2007-04-10

中国のインフレはどうなる?

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2月の中国貿易黒字は237億6000万ドル=税関当局(2007年03月12日)[北京 12日 ロイター]

税関当局が12日発表したところによると、2月の中国の貿易黒字は237億6000万ドルとなった。
1月は159億ドル、2006年2月は25億ドルの黒字だった。
輸出は前年同月比で51.7%増加、輸入は同13.1%増加した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は貿易黒字が72億ドル。
輸出は前年同月比28.0%増、輸入は同20.0%増だった。

貿易黒字が増加し続けている。
なんと、輸出は前年同月比51.7%
一年にして生産能力1.5倍ってこと!!
「素晴らしい成長を遂げた!!」と手放しで喜んでいる訳には行かないらしい。
バブル、インフレ・・・・と危機この声も飛び交う。
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バブルに関してはMr.katoの報告のとおり、行き先を見失い、プーアル茶まで盛り上がっているようようですが。。。。。。
一方、インフレ懸念はどうかというと
インフレリスクの高まりを示す中国外貨準備の拡大(2006/11/09:グローバル投資のポイント第31回−村田雅志)

11月6日の夜、中国中央電視台(CCTV、中央テレビ)は、国家外貨管理局の情報として、中国の外貨準備高が10月末時点で1兆ドル(約118兆円)を超えたと報じました。
2001年末時点の中国の外貨準備高は2000億ドル程度でしたので、わずか5年足らずで、中国の外貨準備高は5倍近くに拡大したことになります。
〜〜中略〜〜
中国の場合、外貨準備が拡大することは、外貨の代わりに人民元を放出していることを意味しますので注意が必要です。
中国政府が外貨の代わりに人民元を放出すると、市中に流通する貨幣の量が増加します。
市中に流通する貨幣が増加し続けると、モノとお金のバランスが崩れ、物価が上昇する現象、いわゆるインフレとなることが知られています。よって、今の中国にとって、外貨準備が増えることは、それだけインフレリスクが高まることをも意味します。
中国の外貨準備が増える理由を考えれば、インフレリスクの抑制のために外貨準備を増やさないようにするには、中国政府は、中国の貿易黒字を縮小させるか、中国政府が為替介入を中止すればよいことは、すぐにわかります。しかし、中国政府の要人は、いまのところ、こうした政策の実施が難しいと考えているようです。

要は、貿易黒字による外貨準備が増加した分、市中に流通する貨幣の量が増加して、インフレになるって事。
しかも中国国民は高度成長期の日本のようにまだまだ欲しいものがいっぱいなわけで、インフレは不可避と認識したほうがよさそう。
現状、中国政府は、利上げや銀行の預金準備率引き上げ等の金融政策によって、何とか消費者物価指数上昇を3%以内に抑えている(2月で前年比2.7%上昇)が、そろそろ限界か?と囁かれている。
と言うのも、
利上げを進めて行くと、高金利に外資が投下されるので、結局市中貨幣量は抑えられない
⇒インフレは抑制されないのである。


一方、海外に目を向けると
中国の2ケタ成長:対外摩擦とバブルに拍車(2007/02/09:人民元の切り上げは不可避−本間俊典(経済ジャーナリスト)

中国の2006年の実質成長率が10.7%となり、4年連続の2ケタ成長を記録した。
GDP額は約20兆9400億元(約320兆円)で、米日独に次ぐ世界第4位。00年からわずか6年で2倍になったという。
恐るべき勢いだが、さすがにここまでハイペースの成長が続くと、歪みも一緒に大きくなってきた。
その代表が対外摩擦と国内バブルだ。
米国は2月2日、中国をWTO(世界貿易機関)に提訴した。理由は補助金による自国産業の過剰保護で、対象業種も鉄鋼、ITなどさまざまだ。
米国は過去にも半導体や自動車部品などで中国を提訴してきたが、それまでの「部分提訴」とは違い、今回は「包括提訴」の意味合いが濃い。要するに、「とにかく、対米黒字となる要因を除け」と要求しているわけだ。
米国の苛立ちも無理はない。対中貿易赤字が06年1〜11月で2135億ドルとなり、すでに年間過去最高を更新した。貿易赤字全体の7017億ドルの3割を占めるという巨額に上り、今回の選挙で主導権を握った民主党の性格から、不均衡是正に向けた圧力は一層強まりそうだ。
今回のWTO提訴も、こうした米国内の事情が背景にある。

と、良く言う貿易摩擦問題が発生している。
この様子を大局的に俯瞰してみると、中国の増加した外貨はアメリカ国債を買うことになり、アメリカが、中国に国債という名の借金をしながら、消費をしまくった当然の結果、アメリカの貿易赤字が膨らむ構造。
アタリキシャリキノコンコンチキなんですが。。。。。。
これを「俺達の赤字にならないようにしろ」と言っている。
なんか、○メリカは、ヤ○ザより理不尽かも知れない。と思える今日この頃です。

List    投稿者 gokuu | 2007-04-10 | Posted in 07.新・世界秩序とは?1 Comment » 

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