2009-04-12

G20な国々⑪ロシア連邦

G20の可能性を探る G20な国々⑪ロシア連邦
皆様、こんにちは。
今回はG20でのロシア連邦の可能性を探ってみたいと思います。
4月にG20会議が開催されましたので、G4(BRICs)とばれる
新興経済国群の1つに挙げられているロシアを探ってみたいと思います。
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「カムチャツカ富士」の別名を持つコリャーク(コリャークスキー)山
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まずは基本データです。(JETROより引用)
一般的事項

国・地域名:ロシア連邦 RUSSIAN FEDERATION
面積:17,098,200平方キロメートル(日本の約45倍)
人口:1億4,190万人(2008年5月1日時点)
首都:モスクワ 人口1,047万5,200人(2008年3月1日時点)
言語:ロシア語、他各民族語
公用語:ロシア語
宗教:ロシア正教、カトリック教、イスラム教、ユダヤ教、仏教等
主要民族:ロシア人、タタール人、ウクライナ人、
       バシキール人、チュバシ人等
主要都市:サンクトペテルブルク、ノヴォシビルスク、
       エカテリンブルク、ニジュニノヴゴロド、サマラ、オムスク、
カザン、チェリャビンスク、ロフトフ・ナ・ドヌー、ウファ等

・世界最大の国家です。
 面積は日本の45倍、アメリカの2倍です。
 地図で大きく見えるのは球体から平面化による国土の膨張が原因でしょう。

基礎的経済指標

実質GDP成長率:
 8.1% [2007年]
名目GDP総額:
 32兆9,874億ルーブル [2007年]
 1兆2,895億4,000万ドル [2007年]
一人あたりのGDP(名目):
 9,074.7ドル [2007年]
消費者物価上昇率:
 11.9% [2007年]    期末比
鉱工業生産指数伸び率(前年比):
 6.3% [2007年]
失業率:
 6.1% [2007年]    ILO方式、期末値
経常収支(国際収支ベース):
 762億4,100万ドル [2007年]
貿易収支(国際収支ベース):
 1,111億4,400万ドル [2007年]    商品、サービス
外貨準備高:
 4,658億7,800万ドル [2007年]
為替レート(期中平均値、対ドルレート):
 25.5808ルーブル [2007年]
為替レート(期末値、対ドルレート):
 24.5462ルーブル [2007年]
通貨供給量伸び率:
 40.5% [2006年]    M2
輸出額:
 3,524億7,300万ドル [2007年]
対日輸出額:
 74億1,790万ドル [2007年]
輸入額:
 1,997億800万ドル [2007年]
対日輸入額:
 127億1,474万ドル [2007年]
直接投資受入額:
 277億9,700万ドル [2007年]

 実質GDP成長率が8.1%と相変わらず成長しております。
貿易収支も良く、失速するアメリカと反対に国力は高いようです。

経済状況(Wikipediaより引用)

サウジアラビアに次ぐ世界第2位の原油生産国であり、
同時にサウジアラビアに次ぐ世界第2位の原油輸出国である。
貧困格差、民族紛争など不安定要因もいくつかは見られるが、
2000年にはGDP成長率が10%を越える一方、
インフレーションも抑制され、好調が続いており、
一人当たり名目GDPも、
1999年には1334ドルに過ぎなかったのが、
2006年には6879ドルと5倍強の増加を見せた。
2013年に25,091ドルになり、
先進国ほどの一人当たりのGDPになる見込みである。

・原油、天然ガスだのみではありますが、経済状態は好調なようです。
鉱業

ロシアは最も鉱物資源が豊富な国の一つである。
産出量が世界シェア10位以内となる資源だけで20種類に及ぶ
(以下の統計数値は「鉱業便覧 平成14年版 経済産業調査会」による
2002年時点のものである)。
有機鉱物資源では、天然ガス(21807千兆ジュール、21.9%、2位)、
原油(3.5億トン、10.3%、2位)、
燃料に用いられる亜炭(8668万トン、9.5%、4位)、
石炭(1.6億トン、シェア4.4%、6位)の採掘量が多い。
原油と天然ガスの産出量は1位の国
(サウジアラビア、アメリカ合衆国)との差が小さく、
いずれも2ポイント未満の差にとどまる。
このため、統計年度によっては1位となることもある。
これらの有機鉱物資源のうち、
国内で消費される比率が高いのが石炭と亜炭 (88%) と天然ガス (69%) である。
一方、原油の国内消費比率は29%と低く、主に輸出されている。
ロシアの原油輸出量は世界第2位(1億6211万トン、2001年)である。

 原油、天然ガスだけでなく亜鉛など、鉱物資源は多くあるようです。
他の国から依存しなくて良いという、条件的にはかなり良いと言えます。

農業

(1) 農業の概況
 旧ソ連邦の76%を占めるロシア連邦は、
北部から南部に向けてツンドラ気候から亜寒帯気候、湿潤大陸性気候、
ステップ気候、黒海周辺の温暖湿潤気候まであるが、
全体的には高緯度に位置するため冬場は厳しい寒さに見舞われる。
 ロシア連邦の農業は、ウラル山脈以西の欧州地域及び南部に位置する
黒土地帯が中心であり、ウラル以東のシベリア地区は生産力も低く人口も少ない。
社会主義体制の崩壊直後の1992年までは、
毎年米国等から大量の穀物を輸入していたが、その後は経済悪化に伴い、
物価高騰から畜産物消費の減退を招き、
家畜飼養頭数が大幅に減少したため飼料穀物の需要は大きく低下し、
穀物生産量は激減した。
2001年以降、良好な気象条件に伴い農作物は増産し、
また、国内経済の再編とマクロ経済の安定により、
農業部門の成長は続いてきた。しかし、2003年は穀物生産量は減少する見込みである。
ソ連時代から、ジャガイモや野菜は、集団農場(国営農場)より副業農園の方が
生産力も生産量も高いと指摘されていましたが、この傾向は、今も顕著です。
収穫量ベースで見ても同じような割合になっています。
1998年のジャガイモ播種量について見ると、集団農場(大規模農場)はわずか7.8%、
奮闘している個人農家と言えども1%程。
一方、家庭菜園(農家の副業農園、及び都市住民の家庭菜園)は、
91%にも達します。
つまり全ロシアのジャガイモの生産はほとんどが個人の菜園に依存されているのです。
 これってすごいことですよね。一見、ひどい状況に見えますが、
これは食料の安定供給という観点で考えると、最良の形ではないでしょうか。

 気候から見ると農業は厳しいですが、国土が広いので農業も結構良いみたいです。
政府も農業に力を入れているみたいです。
旧ソ連のイメージでは大規模農業だったのですが、今は違うようです。
プーチン首相も言っていましたが、
地球温暖化でもっとも恩恵を受ける国だそうです。

総評
 原油などのエネルギー、鉱物資源、農業すべて持ってる強みがあるので、
他の国からの影響を受けにくいと考えられます。
そういう背景からか、結構強気な発言が多いですね。
 政治状況はやや強引で独断的なところがあるのが少し気になります。
南米に触手を伸ばしているとも言われています。
G20各国の思惑より
これからの世界で大きな役割を持つ国として、良くも悪くも注目すべき国だと思います。

List    投稿者 warasi | 2009-04-12 | Posted in 07.新・世界秩序とは?2 Comments » 

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コメント2件

 ムハマド蟻 | 2009.08.29 19:30

イスラムは喜捨とかがあって、貧富の差が生じにくそうですが、なんで実際は貧富の差があるんですか??

 wholesale bags | 2014.02.10 20:07

金貸しは、国家を相手に金を貸す | イスラム経済圏の可能性

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