2021-03-28

【実現塾】活力どん底の日本人の可能性(追求ポイント2)共同体(縄文体質)を破壊した核家族

【実現塾】「活力どん底の日本人の可能性」の追求ポイントの続きです。

縄文体質が、日本人の活力がダントツで世界最下位である理由である。と同時に、日本人の私権収束が段違いに弱いということは、脱私権⇒本源収束の可能性をどこよりも豊かに秘めているということでもある。

【2】にもかかわらず、’70年以降、私権は衰弱する一方なのに、庶民が受験戦争に没入していったのは、なんで?(科挙の時代から、入試は私権を獲得するためにある。)

・昔は、肉体的な私権欠乏が強く、いわば本能的な欠乏が受験勉強とそれなりに繋がっていた。しかし、今や肉体的な私権欠乏はとことん衰弱しており、彼らが受験に向かう主動機は、専ら「親の期待に応えること」しかない。その場合、たとえ大半の親が学歴・成績期待を持っているとしても、それはあくまでも個人的な期待であり社会的な期待ではない。つまり、20年前に経団連が提起したように、社会では誰も、役に立たない受験勉強など期待していない。社会が期待しているのは人間力と追求力であり、役に立たない五教科の知識などではない。
・従って、親の期待発の受験勉強は、社会が期待しているものではないし、子どもの本能的欠乏とも繋がらないので、子どもの内部では肉体的な拒絶反応が生起し、子どもにとって死ぬほど苦しい作業となる。その死ぬほど苦しい勉強をやり続けるうちに、子どもたちの活力はどんどん失われ、ゾンビのようになってゆく。

◎要するに、社会が期待していない、役に立たない勉強を強制するのは、明らかに、子どもに対する虐待である。

【3】やりたいことがない⇒肉体的な欠乏がない⇒遊び本能や性本能や追求本能が封鎖されている。それらの本能を封鎖しているものは何か?

☆なぜ大半の親が学歴・成績信仰に染まり、子どもに勉強を強制するのか?
・昔は、村落共同体や大家族の中で子育てが行われてきた。しかし’70年以降、恋愛発の核家族が主流になっていったが、この核家族は、自分第一の恋愛を起点にしているので、地域共同体や大家族との繋がりを断ち切った、自分たちだけの空間となる。
・そこで、子育てを経験したことのない自分第一の親たちは、どうしたらいいか分からないので、手っ取り早く、子育ての成果指標としての学歴・成績に収束していった。その結果が、’70年以降の受験戦争の激化であり、学生の無能化であり、子どものゾンビ化である。

・それだけではない。乳幼児にとって、母親からの授乳をはじめとするスキンシップ充足や、安心感や期待の相互充足は、食べ物を与えられること以上に重要な生命線であるが、自分第一の母親たちは、充分なスキンシップ充足や安心感や充足期待を与えずに、自分の期待や理屈ばかりを押し付けてきた。その場合、生命線たる親和充足を得られない乳幼児は、自分の欠乏を全面封鎖して、ひたすら母親の期待に応えようとする。こうして、大半の本能が封鎖され、ひたすら周りの期待に合わせようとする表層的な子どもが量産されてきた。彼らには、肉体的な欠乏がない。そのうえ、自己肯定感も低い。従って、心の底から充足することがない。

◎この親和欠損・期待欠損を突破するのは、外遊びしかない!
つまり、外遊びによる遊び本能と追求本能の解放を突破口として、本物の仲間充足や庇護・依存の関係充足を再生してゆくしかない。

【追求ポイント】
■核家族の子育ての問題性

昔は、村落共同体が子供を育てる=子供は村全体の宝。産みの親の私有物ではなく、みんなで育てる。
現代は、“自分の子供だから好き勝手していい”。

子育ては生命原理に立脚し代々受け継ぐものだが、恋愛発の核家族は、じいさん・ばあさんを放り出した。
→子育て経験がない。責任がのしかかる。子育てしか役割ない。
→母親は不安の塊、分かりやすい成果指標、学歴・成績に飛びついた→入試戦争

貧困の時代は、子供自身も、“お金がほしい・出世したい”と本能発の欠乏で勉強していた。
今やそんな欠乏はない!
現代の子供に残された勉強意欲は“親の期待”。ただしその中身「いい生活のために勉強しなさい」はもはや事実ではないから、子供は死ぬほど苦しい。

■現代、父親の子育て参戦△でますます苦しい。なぜ父が出てくる?
バブル時代は“モテること”が生きる目的。出世もモテるため。仕事も性もエネルギーがあった。
バブル崩壊→あっという間に性が衰弱→仕事エネルギーも衰弱
モテたい欠乏が燃え果てた焼け跡に、「家庭第一」が浮上!

本来、父親は、社会外圧を伝えられる存在なはずだが、現実は、母と一緒になって、子供を囲い込んでいる。
◎子供の教育に積極的に口出ししてくる父親は危険。

現代の親がしていることは私物化して管理。子育てのうちに入らない。
◎核家族の結果、性は衰弱し、子供はゾンビ化し、人類滅亡の一途。

■核家族だとなぜここまでひどい現象が出てくるのか?
始まりは恋愛。独占欲・自我の塊の恋愛感情そのものが諸悪の根源。
「あなただけよ」は唯一絶対信仰と全く同じ。他者否定の塊。
縄文体質の日本でさえ、恋愛万歳。邪悪さを指摘した人は、他にいない!
◎核家族は存在そのものが自己中

核家族で子供が育つとどうなる?
赤ん坊にとっては、スキンシップ・笑顔の交感が命綱だが、恋愛観念に捉われた自己中の母親は「ゆりかごに置きっぱなし」「~しながら授乳」で、それをしない。
赤ん坊は、ひたすら母の顔色をうかがい、母親の期待に応えようとする。
→でも充足を得られない→自分の欠乏を封鎖≒本能封鎖
→やりたいこと・肉体的な欠乏が何もない子供たち
◎周りの顔色ばかりうかがい、表層的な関係しかなく、本音の仲間を作れない。親和欠損・期待欠損で活力が生まれるわけがない

■どう脱出する?勝つための実現の基盤は?
恋愛結婚は、男の私有権と、女の性権力のせめぎ合い
⇒核家族を解体
⇒男の私有権を解体 ←BI導入(20万円支給)
⇒母系集団の形成  ←企業の共同保育構築
それさえあれば、はるかに健全な子育てができる!!

もはや、「いい生活⇒勉強」の理屈は通用しない。

大半の子供が親和欠損。母親を否定できない精神構造。それでは将来はない。
“欠乏がない”は動物としてあり得ない。
封鎖された本能を解除
⇒遊び本能を解除する⇒外遊び
⇒(女の子)スキンシップ⇒子守り

★親の期待を応えるしかエンジンがない。それを超える、自分なりの本能的な欠乏を見つけ出せれば勝ち!!!

List    投稿者 tasog | 2021-03-28 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

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