2008-09-07

世界は多極化する? 〜ドル安を回避するためのドル買い支えはどの程度か?その1(外貨準備についての基礎知識)

外貨準備についての最近の話題として、

 中国の外貨準備は2006年3月末で日本(8, 500億ドル)を抜いて世界一(8,751億ドル)となった。
 世界各国では、ドルからユーロに乗り換える動きが活発だ。ユーロ導入までは、各国が保有する外貨準備はドルが9割以上を占めていたが、現在は約6割程度に低下する一方で、ユーロが約25%にまで上昇している。産油国では、イランやシリアなどの反米国以外でも、ドルで取引される原油の決済通貨をユーロに変更する動きが広がっている。

のように報道されていますが、このエントリーでは、そもそも外貨準備とはどういうものかについて調べていきたいと思います。

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【外貨準備とは】
・通貨当局が為替介入に使用する資金
・通貨危機によって他国に対し、外貨建て債務の返済などが困難になった場合に使用する準備資産
簡単にいえば、国が保有している外貨や金の合計額で、輸入代金や借入金返済などの対外支払いのための資産ということです。
日本の外貨準備について見てみましょう。
【日本の外貨準備高の内訳】(平成20年7月末現在)
                   (単位:百万ドル)
1)外貨  証券          865,267
       預金           111,680
2)IMFリザーブポジション      1,605
3)SDR                  3,151
4)金                  22,585
5)その他                 370
       合 計         1,004,658        
(財務省ホームページより引用)  
●IMFリザーブポジション
IMF(国際通貨基金)加盟国がその出資金に応じてIMFからほぼ無条件で借りることが出来る相当額。日本の場合はIMFへの出資額からIMFの円保有額を引いた残高。
●SDR
SDR とはSpecial Drawing Rightsの略で、IMF特別引出権の事。ドルや金を補完するために創設されたIMF発行の準備資産の事。その役割としては、IMFに加盟している国は国際収支が赤字になったとき、自国に割り当てられたSDRを対価として、外貨準備を豊富に持っている他の国から外貨を引き出すことができる、その権利のこと。
日本の外貨準備高は一貫して増え続けており、10年前の5倍にもなっています。
外貨準備金のほとんどが米国財務省証券(米国債)となっています。
お金ではなくて米国債?と疑問がわきますが、それについては他国の外貨準備の内訳がどうなっているかも含め、今後調べてみたいと思います。
(shushu)
読んでくれてありがとう 😀

List    投稿者 shushu | 2008-09-07 | Posted in 07.新・世界秩序とは?2 Comments » 

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コメント2件

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