2012-05-16

米国はどのように衰退してゆくのか?(1)〜プロローグ〜

08年世界金融危機以降、米国覇権の凋落は明らかになりました。米国債の暴落や民衆の暴動など、一気にカタストロフが起こることも予測されたましが、現在のところ、その崩壊は緩慢に進んでいるように見えます。
 
マスコミ報道も、TPP問題や原発問題など日本との関係については流れてくるものの、米国自体の情勢は、大統領選の推移が時おり流れる程度で政治・経済的に大きなニュースはありません。少し前のティーパーティ運動やウォール街占拠も、その後の成り行きは殆んど聞こえてきません。
 
その一方で、ネット上では、米軍やCIAの分裂、州の独立、旧支配階級の一斉逮捕など、驚くべき事態の急展開を伝える記事が増えています。米国内は一体どうなっているのか、状況が読みにくくなっています。
 
そこで、今回から始まる本シリーズで、衰退の途にある覇権国家アメリカを改めて扱ってみたいと思います。
 

USA.PNG

 
アメリカという国の政治・経済・産業・大衆意識は現在、一体どのような状況にあるのか。そして、2012年の今年以降、どのような形で衰退してゆくのか。歴史も遡りながら追求してゆきます。
 
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「アメリカ」という国名の由来は、この地を新大陸だと主張した、15世紀のイタリア商人であり、大航海時代の探検家でもあったアメリゴ・ヴェスプッチ。15世紀にコロンブスによって発見され、フィレンツェのメディチ家に仕えたこの商人の名を受けた時から、米国という巨大人工国家の歴史は始まりました。
 

1507map.jpg
米大陸発見直後の世界地図(1507年)。東側のみ描かれている。

 
そこから約400年強。金貸し支配の隆盛とともに世界覇権国家にのし上がった米国が衰退・崩壊してゆくとしたら、その衰退・崩壊のありようは、インディアンら先住民を駆逐して造り上げられた人工国家の歴史と無関係ではないように思います。
 
本シリーズでは、そうした視点ももちつつ、国家体制(軍・政党・州と連邦etc)、金貸し支配(金融史・諜報機関etc)、生産基盤(産業史・エネルギー・農業)、外交関係(親米国・反米国・対露中イスラエルetc)観念統合(宗教・マスコミ・市民運動etc)などの切り口で、現在の状況から歴史的経緯を遡ることで、今後の推移を読み解いてゆきたいと思います。
 
まず次回は、過去〜現在〜未来を貫通して見てゆく視点を持つために、まず米国400年の通史を俯瞰的に整理してみたいと思います。

List    投稿者 s.tanaka | 2012-05-16 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨, 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

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