アメリカ・デフォルトは起きるのか!?-8 ~金本位による中央銀行制度を構築したヴェネツィア金融勢力~
これまで、この「アメリカ・デフォルトは起きるのか!?」シリーズでは、中央銀行の限界、次の一手となるであろう世界統一通貨の発行と中央銀行のリンク、その裏付となる金の集積等について、仮説を立てて扱ってきました。
それらを検証すべく、今回は、(中央)銀行制度、そして金本位制度を創ってきた勢力の【奥の院】について扱っていきます。
◆◆銀行システム、金本位制度を構築したヴェネツィア金融勢力
実に面白いことに、銀行設立と金本位設立した勢力は同じなのです。
これは、ネットや書籍でも一定有名な、デル・バンコ一族が直接関与しています。
◆まずは銀行です。
世界最初の銀行は、1147年第2回十字軍遠征の際に、ロンバルディアに出来た銀行で、デル・バンコが設立します。これが後のバンクの語源になっています。
この銀行が十字軍のテンプル騎士団に資金を提供しています。
そこから、後にヴェネツィアに拠点が移され、さらに、スイスやイギリスに進出していく流れです。最終的には、スイスが金融の本拠地となっていきます。
因みに、ロンドンに進出した地域は、ロンバート街と呼ばれ、語源はロンバルディアです。
1300年後半に利子が解禁されるまでは、外国為替差益により莫大な利ザヤを得ていました。これを可能としたのが、オフショアと言われる外国為替取引拠点の創出です。
ヴェネツィアやスイス、スコットランドのマン島等が有名です。マン島は、テンプル騎士団が、彼らの資金剥奪を目的に迫害され、フランスを追われた際に、キリスト騎士団と名前を変えて、スコットランドに流れ着き、バイキングと海賊活動を行う過程で創られたとのことです。
テンプル騎士団を支援しているのが、(十字軍遠征からの繋がりである)デル・バンコ一族であったと言われています。
さらに、金貸しを悟られないために、タックスヘイブンという無記名、非課税or低課税の制度をこれらの地に確立し、外為で獲得した膨大な利益の目減りを防ぐシステムを構築していきます。これは、現在でも受け継がれています。
◆次に金です。
現在の金の価格を決定しているのも、デル・バンコです。
1919年以来現在まで、金の価格は、ロンドンのロンバート街にあるロンドンの貴金属取引所ロンドン・メタル・エクスチェンジ(LME)の『黄金の間』で以下の銀行5行の代表者によって決められています。
当初メンバー
1.N・M・ロスチャイルド&サンズ
2.モカッタ&ゴールドスミド☆
3.ピクスリー&アベル
4.サミュエル・モンタギュー・アンド・カンパニー
5.シャープス・ウィルキンズ
☆印がデル・バンコが所有する銀行です。ネットや書籍等では、議長であるロスチャイルドが牛耳っているという見方をしていますが、上記全ての銀行は、デル・バンコの支配下にあるようです。
◆金と銀行をリンクさせた中央銀行
***************************************1694年、イギリス国王オレンジ公ウイリアムは、大規模な常備軍を維持するため、ロンドンの商人達に金の相談をした。商人達は金を貸す際に一つ条件を付けた。それは、その債務相当分の銀行券の発行を許可してもらいたいというものであった。この要望の意味をほとんど理解できずに、ウイリアム王は同意した。 これによって中央銀行(イングランド銀行)が誕生した。
***************************************【スイスという永世中立覇権国 引き継がれる薄外資金】②
1660年代からデル・バンコは「金」の集積を進めていました。集積した金を元に、現在まで続く「中央銀行」を創ったのがこのデル・バンコだったとのことです。
これは、銀行と金をリンクさせる画期的な策略であり、国家に金を貸すという錬金術を創出したという意味でも、大きな転換点でした。この時点で、イギリスは乗っ取られているといっても過言ではありません。
(因みに、正式に金本位制が法的に初めて実施されたのは、1816年、イギリスの貨幣法でソブリン金貨(発行は1817年)と呼ばれる金貨に自由鋳造、自由融解を認め、唯一の無制限法貨としてこれを1ポンドとして流通させることになってからである。)
それまでは、銀本位制で主にメディチ家が牛耳っていましたが、これによって、デル・バンコが圧倒的優位に立ちました。
憶測ですが、16世紀中頃以降、英国植民地であるアメリカ大陸から銀が大量に流入し、銀価格が暴落したという歴史がありますが、これは、メディチ家を後陣に追いやるための、デル・バンコの差し金であったのではないかと思います。
デル・バンコの拠点であるヴェネツィアは歴史上最も長く続いた共和国(697年~1797年)として有名ですが、デル・バンコの暗躍はその後もヨーロッパ全土に跨り、脈々と続き、ロンバルディア(伊)→ヴェネツィア→スイス、イギリスは基より、ベルギーやナチス支援(支配)、イスラエル建国、EU統合にも関与しているところから、現在も世界の政治・経済をコントロールしている最大勢力(の一つ)であることは間違いなさそうです。
***************************************デル・バンコは戦争で使用する火薬を大量生産しているデュポン社を経営し、共同経営者であるランベール銀行はイスラエル建国資金を一部出資している。
(中略)
悪質サラ金業者が「強盗でも何でもして金を持って来い」と怒鳴るように、借金だらけであったナチス・ヒトラーに対し厳しい取り立てを行い、窮地に陥ったヒトラーをユダヤ人の家全てに強盗に入らせ、ユダヤ人を大量虐殺し、奪った金で借金を返済させた国際決済銀行BIS。
(中略)
BIS規制を強化したBISの頭取ジャン・ゴドーは、エノク書を信仰するランベールの頭取である。ゴドーは「人類絶滅、有色人種絶滅は神の再臨への道」と考え、日本人50万人の大量虐殺を実行した。
イスラエルを中心とした「神の国」の再臨、それはイスラエルを中心とした世界統一政府による中央集権管理体制であり、その実験は現在EUによって行われている。
EUの本部はランベール銀行ブリュッセル支店の重役室の中にある。それはEU統一の実験の目的がどこにあるかを示している。EUと米国を動かしているのがイスラエル、ランベール(地下経済)とデル・バンコのオフショアであるという実像が浮かび上がって来る。
***************************************世界を支配する者たちの隠された歴史③~市場原理は全くの「作り話」より
以下、参考資料
『金の値段の裏のウラ』(鬼塚英昭著)
世界を支配する者たちの隠された歴史②~王族、貴族達の精神的支柱=宗教
世界を支配する者たちの隠された歴史③~市場原理は全くの「作り話」
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