の東北地方太平洋沖地震を人為的に起こすことが可能なのだろうか?今回はいよいよ、これをできるだけ具体的に検討してみる。

この津波を人間が引き起こしたのだとしたら・・

 
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●M(マグニチュード)9のエネルギーとは?
東北地方太平洋沖地震の規模は、史上4番目のM9.0だ。これは、どの程度のエネルギーなのか?
 
M9.0はエネルギー量換算で2.0×10の18乗ジュール=200京ジュール(京は1兆の10万倍)という、なかなか想像しにくい大きさだ。これは、TNT火薬に換算すると4.8億トン、フランスやドイツの年間発電量、日本であれば年間原子力発電量のほぼ2倍に相当する。
Wikipedia:マグニチュードの大小の目安
Wikipedia:エネルギーの比較
このエネルギーを地殻内で人為的に発生させ地震を起こすには、どのような条件が必要なのか?これを核兵器とHAARPの2つで考えてみる。
 
●核兵器による人工地震の可能性
(1)M9.0のエネルギーを発生させられるか
広島型原爆(リトルボーイ)のエネルギーは、5.5×10の13乗ジュール=550兆ジュール、マグニチュードでは5.5に相当するとされる。M5.5でも結構大きく感じるが、M9.0と比較すると、

2.0×10の18乗÷5.5×10の13乗≒3.6×10の4乗

と、3万6千発分にもなる。マグニチュードは1.0上がるとエネルギー量は約33倍(2.0上がると約1000倍)になるからだ。
littleboy.jpgnuclearweapon.jpg
リトルボーイ(左)とキノコ雲(右)

70年前の核兵器の能力は、その後どのくらい上昇したのだろう?
 
現在、史上最大の出力を持つ核兵器は、旧ソ連の水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」とされる。広島型原爆の約3300倍の威力を持ち、1961年の核実験の際には衝撃波が地球を3周したと言われる。
Tsar_Bomba.jpg
史上最大の水素爆弾ツァーリ・ボンバ

この実験でツァーリ・ボンバから放出されたエネルギー量は、TNT火薬換算で50メガトン(5000万トン)、2.1×10の17乗ジュールである。この核兵器なら、
2.0×10の18乗÷2.1×10の17乗≒9.5

と、10発で3.11地震のエネルギーを発生させられる。ただし、これは放出エネルギーが100%地震エネルギーになった場合で、ツァーリ・ボンバの放出エネルギーはM8.4程度に相当するが、実際の核実験で発生した人工地震はM7.0と言われる(Wikipedia:マグニチュードの大小の目安)。
 
これは今から50年前の技術だ。表には出なくとも、20年で3000倍になった核爆弾の能力が、その後50年でさらに10倍、100倍になっても全くおかしくない。
 
おそらく、現在の核技術なら、水素爆弾1〜数発で3.11地震のエネルギーを発生させることは可能だ。津波を起こす効果的な場所と地殻への埋設技術があればM9.0の地震を起こすことができる。
 
(2)爆弾を海底地殻に仕掛けられるか?
3.11地震の震源は、宮城県牡鹿半島東南東の三陸沖約130km、深さは約24kmとされる。この深さの地殻中に核爆弾を埋設する技術は現在あるだろうか?
 
現代ボーリング技術による史上最深の掘削記録は、1970〜1989年に旧ソ連が地殻調査のため実施したコラ半島超深度掘削坑のうちの1本で、深さ12,261mとされる。
 
海底の掘削では、日本・米国が主導する統合国際深海掘削計画(IODP)が進んでおり、日本が所有する深海掘削船「ちきゅう号」が世界最高の能力を持つ。その掘削能力は深さ3千mの海底から7千mの深さまで掘削を行う(つまり10km)ことが可能だ。
chikyu1.jpgchikyu2.jpg
ちきゅう号(左)とその掘削原理(右)

 
これが限界なら、3.11地震の震源深さ24kmには現代の掘削技術では到達しないことになる。しかし実は、地震発生当初、震源深さは10kmと発表されており、後に24kmに訂正されている。10kmならちきゅう号の能力で到達可能だ。また地震当日ちきゅう号が青森に停泊していたことから、ネット上ではちきゅう号犯行説も多い。
 
ただ、ちきゅう号の掘削速度は浅い部分で300m/日、深い部分(2〜3000m以上)で70m/日、7千mの掘削にはおそらく数ヶ月はかかるから、当日震源地付近にいたからといって大した証拠にはならない。
 
◆当日の震源深さは24kmではなく、実は当初発表通り10kmである
◆ちきゅう号の掘削能力は実は10kmを超える、あるいはそのような技術が別に存在する
 
このどちらかが成り立てば、爆弾の大きさにもよるが、震源予定地に水素爆弾をセットし、M9.0の地震を引き起こすことは物理的には可能なのではないだろうか。
 
●HAARPによる人工地震の可能性
HAARPが地震を発生させることが可能だとして考えられるメカニズムは、前のエントリーで考察した。
 
これはHAARPの電磁波により地殻内で核融合を発生させるというものだが、上で検討した核兵器(水素爆弾)も核融合であり、人工地震のエネルギー発生装置として最も有力な原理は、現在は核融合だと言えるだろう。
 
HAARPからの電磁波エネルギーそのもので地震を起こすという説もあるが、一国の年間発電量に相当するエネルギーをHAARP一箇所から放出し、震源一点に瞬間集中させることは、ちょっと考え難い。
 
山本寛氏によれば、たった5キログラムの原子状水素があれば、核融合でM7.0相当のエネルギーを発生させられるという(これがツァーリ・ボンバに相当)。3.11地震のM9.0はその千倍、つまり5トンの水素を地殻内に発生させればよい。これを「爆弾」という形で製造し、爆発させることはおそらく可能だから、HAARP説のポイントは、電磁波のコントロールによって地球内部に同様の状態をつくりだすことが可能なのか?という点になる。
 
HAARPのメカニズムは、電磁波の遠隔操作をとっても、電離層の改変をとっても、常温核融合をとっても、現代の最先端科学技術、あるいは現代科学ではまだ認められていない現象を活用するものであり、上記の核兵器のような形で可能性を検討することは難しい。今後も様々な事実や周辺情報を収集し、判断していくしかないだろう。
 
●核爆弾とHAARPの併用?
核爆弾方式の難点は、震源深さの限界がある点と、ケーシング(掘削孔)のサイズが小さく、ある程度大型と思われる超高出力爆弾を通すことが出来るのか?という点だ。ただ、現在の技術では広島型原爆は直径30cmで可能と言われており、小型原爆なら十分設置できる。
 
山本寛氏の説(地震は地球内部の核融合で起きる)が正しければ、震源となる水素溜りは地球の至るところに存在することになる。ならば、そうした水素溜りをHAARPの電磁波探査により発見し、起爆装置として小型原子爆弾を使うという併用案も考えられる。
 
 
近々、前々回のエントリーで紹介した京大のMUレーダーを仲間と見学に行くつもりなので、その際に、HAARPがどの程度の探査能力を持つのか調べてみたい。
—————————————————————————

ここまで検討した結論は「大地震、巨大地震クラスを人為的に起こすことは現在の技術を駆使すれば十分可能だが、3.11地震やスマトラ地震(“超”巨大地震)クラスは、まだ確信までは持てない」というあたりだろう。
 
そして、巨大地震クラスの人工地震が可能だとすれば、米国や闇の勢力が軍事兵器として実用化できるレベルまで技術開発を進めるであろうことは容易に推定できる。実際、今も、世界中の地殻中に核爆弾が埋設されている可能性もゼロとは言えない。
 
また、HAARPに関しては、先日勉強会でお会いした方から、「HAARPは実はソ連と米国の共同開発である、ということをロシアの外交官から直接聞いたことがある」との衝撃的な話を聞いた。今後も様々な情報がネット上に登場するだろう。それらを注視しながら、事実を発掘・発信していきたい。

List    投稿者 s.tanaka | 2011-07-03 | Posted in 08.金融資本家の戦略2 Comments » 

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コメント2件

 spain hermes | 2014.02.02 2:45

hermes frankreich 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 『世界経済の現状分析』【4】米大統領選の分析その2(両候補の支持層の違い)

 wholesale bags | 2014.02.09 21:35

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 『世界経済の現状分析』【4】米大統領選の分析その2(両候補の支持層の違い)

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