2011-03-05

シリーズ 認識形成の場が国家と市場を超える(7)〜もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない〜

前回は、近代思想と既成の運動の欺瞞性について触れました。社会変革とは、新たな可能性に向けて人びとの意識を再統合することなのですが、今回はそれを阻害する現実を見ていきます。
現在の人びとの意識が何に強く影響を受けているかといえば、教育であり、マスコミであり、答えを出せないインテリ統合階級たちの言説によって動く社会システムそのものです。
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それでは、超国家・超市場論19 もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない から引用します。

既に述べた様に、人類の命綱は共認にあり、従って認識形成こそ社会形成の生命部である。ところが、これまでは人類の命綱である共認形成の要(かなめ)の位置に、学校(教師)や大学(学者)やマスコミ(報道人や文化人)が陣取り、一握りの知識階級が人々を染脳し、共認を支配してきた。
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しかし、学者や文化人やマスコミは、教育や研究や発信を業とする特権階級であり、社会の単なる傍観者に過ぎない。決して現実社会を生きる当事者なのではない。
まして、傍観者に過ぎない特権(知識)階級が供給する情報をひたすら消費してきた読者・観客は、当然のことながらもっとひどい傍観者に成り下がってゆく。事実、昔からインテリとは、何事に対しても傍観者を決め込む、最も腰の重い連中の代名詞である。だが、何事も批判するしか能がなく、従って何一つ実現できたことがない只の傍観者に、現実社会の真の姿が見える訳が無い。
案の定、彼ら学者や文化人やマスコミは認識を誤り(もともと彼らは現実離れした誤った認識しか持っていなかったが)、その誤った認識を人々に植え続けて、遂に人類滅亡の危険さえ考えられるほどの全面的な閉塞状態に人々を追い込んで終った。当然のことながら、かかる危機状況に至っても、彼らから答え(=新しい認識)が出てくる気配は全くない。

「一握りの知識階級が人々を染脳し、共認を支配してきた。」
「読者・観客は、当然のことながらもっとひどい傍観者に成り下がってゆく。」

引用記事が書かれたのは約10年前ですが、最近になってようやくマスコミの偏向報道や事実の隠蔽に人びとが気づき初めたところでしょうか。そうなってきたのも、インターネットの普及によって、新聞やテレビが報じない事実にふれる機会が増えたことによる影響が大きいでしょう。
しかし、洗脳とは恐ろしいもので、子どもの頃からの教育とか常識といわれてきたことが実は間違っているとか、騙しだったということを受け入れられるようになるにはもう少し時間がかかるのかも知れません。しかし、洗脳とまでいわなくとも、誘導され、コントロールされている可能性を誰も否定できなくなりつつあるのではないでしょうか。
「民主主義」という社会の枠組み自体も騙しの構造であり、大衆をコントロールするための手法であると断じた記事を紹介します。読者や観客が傍観者になるように最初から仕組まれていたというのは、果たして言い過ぎでしょうか・・・・
日本を守るのに右も左もない 『日本人は何を学ぶべきか?〜近代社会の騙しの構造〜第5話:支配者の手法〜アメリカ発の民主主義』 より

アメリカ発の民主主義の真実! “とまどえる群れ”と “合意のでっちあげ”より
・実際、リップマンはそうした組織的宣伝を進める委員会にもかかわっており、その効果を十分に認識していた。 「民主主義の革命的技法」を使えば「合意のでっちあげ」ができる、と彼は主張した。すなわち新しい宣伝技術を駆使すれば、人々が本来望んでいなかったことについても、同意を取り付けられるということだ。
・民主主義社会には2つの市民階級が存在する。
・第一の市民階級は、専門知識を持つ特別階級で、政治・経済、イデオロギーのシステムにおける諸問題の分析、実行、意思決定、管理を行う。これらの人々は人口のごく一部でしかない。
・この特別階級から漏れた人々、すなわち人口の大部分を、リップマンは「とまどえる群れ」と称した。
・さて、これで民主主義社会には2つの「機能」があることになった。責任を持つ特別階級は、実行者としての機能を果たす。その一方のとまどえる群れも一機能を担っている。民主主義社会における彼らの役割は、リップマンの言葉を借りれば「観客」になることであって、行動に参加することではない。
・しかし彼らの役割をそれだけに限るわけにもいかない。何しろ、ここは民主主義社会なのだ。そこで時々彼らは、特別階級の誰かに支持を表明することが許される。これを選挙という。だが、いったん特別階級の誰かに支持を表明したら、あとはまた観客に戻って彼らの行動を傍観する。
・われわれ(特別階級)はとまどえる群れを飼いならさなければならない。とまどえる群れの激昂や横暴を許して、不都合なことを起こさせてはならない。これは3歳の幼児に一人で道路を渡らせないのとまったく同じ論理である。面倒を起こすに決まっているのだから。
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・そこで、とまどえる群れを飼いならすための何かが必要になる。それが民主主義の新しい革命的な技法、つまり「合意のでっちあげ」である。
・どうしたら第一の階級につけるか?もちろんその方法は「真の」権力者に仕えることだ。
またリップマンの代表作と言われている『世論』(1922年)によれば、彼は、民主主義の基盤となる国民の世論が、マス・メディアの圧倒的な影響力の下にあることを指摘している。
上記引用中には3つの階級がでてくる。
1.「真の」権力者: 支配的な財閥
2.第一の市民階級(特別階級): 政治家、官僚やマスコミ、経営者
3. 一般の人々(大衆)
アメリカの民主主義の状況は、リップマンの理論・考え方がそのまま実現しているような観を呈している。財閥のための、特別階級(政治家、マスコミや経営者)の手による、大衆をコントロールするための民主主義。といえる。実際、ロックフェラーなどの財閥がCFRや各種シンクタンクなどの回転ドアを作って特別階級を作り、人材を政界、学会、マスコミ、経済界などや各分野に配分し、アメリカをコントロールしている。
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このように見てくると、アメリカが宣教師のように“民主主義を世界に広める必要がある”といっている意味がよくわかる。要は彼らの支配体系(財閥→政治家・マスコミ→大衆)に組み込みやすいからなのだ。彼らは、20世紀の初頭にこの支配体系を開発し、それでアメリカをコントロールした。第2次大戦後、日本が民主化されたのも当然この体系に組み込むためだ。
(近年、日本においてもアメリカ→官邸→マスコミの指揮系統が完成したという。政治家や官僚・マスコミという特別階級を手足に使うことに手馴れた、アメリカの財閥勢力がいよいよ日本の直接支配に乗り出したということだろうが、その仕込みは戦後の占領期“日本の民主化”と称して行われていたのだ。)


では、「もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない」を引き続いて見てみましょう。

それに対して、普通の人々は、夫々の専業を営みながら、現実社会を生きている当事者であり、当事者だからこそ現実を直視し、新しい現実を(良かれ悪しかれ)作り出してくることが出来た。
そして遂に今、本来の共認形成に向けての大衆(普通の人々)の準備が整った。それが、人々の外向収束⇒認識収束の大潮流を母胎とする『認識形成サイト』の登場である。
今、人々が私権の鎖を断ち切って形成しつつある外向収束⇒認識収束の潮流とは、まさに人々が自らの手で共認を形成してゆこうとする潮流であり、新たな社会形成の生命部を成す真の共認は、夫々に専業に従事する普通の人々が認識収束した場=認識形成サイトにおいて、そこに収束した認識仲間たちの協働によって形成される

エジプトやリビアなど中東諸国では「民主化革命」が広がっていますが、ウキリークスによる情報公開なども絡めて「インターネット革命」と称され始めています。中東諸国の運動は、貧困を背景とした独裁政権に対する反動という側面が大きいことから、民主化への流れにあるのでしょう。しかし、民主主義の実態も(それを知っている我々だからこそ)彼らにも知って貰いたいものです。
すでに民主主義国家で豊かな日本においては、豊かさを実現してしまったからこそ新たな転換が求められてきています。今の日本における社会変革とは、皆で社会の実態を把握し、何が事実で、「だからどうする?」と考えることそのものなのではないでしょうか。
その共通の場が必要ということで、それが「認識形成の場」なのです。
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List    投稿者 cosmos | 2011-03-05 | Posted in 07.新・世界秩序とは?3 Comments » 

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コメント3件

 mat | 2012.01.21 2:24

ありがとうございました。
まさに、今の市場経済の問題を言い当ててますね。
ポランニーは。
司馬遼太郎が、土地を売り買いしてはいけない、
と言っていた意味がわかりました(#^.^#)

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