2008-09-17

世界は多極化する? 〜多極主義の背後に資本の理論〜


これまでの欧米中心世界の枠組みがほころび始め、世界の国々が徐々に多極化へと向かい始めている現在、これまで対米従属戦略を貫いてきた日本はこうした世界の多極化構造への大転換の中で、今後どこへ向かって歩き出していくのでしょうか?
現在僕らのチームでは、 「世界は多極化する?」というテーマをもとに素人ながら様々な角度から追求を試みています。
その中で、世界の中心であり続けようとしてきたアメリカ自身が、実は今や世界の多極化を推し進めているのでは?という説があることを知りました。
今回は、そのへんを分かりやすく書いている田中宇氏のサイトから
「多極主義の背後に資本の理論 」
を紹介してみたいと思います。
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以下田中 宇氏 欧米中心の世界は終わる?からの引用です。
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▼多極主義の背後に資本の理論
 重要なのは、アメリカの上層部がなぜ、自分たちが世界の中心であり続ける「欧米中心主義」ではなく、あえて中国ロシアインドなどに覇権を譲り渡す「多極主義」を選ぶのか、ということである。
私は、その理由は「資本の理論」にあるのではないかと考えている。
欧米や日本といった先進国は、すでに経済的にかなり成熟しているため、 この先あまり経済成長が望めない。 
温暖化対策
が途上国の経済発展の足かせとして用意されていることを見ると分かるように、今後も欧米中心の世界体制を続けようとすることは、世界経済の全体としての成長を鈍化させることにつながる。これは、世界の大資本家たちに不満を抱かせる。
欧米中心主義を捨て、中国やインド、ブラジルなどの大きな途上国を経済発展させる多極主義に移行することは、大資本家たちの儲け心を満たす。
(欧米のマスコミで最近よく見る「予測」通り、地球温暖化による海面上昇で、このままだと数年後にロンドンやニューヨークが海中に沈むのだとしたら、温暖化対策は、経済的マイナスよりプラスの方が大きいということになるが、こうした「予測」は極論であり、政治的プロパガンダとしか見えない)
「資本家だって、ほとんどは欧米人(もしくはユダヤ人)なのだから、欧米中心主義(もしくは欧米・イスラエル中心主義)を望むのではないか」と考える人がいるかもしれない。しかし、産業革命以来の資本の動きを見ていると、資本(もしくは大資本家)とは、非常に国際的な存在であることが分かる。
(資本家の中心が反シオニズム・国際主義のユダヤ人だとしたら、資本家の特性と、国籍を選ばないという資本の特性とは一致する)(関連記事)
 
資本家が愛国主義を最重視したとしたら、産業革命で得られた技術をイギリスから出さなかっただろうが、歴史はそうなっていない。
資本家は、産業革命が一段落したらイギリスを見捨て、まだ産業革命が始まっていない他の国に投資し、その国で産業革命を起こしてもっと儲ける道を選んだ。第一次世界大戦後、世界の覇権と経済の中心がイギリスからアメリカに移動したことにも、資本家の意志が感じられる。
欲得が愛国心などのイデオロギーを上回っているのが資本の論理である。
 
資本家が世界の多極化を望むのは、以前からの傾向だった。アメリカの大資本家の代表格であるロックフェラー財閥は、国民党政権の時代から中国の経済発展を望んでいた。その後、中国は共産化し、アメリカの敵とされてしまったが、1970年代に入り、ベトナム戦争の泥沼を救うという名目で、冷戦重視派を押しのけて中国との友好関係を復活したニクソン政権のキッシンジャー補佐官は、ロックフェラーの政策大番頭だった。
最近ではキッシンジャーは、毎年のように北京を訪問し、共産党政権の首脳たちに対し、どうやったら大国になれるかをアドバイスし続けている。こうした動きの背景には「資本の理論」、つまり今よりもっと儲かる投資先を作り続ける、という意図があると思われる。
クリントン時代のアメリカは、デリバティブなど金融商品の拡大によって信用創造を行い、国内消費を喚起して世界経済の牽引役として機能していた。この体制は資本の理論に合っていたが、1997−98年の世界通貨危機後、この体制による発展が続かなくなり、ブッシュ政権になって、アメリカは政府も民間も債務が拡大し、ドルの不滅神話もどこまで続くか心もとない感じになってきている。
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(田中宇氏のこの記事は、今から3年前の2005年9月のものです。)
恐ろしいことに資本家達にとって多極化とは、欧米中心の世界で儲けるのも限界がきているから、もっと儲けられる場所に移り始めたいということでしかないということです。
資本の理論によって実現された多極化はいずれ新興国の国々を経済的に豊かにしつつも 
国家<市場 という呪縛を作り出し、市場拡大のために国家が借金をし続ける構造をもたらすことになっていくはずです。(これは現在の先進国が直面する問題構造とまったく同じものです。)
つまり資本の理論にまかせた「多極化」だけでは、現在の先進諸国が抱える問題を繰り返すだけだということが、見えてくるのではないでしょうか?
じゃあ、いったいどうするんだ?
ということになるのですが、そこに至るにはまだもう少し勉強が必要なようです。来週のネットサロンで引き続き基礎勉強に励みたいと思います。

List    投稿者 d0020627 | 2008-09-17 | Posted in 07.新・世界秩序とは?3 Comments » 

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コメント3件

 ribon2 | 2009.01.15 20:04

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