2010-04-18

普天間基地問題、どうなる?その3

普天間基地問題シリーズも、3作目に突入です
普天間基地問題、どうなる?その1
普天間基地問題、どうなる?その2
マスコミは、ず〜っと「アメリカが県内移設を望んでいる。それを拒む鳩山政権はあり得ない」という論調一色だけれど、色々調べてみると、実は『アメリカがグアム移転を望んでいる』ことが明らかになったんです
詳しくは、ポチっと押してから(*^^)/☆

にほんブログ村 経済ブログへ


普天間移転の当事者である宜野湾市のHPには、マスコミでは全く公表されていない驚くべき事実がたくさん掲載されていました 引用しながら紹介します

「再編実施のための日米のロードマップ」(2006年5月1日)
「約8000名の第3海兵機動展開部隊の要員と、その家族約9000名は、部隊の一体性を維持するような形で2014年までに沖縄からグアムに移転する。移転する部隊は、第3海兵機動展開部隊の指揮部隊、第3海兵師団司令部、第3海兵後方群(戦務支援群から改称)司令部、第1海兵航空団司令部及び第12海兵連隊司令部を含む。」
「沖縄に残る米海兵隊の兵力は、司令部、陸上、航空、戦闘支援及び基地支援能力といった海兵空地任務部隊の要素から構成される。」

「グアム統合軍事開発計画」(2006年7月策定→9月HP公開)
「海兵隊航空部隊と伴に移転してくる最大67機の回転翼機と9機の特別作戦機CV−22航空機用格納庫の建設、ヘリコプターのランプスペースと離着陸用パッドの建設」の記述。すなわち普天間飛行場の海兵隊ヘリ部隊はグアムに移転するとされた。

— なんと!もう4年も前に沖縄からのグアム移転が決定していた
— しかも!辺野古に計画しようとしている施設がいらないってことだ

「国防総省グアム軍事計画報告書」(2008年9月15日)
「グアムにおける米軍計画の現状」が報告された。その中で沖縄から移転する部隊名が示されており、沖縄のほとんどの海兵隊実戦部隊と、岩国基地に移転予定のKC130空中給油機部隊を除いて、ヘリ部隊を含め普天間飛行場のほとんどの関連部隊がグアムに行くと示された。米海兵隊第1海兵航空団で図示すると黄色で表示した10部隊。

1stMAW_9.jpg

— マスコミの報道では、海兵隊のグアム移転が司令部中心といわれているけれど、
— 実はほとんどがグアム移転の対象!!!
— (黄色い部分が移転し、青い部分が残るってほとんど移転するってことだー

「「米国海兵隊の軍事態勢」に関する報告書」(2009年6月4日)
米国海兵隊司令官ジェイムズ・コンウェイ大将が上院軍事委員会に「米国海兵隊の軍事態勢」に関する報告書を提出し、沖縄からグアムへの海兵隊の移転を評価して次のように記述。
『Defense Policy Review Initiative (DPRI) 日米再編協議の重要な決定事項の一つは、約8000人の海兵隊員の沖縄からグアムへの移転である。これは、沖縄で海兵隊が直面している、民間地域の基地への侵害(encroachment)を解決するためのものである。
グアム移転により、アジア・友好同盟国との協働、アメリカ領土での多国籍軍事訓練、アジア地域で想定される様々な有事へ対応するのに有利な場所での配備、といった新しい可能性が生まれる。
適切に実施されれば、グアムへの移転は即応能力を備えて前方展開態勢を備えた海兵隊戦力を実現し、今後50年間にわたって太平洋における米国の国益に貢献することになる

グアムや北マリアナ諸島での訓練地や射撃場の確保が、海兵隊のグアム移転の前提であり必須条件である。』

— なんと!アメリカは、グアム移転をとっても喜んでいる

「沖縄からグアムおよび北マリアナ・テニアンへの海兵隊移転の環境影響評価/海外環境影響評価書ドラフト」(2009年11月20日)
(ES—3 地球規模の戦略展望 より)
グァムへの海兵隊移転
太平洋地域での新しい安全保障環境に対応するため、総合的地球規模のプレゼンス及び基地設置戦略(IGPBS)と4年ごとの基地見直し(QDR)イニシアティブは、太平洋地域での米軍態勢の再編に取り組んだ。これらのイニシアティブのひとつは、予測不可能な状況がどこで発生しても、柔軟で迅速な対応を可能にする場所に基地設置を目指し、同時に海外の米軍基地を削減しようというものであった。太平洋地域の米軍再配置と作戦上の再編に関するQDRの勧告に基づき、国防総省は沖縄の海兵隊の適切な移設先を(1)条約や同盟上の要件(2)紛争の可能性がある場所への配備時間(3)活動の自由(規制のかからない基地使用)の条件を満たす場所に求めた。
(中略)
2006年5月1日、日米安保協議委員会(SCC)で、両国は米軍再編イニシアティブである「再編実施のための日米のロードマップ」を締結し、同盟協力は新しい段階に入った。ロードマップでは、様々な再編の詳細が述べられている。日米安全保障条約及び以後締結された日米合意は、米軍がアジア・太平洋地域の紛争地域に迅速に対処するよう義務づけている。この責務と矛盾しない形で、再編合意とロードマップのイニシアティブでは、8000人の海兵隊員とその家族9000人を沖縄からグアムへ2014年までに移転させるよう求めている。これらの海兵隊をグアムへ移転させることは、太平洋上の米国領土で最前方の配備地へ海兵隊を置くことである。グアムは海兵隊のプレゼンスを支援できる能力があり、沖縄と比較しても、活動の自由を最大限得られ、配備にかかる時間の増加を最小限に押さえることができる。
米軍再編合意とロードマップでは、日本政府は費用分担の枠組みに合意し、海兵隊の沖縄からグアムへの移転に伴う施設建設費として最大60億9000万ドルを負担することになっている。この費用分担の合意は、日本の防衛と安全保障に対する米国の責務を、(沖縄から移る)グアムの海兵隊が将来も支え続けるということに他ならない。国際的な約束としての財政支援、米軍再配置は、2009年2月17日の「第3海兵機動展開部隊の要因及びその家族の沖縄からグアムへの移転の実施に関する日本政府とアメリカ合衆国政府との間の協定」(グアム国際協定)という合意文書にまとめられ、米国務長官と日本国外務大臣によって署名された。この協定は、同年3月13日、日本の国会で承認され、それぞれの法的手続きに沿って米国の連邦議会に送達された。

— この資料を作成するのは、とぉ〜ってもお金がかかるらしく、
— これを作成する=ほぼ確定情報と言えるそう
— 約61億ドルを負担して、日本の防衛は守ることは約束して、
— グアムに移転するってちゃ〜んと確定してるんだぁ
というわけで、これだけの資料を読み進めて分かったのは、
『アメリカはグアム移転を喜んでいて、ベストな策だと想っている』
ことは明らかだということ
でも、マスコミに出てくるアメリカ人達(一部なのかもしれないけど)は、現行説(=県内移設)を推している。たとえば、ヒラリークリントン米国務長官がG8外相会合後の共同記者会見にて
「われわれとしては現行案が望ましいと考えている。
 われわれの見解は、もっと効果的な形で日本の防衛を実施することだ。」
と発言したとか。
この人達の狙いはお金を日本に払わせようとしている!?
それとも、やっぱりこっちの勢力が勝って沖縄に基地は残り続けるってこと!???
『一体、普天間基地問題は、どう収束すんだろう? 🙄 』
とっても気になりますよね
これは、次回の最終回にお届けしようと想います 😀 お楽しみに〜〜〜

List    投稿者 mihori | 2010-04-18 | Posted in 07.新・世界秩序とは?2 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kanekashi.com/blog/2010/04/1241.html/trackback


コメント2件

 france hermes bags | 2014.02.03 10:15

hermes westerburg 金貸しは、国家を相手に金を貸す | ゴールドの真相に迫る16〜「天皇の金塊」とは?(1)

 replica hermes online | 2014.02.07 12:26

hermes handbags ebay 金貸しは、国家を相手に金を貸す | ゴールドの真相に迫る16〜「天皇の金塊」とは?(1)
replica hermes online http://ovcf.com/replica-hermes-on-line-fall-2011-milan-style-week.asp

Comment



Comment