2011年はいよいよ時代が動き出す
みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年私たちのグループでは、時事ネタや日常の疑問等を中心に、それについてマスコミがどう発信しているのか?、実際はどうなのか?を、様々なブログを参考にさせていただきながら追求してきました。
年の初めに改めてそれらを紹介する中で、今年の意気込みをお伝えしたいと思います。それではまず実際に22年1月から扱ったテーマを紹介しましょう
1.環境から経済を考える
2.電子マネー
3.ギリシャ危機
4.CO2排出権市場ってどうなっている?
そして現在
5.TPPからみる世界の貿易状勢
を追求継続中です。
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では少し中身を振り返ってみましょう。
「1.環境から経済を考える」
ここでは、同志社大学釈迦的共通資本研究センター長宇沢弘文教授の「社会的共通資本の理論」を勉強しました。
以前(2009年7月)勉強した経済学者シルビオ・ゲゼル氏の提唱する「減価する貨幣」では貨幣に有効期限を設定することで、貨幣(=金貸し)の力を制御できる可能性を持っていることを確認しましたが、宇沢教授の提唱する「社会的共通資本」は人間が社会生活を営む上で不可欠なものを皆に供給することで、逆に貨幣(=金貸し)の有効領域を制御できる可能性を持っていることを確認しました。今後の新しい経済システムを考える上では参考になると思います。
「2.電子マネー」
ここでは、身の回りに浸透している電子マネーについて、現状を確認してみました。
一企業によって発行されるものから、幾つかの異種企業がグループを形成してそこで流通できる電子マネーの発行につながり、さらに地域の商店街を中心に行政サービスや病院などでも使える電子マネーも登場しています。
電子マネーだけを扱う企業も登場していますが、上手く行けば様々な生産企業やサービス企業が企業体群を形成し中央銀行に取って代わって、通貨発行も行うような企業社会が形成できる可能性があります。そうなると、脱金貸しの金融システムを実現できるのです。
「3.ギリシャ危機」
ここでは、ユーロ圏を大きく揺るがすほどの問題としてマスコミに取り上げられたギリシャ危機を扱いました。
ギリシャと言えば、“オリーブ”と“観光”のイメージでしたが、資本主義国と共産主義国の間に存在し、決して豊かな国ではないが、それぞれのサイドから援助があり、これまで成立していた歴史を持つ国でした。
そういう意味ではEU統合前から経済的には弱小国であることは明白でした。
それがここに来てまるで予想外であるかのように“経済危機”が取り上げられたのは、EU統合の華々しさを繕うために仕上たギリシャの虚飾に、EUの経済力が耐え切れなくなりボロが出た、という可能性もありますが、敢えて危機感を煽り、経済だけの統合は不十分でEUを政治的にも統合していくという世論形成のきっかけにしたのではないか、と推測に到りました。
「4.CO2排出権取引市場ってどうなっている?」
ここでは、一時期話題になったCO2排出権について取り上げました。
追求する前は、“CO2排出権”というまさに観念の産物が、取引されることに正直ピンときませんでしたが、考えてみればCO2排出総量が恣意的であれ限定されるので、価値を固定しやすい。しかもCO2排出は産業活動のみならず、生きていく上で不可避なことであり、この総量を規定することは極端にいえば生命そのものを制御できる可能性を持っているということ。つまりこの価値を世界が共認してしまえば、この価値に基づく新貨幣制度も容易だということに気づきました。
現段階ではまだそこまでの機運には到達していません(日本だけ?)が、EUでは将来そうなった場合にいつでも転換できるように、既に準備を進めています。
2011年の注目
これは、もちろんTPPの参加をどうする?という政府の方針も大注目です。
「5.TPPからみる世界の貿易情勢」
ここについては、現在追求中ですので、そちらをご覧下さい。
TPPは2月から本格的に議論が始まり、日本は11月の締結を目指しています。TPPがどうなっていくのか?おそらくこれは「日本の農業」だけが対象となる問題ではなく、今後の日本の方向性を左右するような問題だと考えられます。
加えて昨年末から日本を取り巻く周辺環境が騒がしくなっています。
朝鮮半島の緊張状態やロシア閣僚の北方領土訪問、中国に関しては尖閣諸島沖衝突問題など、外圧状況が大きく変化しています。そしてこれはこれまで政府の仕事として国民には開示されてこなかった情報が、漏洩?という形で国民の目に晒され、外圧を身近に感じられるようになったことも大きな変化だと思います。
そして、これらはそれぞれ単独の事象ではなく、背後でつながっている可能性もあります。それらが日本及び世界にどう反映されていくのか?が気になるところです。これまでの日本にかかる外圧という点で考えると
武力による国家間の縄張り闘争→企業主体での経済シェア闘争→投機による金融市場での縄張り闘争→TPPなど条約締結により再び国家による市場圏形成へ移行?→その先?
と、政治力をあからさまに活用しての、生命維持装置が市場に接続されそうです。
今年は、将来歴史を振り返ったときに、世界が激変する時代の胎動期と呼ばれそうな気がします。では今年も当ブログにご期待ください!
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