2009-08-29

イスラム経済圏の可能性

8月11日なんで屋劇場のなかで、経済破局の状況下で秩序維持の可能性のある国家として、日本に次いでイスラム圏が上げられた。
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写真はコチラから
今回はイスラム社会の経済を調べてみます。
調べてみて結構驚き(勉強不足?)の可能性を見つける事が出来ました。

宗教を紐帯とした、自給自足経済圏
市場経済の影響からの防衛線の構築
を志向している事です。
■イスラム社会とは?
イスラム圏と一言で言っても、どの様な範囲(国家)を指すのか?
一つの定義として、イスラム諸国会議機構(OIC)加盟国が上げられる。
アフガニスタン、バーレーン、バングラデシュ、ボスニア、ヘルツェゴビナ、カメルーン、エジプト、インドネシア、イラン、イラク、クウェート、マレーシア、オマーン、パキスタン、パレスチナ、カタール、サウジアラビア、シリア、タジキスタン、チュニジア、トルコ、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、等の55カ国が加盟している。
イスラム諸国会議機構(OIC)加盟国
■イスラム諸国の豊かさ分類
先進国の定義は「比較的豊かな国」(基本的にはG8)ということで結構曖昧で、CIAが(勝手に?)設定している先進国のなかでもイスラム国家はトルコとイスラエルしか入っていない。
イスラム諸国は原油、天然ガスでの収入が多いが、貧富の差が大きいのが特徴。
従って、平均すると一般市民の「豊かさ」はさほど高くないのが実態と思われます。
以下、GDPなどのデータと「貧困統計」等を参照して、イスラム諸国の豊かさ度合いを勝手に?区分してみました。
【豊かな国】
UAE:一人当たりの国民所得は世界のトップクラス
カタール:原油・天然ガスで先進国へ
トルクメニスタン:天然ガス算出大。貧富格差はほとんどなし。健全。
バーレーン,レバノン,ウズベキスタン,キプロス:GDPが大きい
イスラエル:CIAによる先進国
サウジアラビア:群を抜く豊かさ
トルコ:農村部の貧困や地域間の経済格差が大きな問題(CIAによる 先進国)
【貧困国】
ヨルダン:貧富の差は大きい⇒撲滅に取り組んでいる
イラン:イスラム=国教 貧富の差は大きい
イエメン,パキスタン,レバノン,オマーン,シリアその他多数
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■イスラム経済圏の可能性
◎13億人の新経済圏2008.01.16(参照

●北アフリカから中東を経て東南アジアに至る一帯には13億人のイスラム教徒が住む。原油高をきっかけにカネ、モノ、人の動きが活発になり、「緩やかな結びつきながら、事実上の『イスラム経済圏』ができあがりつつある」 (トルコ・ドウシュ大学のギュルソユ教授)。国家間の自由貿易協定 (FTA) や、世界貿易機関 (WTO) が主導する貿易交渉とは無関係。同じ宗教を背景にする連帯感が原動力だ。

●経済の拡大ペースは速い。イスラム国家で構成するイスラム諸国会議機構 (OIC) 加盟国の06年の域内総生産 (GDP) は合わせて推計5兆8000億ドル。6%前後の成長を続けており、伸び率は北米自由貿易協定 (NAFTA) 、欧州連合 (EU) を上回る。

●ブラジル、ロシア、インド、中国のBRICsに続く有望国として株式市場で注目を集める 「ネクスト・イレブン」。十一カ国のうちインドネシア、バングラデシュ、パキスタン、イラン、トルコ、エジプト、ナイジェリアの七カ国をイスラム国が占める。

◎イスラームとハラール産業市場について(参照

●ハラール産業市場
ハラールは、イスラムの戒律に則った形で調理、処理、製造された食材に付けられるマークだが、そのマークが付いているものであればイスラム教の人が安心して買い求めることができる。現在では食材、食品だけでなく、化粧品、医薬品、さらにはファーストフードチェーンなどについてもハラル認証の対象になっており、イスラム諸国でこれらの分野の事業を行うためにはハラル認証が必須になっているとのこと。ハラルが付くことによって初めて消費者にリーチできる関連産業がハラル産業ということになる。

●ハラール食品市場
化粧品、医薬品、サービスなどを含むハラル産業全体では2兆1,000億ドルの規模があるそうだ。ハラール食品市場に限定すれば、世界で年間1500億ドルに達するなど急拡大している。その理由の一つに、対象とするマーケットが世界に約18億人居るイスラム教徒だけでなく、家畜へのストレスが少ない方法で屠殺されハラール食肉の健康性が注目され欧米の非イスラム教徒の人気も集めている点が挙げられるとのこと。

●市場規模
カナダ政府の報告書によると、2025年には地上の人口の3分の1をイスラム教徒が占めると予測される。現在、食品分野におけるイスラム・マーケットの規模は5000億ドル(約50兆円)に達し、さらに成長を続けており、ネスレにとってハラール食品の成長は、西欧で人気の有機食品の成長よりもはるかに大きなものだ。

◎通貨(参照

●シャフィー・アントニオ氏が「金貨ディナール」への回帰を主張と2009年6月15日、『ガルフ・タイムズ』は、インドネシア中央銀行イスラーム銀行委員会メンバーのモハメッド・シャフィー・アントニオ氏が、「世界的な通貨危機に対応して金貨ディナールに回帰すべきだ」と主張したと報じた。

◎金貨ディナール(参照

●金貨ディナール(きんかディナール)は、ディナールに基づく、国際間の貿易決済用途に使用しようとする通貨を通常通貨ではなく金貨そのものの純度価値によって制定する貨幣制度。
アメリカ合衆国ドル(アメリカドル、米ドル)などの国際通貨(基軸通貨)を貿易決済に使用することには、為替相場の変動によるリスクが大きいとの考え方から、為替相場変動の影響を受けにくい決済通貨として提唱されている。

●2002年3月にマレーシアのマハティール首相(当時)が、クアラルンプールで開かれた「国際イスラーム資本市場会議」で提唱した。
2003年10月16日から18日にマレーシアで開催された第10回イスラーム諸国会議機構首脳会議で採択されたプトラジャヤ宣言は、「金に基づいた貿易決済制度が、貿易拡大やイスラーム諸国の統合の触媒になると信ずる」と宣言した。
2009年1月15日の第3回イスラーム経済議会では、金貨ディナールの使用促進を求める決議案を採択している。

◎各国農業概況(参照
乾燥地域ゆえに、かんがい農業、と畜産、水産が主流であるが、一次産業が基幹産業である国が多い。自然外圧を克服しながら、一次産業を維持している点は注目に値する。
イスラム社会は宗教を紐帯にしつつも、経済圏を確立しようとしている。
市場規模が大きい事も注目ですが、自給自足経済圏であるという事が注目に値します。
加えて、為替相場変動の影響を受けない通貨、しかも兌換とも言える、金貨制を志向している。
内戦や貧困、格差社会を孕んでいるものの、ドル暴落後の秩序維持を意識しているとさえ覗える。
次稿では、少し経済テーマから外れますが(把握していく為には必要)、イスラム社会の実態を探ってみます。

List    投稿者 gokuu | 2009-08-29 | Posted in 07.新・世界秩序とは?8 Comments » 

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コメント8件

 雅無乱 | 2010.03.06 2:32

「お金の本質に迫る」シリーズ、めっちゃおもろいです!!
これからも期待してます!

 wacky | 2010.03.06 19:25

「預金の支払準備率の割合」と「預り証貨幣から不換紙幣への変身」の関係がとてもわかりやすく構造的に捉えることができました☆
お金そのものについての勉強や経済の勉強って楽しいものだと改めて気付けました!

 saken | 2010.03.06 19:28

「お金の本質に迫る」シリーズの記事作成に、仲間と一緒に関わってきましたが、だんだんと「お金のカラクリや、その構造」が定着してきた感覚があります。
今回は「マネーを創造」した=「勝手に預かり証を貸し出した」時の意識が想像できて、面白かったと同時に、現在まで続くこの「隠蔽」の構造を打破したい! とも思いました。
また「お金」を、社会的には今後どう扱っていけばいいのか?という課題について、かねてから仲間と議論しているのですが、その見識も固めていきたいとも思っています。

 marumo | 2010.03.06 19:30

>雅夢乱さん
コメントありがとうございます!
「お金の本質に迫る」シリーズ面白いですよね~私も知ることがとても面白いです(^^)
そんな面白さが伝わるようなブログが書けるよう頑張ります☆

 おやじ | 2010.03.06 19:32

>価値のあると思っていたお金が、実は価値の裏付けのないものだなんてとてもショックでした・・・
とありますが、たとえ金や銀と兌換性のある通貨であったとしても、では、その金や銀が本当に価値あるものといえるのか、といえばやはり疑問を感じます。
なぜといって、金や銀も“希少で価値がある”と人々の間で共認されたから価値があるかのように位置づけられているだけなのです。
皆が価値があると思えば、価値として認められるのだとすれば、不換紙幣だって実は価値があるものとなる。
なので、一見、創造は皆の想像によって生じるともいえるのです。
ただ、大事なのはその共認している価値がどこから生じているのか、ということですね。そこに例えば、生きていく上で不可欠な物であるとか、何らかの確からしさがあれば、もう少し納得できるのかもしれません。

 australia hermes | 2014.02.01 18:46

hermes uk dunstable 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 「お金の本質に迫る!」8 〜債務からマネーを創造〜

 wholesale bags | 2014.02.10 16:04

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 「お金の本質に迫る!」8 〜債務からマネーを創造〜

 http://topuloey.exblog.jp/ | 2014.03.12 3:57

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