2018-03-23

反グローバリズムの潮流(ロシアのプーチン大統領は圧勝)

 

img_5ebd3d55dc87bdf922e0d270ce334d3458337

ロシアの大統領選挙では、プーチン大統領が圧勝。政敵の出馬資格のはく奪や、不正選挙疑惑も報道されていますが、これは欧米の反プーチン勢力が騒いでいるだけで、ロシア国内では圧倒的に支持されているようです。ロシア大統領選挙を振り返ってみました。

にほんブログ村 経済ブログへ

昨年の12月14日プーチン大統領は、政党の公認を受けない無党派で立候補を表明、国民の所得を増やすことを課題として上げます。12月25日には政敵である有名ブロガーで野党指導者のナワリヌイ氏の出馬資格が無いことを発表、ナワリヌイ氏は選挙のボイコットを呼びかけ、ここからプーチン大統領は得票率だけでなく、投票率も強く意識するようになります。

3月2日には年次教書演説で、国民一人当たりのGDPを1.5倍にするなど国民生活向上を約束。合わせて、最新兵器の開発を発表し強いロシアも印象付けます。

そして18日の選挙結果は、得票率76.69%、投票率も67%を超え、有権者の51.3%がプーチン大統領を支持したことになります。

不正選挙疑惑も報道されていますが、その証拠は選挙管理官が投票した姿が防犯カメラに移されていると言うもの。選挙管理官が防犯カメラの存在を知らないとは思えずあまりにもお粗末。不正疑惑自体がでっち上げではないかと疑ってしまいます。

中国の習近平国家主席の祝辞は当然として、アメリカのトランプ大統領がホワイトハウスの助言を無視して祝辞を述べたことも注目に値します。

ロシアの16年の国内総生産(GDP)は米国の約14分の1、中国の約9分の1にまで落ち込んでいるそうですが、お金の力がどんどん弱くなってきており、ロシアの国力はGDPの評価以上に高いと習近平国家主席やトランプ大統領が考えていることは間違いなさそうです。

 

■プーチン氏、「無党派」で出馬へ2017年12月14日

任期満了に伴う来年3月18日の大統領選に、政党の公認を受けない「独立候補」として出馬する方針を明らかにした。与党・統一ロシアだけに頼らず、広い国民の支持をアピールするため、「無党派」による出馬を選んだとみられる。

課題として、インフラ整備やハイテク企業育成などと共に「国民の収入を上げること」を挙げた。原油価格の低迷や、欧米諸国の対露経済制裁がロシア経済にダメージを与えており、プーチン氏は「人々は不満に思っている」と認めた。一方で、「今年の外国直接投資は前年の2倍の230億ドル。過去4年で最大だ」などと述べ、「経済成長の実績」を強調した。

■プーチン氏の政敵、大統領選出馬を認められず2017年12月26日

ロシアの中央選挙委員会は25日、野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏(41)が来年3月の大統領選に出馬する資格はないと発表した。これを受けナワリヌイ氏は有権者に投票のボイコットや抗議活動を呼びかけている。

■生活向上・軍事力強化…プーチン氏教書演説2018年3月2日

「2020年代の半ばには、国民1人当たりのGDPを1.5倍にする。非常に難しい目標だが、実現できると確信している」プーチン大統領は、演説で、図やグラフを多く使用して、自身の経済政策の実績などを視覚的にもアピール。最低賃金の引き上げや医療水準の改善など、国民の生活水準の向上を強調し、さらなる発展を約束した。

軍事分野では、あらゆるミサイル防衛システムの迎撃能力を超えた最新兵器の開発に成功したと主張。核兵器を搭載できる無人潜水艇など、次々と最新兵器やその構想を紹介し、『強いロシア』を印象づけた。

■プーチン再選確実、ロシア国民が大統領選に望むものは?2018年3月18日

ウクライナから併合したクリミアのエンジニアのルキーニフさん「ことわざにある通り、川を渡る途中で馬を変えることはしない。他の候補と違い、私が選んだ候補者は必要な安定を提供してくれる」

モスクワっ子の学生ドュージェワさん「若い世代を代表して、われわれ若いロシア人には全ての扉が開かれていると言える。誰もがチャンスをつかみ、どの地方や町にいても自分を最大限実現することができる」

モスクワの会計士デメンチエワさん「自由の拡大を訴える元TVキャスターのクセニア・サプチャーク候補に投票する。サプチャーク候補は真実をオープンに語る。嘘はつかない。現政府の下ではタブーになっている問題も提起する」

サンクトペテルブルグの機械工グルクさん「共産党候補に1票を投じることで、国内状況が変わらなければならないというメッセージを送れる。」「制裁なんかクソくらえだ」「外国からの輸入品が入ってこなくなったら、どうだというんだ。それで譲歩しなければいけないとでも言うのか。関係ない」

■ロシア大統領選、大規模すぎるイカサマ投票の瞬間 プーチン再選は白紙に? 2018年3月19日

AP通信によると、ロシア各地に設置された投票所で職員が投票箱に複数枚の投票用紙を入れる不正があったという。選挙管理委員会は、全ての不正疑惑を調査し、必要に応じて選挙結果を無効にすると話しており、プーチンを取り巻く状況の雲行きは怪しい。

英デイリーメールは、モスクワ郊外リュベルツィの投票所であった不正を報じた。記事によると、選挙管理官が記入した投票用紙が平然と投じられた。監視カメラの映像では、この直後に他の管理官も投票用紙を投票箱に入れていることが分かる。

■再選果たしたプーチン、外交では軍拡競争望まずと表明 相違解決に最大限努力2018年3月20日

再選を決めたプーチン大統領は19日、ロシアには軍拡競争を繰り広げる意図はなく、他の国との間の相違の解決に最大限努めるとし、亀裂が広がっている西側諸国に対しソフトな姿勢を示した。

開票率ほぼ100%の段階でプーチン氏の得票率は76.69%。2位のロシア共産党のパーベル・グルジーニン氏(得票率11.8%)、3位の自由民主党のウラジーミル・ジリノフスキー党首(同5.6%)を大きく引き離して勝利した。今回の選挙について欧州安保協力機構(OSCE)の選挙監視団は、基本的な自由や候補者登録が制限されたことなどで競争が阻害されていたと指摘。「今回見られたように真の競争が欠如した選挙は真の選挙ではない」との見解を示した。

プーチン氏はこの日、大統領府で開いた他の候補者との会合の場で、国際問題でなく国内問題に注力し、防衛費を削減する一方で教育、インフラ、医療保健への投資を拡大し、ロシア国民の生活水準の向上に努める方針を表明。「軍拡競争の加速化を計画している者はいない」とし、「政治的、外交的手段を通し、パートナーとの間の相違を解決するために全力を尽くす」と述べた。

■「中ロ関係をさらに促進」 習氏、再選のプーチン大統領に祝電2018年3月19日

習近平国家主席は19日、大統領選で再選を果たしたロシアのウラジーミル・プーチン大統領に祝電を送り、2国間関係を「さらなる高み」へ引き上げるため、中ロで連携していく姿勢を示した。習氏はプーチン氏への祝電で「現在、中ロの包括的な戦略協力パートナーシップは史上最高の状態にあり、新しいタイプの国際関係の構築で範例となっている」と指摘。その上で「中国は引き続き中ロ関係を促進してさらなる高みへ引き上げべく、ロシアと協力していく用意がある」と表明した。

■トランプ氏、助言無視しプーチン氏に祝意 情報漏えいに怒りの声2018年3月22日

プーチン氏との電話会談に備えトランプ氏が渡されていたメモには、「祝辞は述べないように」との警告も含まれていたが、トランプ氏はこれを無視。側近の一部はプーチン氏に電話をかけること自体をすべきでないと助言していたが、トランプ氏はこれにも耳を貸さなかった。さらに、プーチン氏が通算4期目をかけ臨んだ大統領選では得票数の水増しの証拠やメディア検閲、政敵らの収監といった問題が影を落としていたのにもかかわらず、トランプ氏はプーチン氏の当選に祝意を示した。

■プーチン氏再選  低迷する経済の改善が課題に2018年3月22日

18日のロシア大統領選で、現職のプーチン氏が再選を果たした。最終的な選挙結果の公表は29日だが、ロシア中央選管によると、開票率99.94%の時点で同氏の得票率は約77%と圧勝。投票率も67%を超え、前回を約3ポイント上回り、国民からの支持が盤石であることを示す結果となった。

プーチン氏は“強いロシア”を国民にアピールすることで求心力を高めてきた。今回も、ウクライナ南部のクリミア半島を、軍事力を背景にロシアに編入してから、ちょうど4年となる18日を投票日に設定し、国民の愛国心を鼓舞することで支持につなげたとされる。しかし、このクリミア半島の編入は欧米諸国などの制裁を招き、結果、ロシア経済は低迷している。ロシアの16年の国内総生産(GDP)は1兆2800億ドルで、米国の約14分の1、中国の約9分の1にまで落ち込んでいる。

ロシアでも数少ない独立系調査機関として、各国から信頼されているレバダ・センターによると、6割近くのロシア国民が「平和的な外交政策の推進」を求めているという。プーチン氏は対外強硬路線をやめ、国民1人当たりのGDPを1.5倍にし、人口の約13%を占める貧困層を半減するといった公約の実現に全力を挙げるべきだろう。

List    投稿者 dairinin | 2018-03-23 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kanekashi.com/blog/2018/03/5695.html/trackback


Comment



Comment


*