2007-04-09
100g450万円!?中国でプーアル茶“バブル”
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中国各紙によると、今年1月に広東省広州市で開かれたオークションで、「1940年代物」というプーアル茶が100グラムで30万元という超高値で競り落とされた。中国経済のカネ余り現象が続くなか、不動産や株式などへの投機ブームが背景にある。富裕層の健康ブームもプーアル茶の値段の異常なつり上げの一因だ。
プーアル茶は通常、キロ数十元から数百元だが、「古いほど味が良い」などとする風潮も手伝い、キロ当たり数万元という“高級ブランド”も販売されている。(Sankeiweb)
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こっ、これが、
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じゃなくて、これが 450万円…
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↑1950年物のプーアル茶
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なんか、どこかで似たような話を聞いたことがあるような。
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そう、オランダのチューリップバブル!!
チューリップ・バブルとは、オランダで1637年に起こった世界最初のバブル経済事件である。オスマン・トルコから輸入されたチューリップの球根に人気が集中し、異常な高値がついた。その後価格は100分の1以下にまで下がり、オランダ諸都市は混乱に陥った。チューリップ・バブルは南海泡沫事件やミシシッピ計画と並んで、近世ヨーロッパの三大バブルに数えられる。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「チューリップバブル」について詳しく知りたい人はるいネットで。「 幻想が覚めればバブルは崩壊する」
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オランダ自体はこの頃、東インド会社を作ったりしてブイブイ言わしてたのだが、庶民の生活は質素だったらしい。それが、家財道具や家畜を換金してまで球根を買いに走るほどの狂乱振りだった。(おかげで先物取引という仕組みが出来た。)
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プーアル茶も、チューリップもバブルを起すという点では共通点があることがわかる。
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1.元々愛好家などの間では一定の高値需要があること。
2.数量に限りがあること。(プーアル茶でも高値がつくのは古いもの(いわゆるビンテージ品)だが、当然数は少ない。球根も種子と違い1年で2〜3個しか増やせない。)
3.皆が知っているもので、手を出しやすい。
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上記の条件が揃っている処に投機家が目を付け、買いに走る。元々、マーケットが小さいので急激に値上がりする。それを見た庶民が買いに走る。
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↓
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バブル状態
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ということになる
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元々、皆が知ってて身近にあったものなんだから、価格の上昇分は幻想価値が上乗せされているだけなんだが、バブルの最中に身を置いているとそれが判らなくなるらしい。 バブル崩壊を経験した日本人にはそれが判るから誰も450万のプーアル茶なんかは買わない(…と思うが、大丈夫か?)。
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中国におけるバブルっぷりは様々なサイトでも紹介されていますが、ここ2年の地価抑制政策もあって不動産価格の上昇は頭打ち気味
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不動産の上昇が頭打ちになったことで、余った金が他の投資先に流れているということなのだろう。そのおかげで、少し前には絵画ブームが起きている。それも加熱してきて挙句の果てにはプーアル茶まで行き着いたと。
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え゛〜と これもどこかで…
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1987年3月に安田火災海上がゴッホの「ひまわり」58億円で購入。(このころ、日本では外車バブルが起きて元値4000万のF40が2億でも港に着いたとたん買い手がついた。BMWは都心あふれ返りインフレ状態。「六本木カローラ」と揶揄されていた。)
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日本はこの後、不動産価格が5年で3倍にもなるという異常事態に政府が「総量規制」という冷やし玉を使って、バブルは弾けます。中国の今の状態は日本から見れば明らかにバブルなのですが、この先の行方は?このまま世界から金が流入してインフレ状態が続くのか?
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もう少し追求が必要な課題です。
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コメント2件
new zealand hermes handbags | 2014.02.02 0:26
euler hermes.fr/eolis 金貸しは、国家を相手に金を貸す | 安定成長をうたう、IMFの世界経済見通し2007年4月
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ファイナンシャルプランナーの独り言 | 2007.05.03 17:38
ファイナンシャルプランナーの独り言