EUって何?
EU(Europian Union)について、外務省・欧州連合の中の概況>略史をみると、1952年に欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)設立(パリ条約発効)から書いてある。原加盟国は、仏、独、伊、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクとなる。
イギリスが抜けてるのが不思議である。
大戦後の世界経済は欧州から米国に覇権が移り、工業生産力はドル経済圏に支配されていき、ヨーロッパの衰退が顕在化していく過程だったと言える。1945年まで石炭と鉄鋼で覇権を争ってきたフランスとドイツ及び周辺国の経済連合の意味合いが濃く、欧州域内といってもフランスとドイツの経済連合が目的だったと言える。だから、ドル経済圏のイギリスは、むしろ相変わらずの競合国だったと思われる。
欧州連合の歴史は、フランス、ドイツ、ベルギーなど六ヶ国による1957年欧州経済共同体(EEC)の誕生からで、農作物共同市場の形成から域内の関税撤廃を始め欧州連合の下地ができていきます。他方、イギリス・アイルランド・デンマークは欧州自由貿易連合を形成しており、1995年の欧州連合まで約40年を要している。
世界経済がドル(と円)に支配された経済圏の姿を強めて行く動きに対し、イギリスの加盟と冷戦の終焉によってロシアを除く東欧各国の雪崩のような加盟が生じて大同団結する。ドルと円に対抗する目的でできたのが、欧州連合(EU)だと言える。
経済的な統合を中心に発展してきた欧州共同体(EC)を基礎に、経済通貨統合を進めるとともに、欧州連合条約に従い、共通外交・安全保障政策、司法・内務協力等のより幅広い協力をも目指す政治・経済統合体。
国家主権の一部を委譲して、域外に対する統一的な通商政策を実施する世界最大の単一市場を形成し、政治的にも「一つの声」で発言している。
外務省・欧州連合より
経済、構造改革がEU連合の生命です。EUの存在が大きくなって行けば、世界経済は、EU、アジア連合、アメリカ連合の3極になる可能性が見て取れそうです。
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