2007-03-02
東南アジア諸国連合(ASEAN)の中のインドネシアは?
ASEAN加盟国10ヵ国、人口5億4436万、域内総生産高9000億ドル(’05)。日本、中国、韓国にとって地理的にも歴史的にも密接であり、東アジアの自由貿易圏の構想を含め深い関係の諸国になっている。
ASEAN+3(日・中・韓)の現況
1人当りのGDPを10ヵ国の中で見ると、順調に安定成長を続けているのはマレー半島の3ヵ国。シンガポール2万5191ドル、マレーシア3840ドル、タイ2236ドル。
数千の島々と反政府武装組織の存在に苦しむインドネシア954ドル、フィリピン1100ドル。
長い戦争と軍事政権にあったインドシナ半島4ヶ国。そのなかで経済成長を続けるベトナム483ドル、ラオス420ドル、カンボジア291ドル、ミャンマー180ドル。その他特殊なブルネイは1万3418ドル。
ASEAN10ヵ国の中で、インドネシアは、東南アジア最大の産油国で、もっと豊かになっていてもおかしくない。インドネシアにとって最大の貿易相手国は日本、またインドネシアの最大のODA援助国も日本、さらに日本の民間投資規模も第一位である。なのに、経済成長の速度が鈍いのは、大小1万4000もの島に2億人が分散して住む地理的条件によって、開発、行政、教育など全島に公平に行き渡らせるのが容易はなく、一次産業の貧困層が減らないのことに原因があると言われています。
クリック!
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kanekashi.com/blog/2007/03/129.html/trackback
コメント1件
Comment
hatanaka | 2007.04.11 13:36
外貨準備運用会社ってかしこいというかしたたかな戦略だなと感心。
通常、外貨準備高はドル建て⇒米国債の買いあさり⇒結局アメリカへの資金流入という構図になりがち。
投資先を分散させるところで米への資金集中を回避している姿勢は日本とは違うんだなと思いました。
それにしても日本のお金は結局アメリカへってこと?