2010-06-05

私権の失速・私権体制の崩壊」シリーズ(9)…【まとめ】滅亡の危機をどうするか?

「実現論 第三部」を紹介しながら、現代の社会状況の実像を探るものとして、「私権の失速・私権体制の崩壊」シリーズとして8回の記事を重ねてきました。
今回は、これまでの記事を踏まえ市場の崩壊状況の本質を確認してみたいと思います。
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引き続き、実現論 第3部:滅亡 ホ.「観念機能、作動せず。」=思考停止 から引用してゆきましょう。

かくして人類は、新しい可能性が開かれても何もしようとせず、滅亡の危機が目前に迫ってきても誰も考えようとせず、ただひたすら活力を衰弱させてゆくだけという状態に陥ってしまった。
sos_img.jpg
画像はこちらからおかりしました。

貧困が消滅し私権が崩壊したということは、とりもなおさず新しい可能性が開けた、ということになります。それまで人類を支配していた絶対的な圧力がなくなった、ということですから。
こうなると、
危機脱出に向かおうとする可能性収束力=新しい活力(何かをやろうとする気持ち)
が芽生えてもよいような気がしますが、そうなってはいません。
むしろ、元気がなくなっている。
なぜか?
それは、統合軸≒目標を見失ってしまったからですね。
私権圧力を受けて活力を出していた現代人にとって、私権の失速・私権体制の崩壊後は何をやっていいのかわからなくなったのです
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加えて、社会を駆動する市場システムは私権体制を前提に作られたもので、もはや役立たずなのですが、止まると困る支配階級の人たちが必死に延命させるので、よけいに事態を悪化させています。
そんなこんなで社会はいたるところで閉塞し、非常にヤバイ状況になってしまっています。ほっておくと滅亡 :twisted: につながってしまうような。。。

観念機能を命綱としてきた人類にとって、これは致命的である。観念機能が作動しなければ、人類は絶滅するしかない。

歴史的にみて、危機に直面した人類は観念機能でこれを解決し続けて生存してきました。
始原人類は弓矢を始めとした武器・道具を広めることで生活域を拡大、以降も存在し続けた自然外圧を科学力によって克服。
いまや人類にとっての外圧はなくなっています。
そして、外圧がなくなったことによって貧困が消滅。
その結果、外圧の反力たる私権統合が崩壊。
しかし役立たずの旧システムだけは残存して暴走しているために、まったく新たな危機に直面しているのが我々現代人、ということです。

だが、人類最大の危機が迫っているにも拘わらず、危機圧力が働かず、観念機能が作動しないというこの現状こそ、もはやいかなる言い逃れも通用しない、市場社会の絶対的欠陥を明示するものである。

「役立たずの旧システム」=市場社会の最大の問題点は、その中にいる人たちの観念機能をストップさせてしまう点にあります。
私権追求を是とする市場社会の洗脳を万人が受けており、誰もがそうとは気付かずに市場社会ありきで生きさせられるので、観念機能は働かないのです。
結果、市場社会の暴走を手助けし、滅亡へのカウントダウンを加速している状況になっています。
ここから抜け出すには、市場社会の成立基盤となっている私権はすでに失速し崩壊したのだという事実を認め、私権獲得に代わる活力源を基にした社会システムを作り上げてゆくことしかありません。
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冒頭に述べたように、現在の状況は新しい可能性が開けたわけですから、この可能性を膨らませて観念機能が作動しさえすれば状況は180°好転する、ということになります。

List    投稿者 ohmori | 2010-06-05 | Posted in 07.新・世界秩序とは?3 Comments » 

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コメント3件

 kanon | 2011.01.27 23:12

連載第1回目から11回目までずっと読んできましたが、中国はその中身がどうなっているのか、本当に理解に苦しむ国ですね
市場に参加している国はことごとく金貸しに支配されたり利用されたりしていますが、中国のこの異色さ…
その存在が不思議でなりません
前回の記事で軍の存在の大きさにはかなり驚かされましたが、そもそも誰が中国を動かしているのか、次の記事も楽しみです☆.。;+

 sakashunn | 2011.01.29 22:45

kanonさんへ
金貸しに牛耳られる国が多い中で中国は出色ですね。恐らく、アヘン戦争から欧州列強や日本に支配された屈辱の歴史が骨髄まで染み付いているからでしょう。
そして、13億人という途方もない多くの国民を支えるためでしょうね。5人に一人が中国人です。この外圧は途方なく大きいはずです。よって、国の舵取りを誤らないことが極めて重要な課題です。
 その意味で中国を死守しながら、動かしているのは、一党独裁の共産党ではないかと思います。これに軍と華僑及び金貸しがどのように関係しているのかを追求する必要がありそうですね。

 wholesale bags | 2014.02.09 23:50

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 連載!『中国は誰が動かしているのか?』 11 ロスチャルドの戦略と共産党

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