2022-05-08

ドルは最後の防衛局面へ、新通貨へのシナリオ

ロシアルーブルが急騰している。投機筋(米ウォール街のゴールドマンやモルガン)もロシア株とルーブルを買っているらしい。鉄鋼や木材だけでなく、ロシアにも投機資金が入り始めた。

ウクライナは、双方とも長引かせる動き。中国は、上海のロックダウン始めコロナを理由にした経済封鎖が続く。・・・表向きのコロナ、ウクライナと、背後の覇権交代から新通貨体制への移行が本題で、着々と進められているように見える。

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通貨を巡る現在のマクロ状況。
★近代以降現在まで、中央銀行が国家に金を貸す、国債経済の構造。QE(金融緩和)により国家は莫大な借金を抱える一方、金融勢力はバブル化したマネーパワーを持ち、国境を越えて資力支配する力を持つ。(旧勢力、欧米+日・韓・オーストラリア)

★ロシア+BRICSは、金/資源本位制により、この構図を根本から変えようとしている。
国家が権利を持つ資源(金や原油)が通貨の裏付けになり、その兌換通貨・自国通貨を国家間の取引通貨として、ドルを排除、金融勢力・金貸しの支配から脱却しようとしている。(ロシア+中国が率いる新勢力は実に世界人口の7~8割を占める。)
・・・・このせめぎ合いが現在。ほぼ勝負はついている。

ルーブルは、金との兌換を発表。ドルの強さは基軸通貨故の取引の必要性だった。しかしロシア主導の経済の拡大により、その強みが既にほぼ消え失せた(上記世界の人口の8割が中露圏)。最後に残るのは借金の大きさと金利負担の大きさ。

これから米利上げとQE停止(バブルの元栓が締められる)、→米株価は急落していくことは明らか。ドルはこれから急激に力を失っていく。現在金利により、ドル高を維持、しかし株暴落までで、長くは続かない。BRICS・中露による非ドル圏構築→ドル基軸が必要なくなれば、世界中のドルが還流して大暴落する。

アメリカも金利負担に耐え切れなくなり、何らかの実物の裏付けのある通貨体制に変えざるを得なくなる。
日本は、アメリカに先行して金兌換に移行か?

by タロウ

List    投稿者 inoue-hi | 2022-05-08 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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