連載!『中国は誰が動かしているのか?』4 欧米の闇勢力による対中国シナリオは?
(画像はこちらからお借りしました)
前回までの記事では、中国の基本情報についてまとめました。
今回は少し視点を変えて、「欧米の闇勢力による対中国シナリオは?」を見ていきたいと思います。
1.世界(闇勢力)シナリオ
2.闇勢力による中国シナリオ
3.今後中国の行方は?
これまでの記事はこちらです。
— プロローグ—
連載!『中国は誰が動かしているのか?』2.中国ってどんな国1
連載!『中国は誰が動かしているのか?』3.中国ってどんな国2
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■1.世界シナリオ
面白い論文がありましたので、抜粋引用します。
「2025年世界シナリオがグローバルMOT(技術経営)に与える示唆」 山本尚利
以下抜粋引用
(図1)2025年世界シナリオ
2 .世界シナリオを決定づけるのはBRICs
図1からわかるように、2025年世界シナリオを決定づけるのは、BRICs の台頭である。オリゴA にとってもオリゴB にとっても、BRICs の台頭を無視することは到底できないのである。BRICs は世界的寡頭勢力にとって機会(利益の源泉)になると同時に脅威(仮想敵)ともなる。BRICs はまさに両刃の剣である。
中略
2−2BRICs 台頭に伴う世界多極化の進展
2010年初頭時点において、世界を政治的に主導しているのは依然として米国、欧州諸国である。日本は近々、GDP(国内総生産)統計において中国に追い抜かれると予想されているものの、現時点では米国に次いでGDP が世界第 2 位であるためG 7 (先進 7 カ国、米国、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダ)にアジア唯一の代表国として参加してきた。ところが、20世紀末よりBRICs の台頭が著しくなり、G 7 にまずロシアが加わってG 8 となり、近年では一挙にG20 と増加、世界は急速に多極化している。今後は、この世界多極化シナリオに従って、世界政治体制がG20 という多頭指導体制に変化して行く。ちなみにG20 の発想はオリゴA ではなくオリゴB の発想である。
G20 という多頭指導体制が世界の主流になろうとしているということは、2010年世界シナリオはオリゴB によって主導されていることを意味する。
BRICs の発展シナリオあるいは瓦解(Bust – Up)シナリオは、オリゴA およびオリゴB がBRICs にどのようなインパクト(政治・経済・軍事などのインパクト)を及ぼすかによって決まることがわかる。そこで、BRICs の中でも世界経済に与える影響がもっとも大きいと思われる中国のシナリオについて以下に考察する。
この論文で書かれている、「オリゴA(米国軍事覇権)」とはロックフェラー勢を指し、「オリゴB(国債金融資本)」はロスチャイルド・欧州貴族勢力を指していると見て間違いない。
■2.闇の勢力による中国シナリオ
3.2025 年中国シナリオとは
前記したように、世界的寡頭勢力にとって、機会と脅威の両面からとらえられているBRICs の中でもっとも重要視されているのが中国である。なぜなら、中国はすでに世界有数の工業国家ならびに製品輸出国家となっている上に、自国内に、他国にとって垂涎の的である巨大な潜在市場を擁しているからである。そこでBRICs の代表として中国の2025年シナリオを描くものとする。
3−1世界的寡頭勢力に影響される中国シナリオ
現代世界は未だ欧米先進国が世界経済を主導しており、欧米先進国を拠点にする世界的寡頭勢力の影響力を無視することはできない。中国が今後も発展できるのか否かは、中国単独の意思では必ずしも決まらない。つまり世界的寡頭勢力のオリゴA(米国軍事覇権)およびオリゴB(国際金融資本)の対中国インパクトの強弱によって、2025年中国シナリオが決定づけられる(図3)。
なお図3は、既述のピーター・シュワルツらの経営するシナリオ・プラニング専門会社のGBN
(Global Business Network)(注3)が公開した資料を参考にしている。
(図3) 2025年中国シナリオ
図3のシナリオ 1 は中国の『世界的経済大国』化であり、中国は世界一のGDP(国内総生産)を達成するとみている。このシナリオ実現条件はオリゴB が、その巨大な金融投資力によって中国に大規模投資することである。代表的な国際金融機関のゴールドマン・サックス(GS)は中国投資に極めて積極的である。米国連邦政府の元財務長官ヘンリー・ポールソンはGS の元CEO であったが、GS の中国投資ビジネスで多大な功績を挙げたといわれる。
シナリオ 2 は中国の『世界的輸出大国』化である。現在の中国は日本や韓国に代わって、すでにこのシナリオを実現させている。シナリオ 2 の意味するところは、2025年時点でも、中国は現在のポジションから脱していないということである。つまり、中国の経済発展が今後も阻害され続けるシナリオである。当然ながら、このシナリオを中国政府は歓迎しない。シナリオ 2 では、オリゴA が対中戦略として軍事的に中国を封じ込めることに成功する必要がある。2008年までの米国ブッシュ政権はシナリオ 2 を想定した対中戦略を採用していたが、オバマ政権下では米国軍事覇権による対中インパクトは相対的に弱まっている。
もし、米国にてオバマ政権が続けば、シナリオ 3 の中国の『アジア覇権国』化あるいはシナリオ 4 の中国の『世界的覇権大国』化が現実味を帯びてくる。米国軍事覇権の対中インパクトが弱まると、中国はシナリオ 1 およびシナリオ 2 の経済・貿易立国に加えて、その経済力をバックにして国際政治的に覇権国家を志向する可能性があり、シナリオ 3 やシナリオ 4 が日本のみならず世界にとって脅威となるのは確かである。
3−2今後予想される中国シナリオ展開
今後、中国がどのようなシナリオ展開をみせるかは、世界的寡頭勢力のオリゴA とオリゴB が勢力争いの結末如何で決まる。両者の対立軸は、当面、両者の対中戦略の違いで決まる。経済高成長を目指す中国政府はオリゴB との連携を望むであろう。ところで米国オバマ政権の外交戦略はオリゴA とオリゴB の両者から影響を受けているが、米国の世界軍事戦略についてはオリゴA に左右されている。
引用以上
この論文を読むと、中国・BRICsがここまで成長していった背景には大きなシナリオがあったことが分かります。
上記のシナリオを解読すると、
シナリオ1、シナリオ2とは、米軍軍事覇権(ロックフェラー勢)が維持され、中国は軍事的にアメリカに押え込まれている=アメリカが覇権を握っている状態で、それを前提に中国が経済成長していくシナリオ。つまり今の状態が続いていくシナリオ。
シナリオ3、シナリオ4とは、米軍軍事覇権(ロックフェラー勢)が弱体化し、中国が経済、軍共に成長していき、覇権大国がアメリカから中国へ移行していくシナリオ。
■3.今後中国の行方は?
(画像はこちらからお借りしました)
8月のなんでや劇場(金貸しとその手先(特権階級)の思惑は?)を元に分析していくと、
ロックフェラー勢力とロスチャイルド・欧州貴族勢力の争いは、既にロスチャの優勢は明白。(リンク)
ではロスチャイルドのシナリオとは?
アメリカはどんどん弱体化していき、アメリカはもう持たない。またドル暴落も時間の問題。
そこでアメリカに変わる経済大国(寄生先)が必要となってくる。
→中国を大国化していき、同時にBRICsを発展させていく。
しかし中国は簡単に欧米の意のままとはならない。(日本のバブル崩壊を研究して、国際金融資本を最大限警戒すると共に彼らを経済発展や自派閥拡大のために利用している)
従って中国の今後を占うためには、闇の勢力特にロスチャイルドの戦略・動きと共に中国内の派閥争い・権力闘争を分析する必要がある。
次回は、「欧米の闇勢力と中国の寡頭勢力の連携・動向」について探ってみます。
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