2010-02-08

宇宙船地球号パイロットのマニフェスト(11)                 総額1680兆円の建設費を要するトリウム・エネルギー

高校1年生のときに、生物の授業で、「ウニの発生」を習ったことがあります。ウニは雌雄異体で、雌は卵子を、雄は精子を体外に出し、体外受精を行うため、発生の様子が非常に観察しやすい生物です。
ウニの受精卵は、受精後約40分で子午線に沿って縦に割れ、2つの割球になり、二細胞期に入ります。受精約1時間後には、さらに子午線に沿って縦に割れ、四細胞期に入ります。次に受精1時間40分後には、赤道面で横に割れ、八細胞期を迎えます。さらに十六細胞期、三十二細胞期、六十四細胞期を経て、桑の実のような桑実胚になるわけですが、ここまでくるのに約3時間40分ほどかかります。
筆者は、全世界をマーケティング・エリアに分割する試行錯誤の作業をする中で、128のエリアに分割するときに最も自然な分割ができることを発見すると同時に、その128が2の7乗であることに気付きました。そのときに脳裏に浮かんできたのが、この「ウニの発生」だったのです。「これだっ!」と思いました。まさに全世界のマーケットは、この「ウニの発生」のようにエリアに分割することができると思った瞬間でした。
ということで、11回目をお届けしますが、例によって今後の進捗を一覧にしておきます。バックナンバーについては、リンクになっています。
 1.「石油・ドル本位制」に代わる世界システムをつくる
 2.石油に代わる代替エネルギー資源としてのトリウム
 3.人類が必要とする8万kWe、84万基のトリウム原子炉
 4.トリウム原発によるBOP優先の安価な電力供給計画」
 5.トリウム・エネルギーが生むポスト・ドルの準備通貨「UNI」
 6.地域通貨「アトム」から国際準備通貨「UNI」への出世街道
 7.「見えざるカミの手」による布石か? シーランド要塞跡
 8.金融崩壊の今こそ、金融再生を担う新しい人材が必要
 9.工程表に従い、エンジニアリング企業とシーランドを確保
10.2050年の人口を基に策定したマーケティング・エリア
11.総額1680兆円の建設費を要するトリウム・エネルギー(本稿)
12.トリフィン・ジレンマのない「アトム」だから「UNI」に出世できる
13.ケース・スタディとしての「朝鮮半島エリア」(上)
14.ケース・スタディとしての「朝鮮半島エリア」(下)

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ありがとうございます。
全人類に1兆kWeの電力を供給するトリウム原発建設計画
「128」は2の7乗です。ということは、世界を2分割して2エリア、4分割して4エリア、8分割して8エリア、16分割して16エリア、32分割して32エリア、64分割して64エリアになるとき、何段階分割しても、それによって生まれる複合エリアが、それぞれ最もスマートで自然な形で分割されていて、全体として整合性のとれた分割になることが望ましいわけですが、結局気が遠くなるほどの試行錯誤の結果完成したのが、別添資料の「トリウム原発建設計画」(Sheet1は一覧であり、Sheet2は分割の実態)です。
Sheet1を一瞥していただくと分かるとおり、「南北アメリカ」は8分割の一つにぴったり納まっていますし、さらに16分割で、北米と中南米に見事に分割されています。世界最大のインドのウッタルブラデシュ州は、4つのエリアがきちんと32分割の一つに納まっていますし、そうした例は、パキスタン、西部アフリカ、ナイジェリア等にも見ることができます。世界を2050年の人口比でエリア分割するときに、これ以上の芸術的な分割はありえないと自負しているところです。民族、宗教、政治、経済、言語、文化、資源、歴史等についても、必要に応じて、可能な限り配慮しました。
このように2の1乗、2乗、……、7乗とエリア分割する過程は、まさに受精卵の発生の過程を彷彿とさせます。このようなエリア分割の強みは、事業の進捗が地域ごとに均衡しないために生じる「爬行性」を柔軟に吸収できる点にあります。進捗に応じて、進捗が進んだところから、順次エリアを2分割していけばいいからです。
トリウム炉アッセンブリー8基地を含む128のリージョナル・サプライ・センター
エリア設定を行ったところで、まず8分割のエリア・ブロックのそれぞれの中から、トリウム炉のアッセンブリー工場を建設する8つのエリアと都市を選定しました。それが、日本(高松)、広東東部・香港(香港)、ダッカ(ナラヤンガンジ)、南インド北部(チェンナイ)、パキスタン南部(カラチ)、大小ブリテン・アイスランド(フェリックストウ)、南部アフリカ南部(ダーバン)、メキシコ南東部(ベラクルス)の8つです。選定に当たっては、人口、交通(航路、陸路、空路)、インフラ、造船業の有無等を総合的に検討して判断しています。
次に、残る120エリアについて、リージョナル・サプライ・センター(RSC)の立地を選定していきました。先の8都市同様、人口、交通(航路、陸路、空路)、インフラ等を比較検討しつつ選定していきましたが、とくに可能な限り「港湾都市」を優先する選定を行いました。港湾都市という場合、例えば中国吉林省の「哈爾濱」のように、いわゆる内水港、河川港などといわれる内陸部の港湾については、海岸線をもたない内陸部にあるエリアのRSCを選定する場合に、積極的に採用することにしました。
その結果、既述のように、先の8都市を含む128のRSCのうち、102のRSCが港湾ということになり、いわゆる内陸の港湾都市ではないRSCは、わずか26カ所に留まることになったのです。RSCの選定に当たって、流石に現地の視察までは行っていませんが、可能な限りグーグル・アースの地図や航空写真を観察するなど、バーチャルに「現地視察」を行いました。グーグル・アースの威力には、凄いものがあると思いました。
また、世界中のほとんどの港湾に関する情報のポータルともいえる「World Port Source」というサイト(http://www.worldportsource.com/)からは、港湾の比較選定において、詳細で貴重な情報を得ることができました。
1,680兆円の総工費を賄う「みんなのネオ年金」の各国ローカライズ版
ところで既述のように、私が基本設計を行ったコンテナサイズのトリウム原発3本セットの製造原価は、十分に大量生産が実現した時点で20億円程度になると想定されています。技術の進歩によって、仕様も原価も生産数も、従属的に変化するのは当然ですが、仮にこれらの条件が、将来にわたって変わらないものと仮定すれば、84万基の製造原価は〆て1,680兆円です。ざっと15兆ドル、世界のGDPの約4分の1になります。

allot_fund.jpg
初期原資には「みんなのネオ年金」基金を充当

投資を3回転させることが可能であれば、5兆ドル、560兆円が必要ということになります。これだけの資金をファンディングする資金計画の核は、まず「みんなのネオ年金」の年金基金ということになりますが、定常状態になった時点での「みんなのネオ年金」の掛金収入を5.6兆円/年と見込めば、560兆円は100年で賄えるという計算になります。そうであればこの数字は、「アトム」による長期債を起債することによって、賄えなくはない数字でしょう。
ただしトリウム・エネルギー事業がいかに長期安定したパフォーマンスをもたらす投資対象であるからといって、年金基金運用のポートフォリオの100%をこの産業に投資するということはありえません。したがって課題の一つは、世界中のそれぞれの国に、それぞれ「みんなのネオ年金」をローカライズした土着の年金システムを創生していき、地産地消の長期の基金を、それぞれの国の中に育てることによって、それぞれの国に根ざしたトリウム・エネルギー産業の真のローカライゼーションを推進していかなければなりません。
(12)トリフィン・ジレンマのない「アトム」だから「UNI」に出世できる につづく)

List    投稿者 Dr. Done | 2010-02-08 | Posted in 07.新・世界秩序とは?2 Comments » 

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コメント2件

 日本を守るのに右も左もない | 2010.09.19 18:39

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