2008-11-21

あのドバイも金融危機!?

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みなさん、こんにちは。
突然ですが、これ、何の写真かわかりますか!?
ドバイの建築現場です。建物の床に雲形の穴があいているのですが・・・。
ちょっとありえない!!!と建設関係の方だとわかるかと思います。
普通こんな穴あけませんよね。何でこんなことがおきてしまったのか???
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建築業界では図面のやり取りの際、変更した箇所を分かりやすく伝達するため当該箇所を「雲形マーク」で囲うという表現があります。↓↓↓例えばこんな感じ。 
 
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えーーー。つまりこの写真。施工者が雲形マークの意味を理解せず、そのままの形でスラブに穴を開けてしまったのです。
恐らく現場をちゃんと監理しきれないほど急ピッチで工事が進められている、かつ職人もあまり建築のに詳しくない人がやっているのでは!?と考えられます。
こんな建設ラッシュのドバイですが、最近はちょっと状況が変わってきたようです。
そうです。金融危機です。
今回は、バブル絶頂!?と思われたドバイに訪れた金融危機に関する記事を幾つか紹介します。

■揺らぐ基軸通貨/1(その1) 多極化へ、動き出す世界 (11/16)
・欧州・中東・新興国… 
 
わずか半年前の「繁栄」が消えうせていた。ペルシャ湾岸のアラブ首長国連邦(UAE)でオイルマネーを湯水のようにつぎ込み摩天楼の建設ラッシュが続いた金融センター・ドバイ。 
 
金融危機を引き金にUAE全体で60兆円規模に達する建設工事(計画を含む)が相次いでストップ、不動産市場では「売り手しか見つからない状態」(地元不動産会社)に落ち込んだ。 
 
ペルシャ湾でヤシの木の形をした人工島「パーム・ジュメイラ」の開発を手がけるなどドバ繁栄物語の象徴だった政府系開発会社・ナキール社の経営破綻(はたん)説も流れる。同社の事情に詳しいガルフ・リサーチ・センターのエッカート・ウォルツ氏は「すでに工事は一部ストップしている」と指摘し、「大きすぎてつぶせないんだ」と危機の深刻さを語った。

 
 
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「大きすぎてつぶせないんだ」って・・・。
確かに!中には1000m級のプロジェクトもありますもの。そりゃ途中で止まってもどうしようもないですよね。壊すわけいかない。・・・けど売り手がつかない。こまりましたねこりゃ。 
 

■ドバイ経済に変調 金融危機・原油急落… (11/6) 
 
ここ数年で飛躍的成長を遂げてきたアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの経済に変調が生じている。金融危機と原油価格急落の影響で成長をけん引してきた株式相場、住宅・不動産相場がいずれも下落に転じている。信用収縮により資金調達も難航し始めており、新規プロジェクトへの影響は不可避との見方が強い。 
 
天を突く高層ビルや巨大開発事業をてこにヒト、モノ、カネを吸い寄せてきたドバイの「ビジネスモデル」は転機を迎えている。 
 
「かかってくる電話は売りたいという話だけ」——。不動産コンサルタントのオミド・ゴルジ氏は投げやりに語った。ゴルジ氏が勤務する仲介会社はドバイ郊外の「マリーナ地区」にある。何10棟もの高層ビルを同時に建設し、世界中のクレーンの3割が集まるとされたドバイの活況を示す象徴の場所だ。 
 
ここで異変が起きている。10月に入ってから物件価格が下がり、大手不動産仲介業者によると「値下がり率は建設中の物件で10%。完成済みの物件でも下がっている」という。


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建物が完成しても不動産相場が下落・・・、売り先行。このままだと、もしかしたら世界最大ののゴーストタウンが出来てしまう??? かもしれません。 
 
続いて〜 

■UAE大手銀、不動産開発業社員への融資停止か 
 
 【ドバイ=太田順尚】ロイター通信は13日、アラブ首長国連邦(UAE)の銀行最大手エミレーツNBDが、ドバイの不動産開発会社12社の外国人従業員への個人向け融資を停止したと報じた。不動産市況の悪化で人員削減が予想されるためとしている。 同通信が入手した銀行内部資料によると、同行が外国人従業員への融資を停止したのは、高さ世界一の超高層ビル建設を手掛ける政府系のエマールや、同じ政府系で大規模な人工島開発を進めるナキールなどドバイを代表する企業。エミレーツNBDは報道を否定している。(14日 23:29)

  
みなさんいかがでしたか? 
一時期は世界のクレーンの3割が集まっていると言われたドバイですが、金融不安の影響を直に受け、次々と事業ストップ。不動産も売りの一辺倒という状況にまで行っています。 
 
先日金融サミットも開催されましたが、もはやドル基軸通貨体制ももう限界が来ているようです。 
 
物の売れない時代になったにも関わらず、「市場拡大」を無理やり続けている。その限界が現在のドバイに象徴されているようにも見えます。まさに金融で成り立った一時のバブル。その崩壊。 
 
とうとう「必要か否か」が問われる時代が来たことを意味しているのではないでしょうか!? 

List    投稿者 watasin | 2008-11-21 | Posted in 07.新・世界秩序とは?3 Comments » 

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コメント3件

 RINGFILE | 2009.05.02 16:40

ロシアは大統領の権限が強いですから、方向転換も早いのでしょうが、ロシア国民の腰は重いでしょうね。社会システム上の問題で働く意欲というものに限界がありますから・・・
社会主義も資本主義も、な〜んか行き詰まり感が漂っている今日この頃です。

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