2007-04-30

原油取引決裁におけるドル→ユーロの流れ

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各国中央銀行の外貨準備高が、ドルからユーロに移行しつつあるが、ドル離れの流れは原油取引決済にも見られる。
石油取引は世界貿易の約10%を占めており、石油取引でのドル離れは、基軸通貨ドルにとっての致命傷になるので、アメリカに取っては死活問題である。
これは、イラク戦争やイラン核疑惑など世界情勢を読む上で、押さえておかなければならない領域である。
 
 
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先陣を切ったのは、無惨に処刑されたイラクのサダム・フセインであった。彼は2000年11月に、国連の管理下に置かれていた石油輸出をユーロ建てに置き換えた。この動きは、サウジアラビアなど周辺の産油国の関心を呼び、アメリカを慌てさせた。
 
9.11の犯人ビンラディンを追っていたはずが、いつの間にかアメリカの攻撃対象がイラクにすり替わっていったのには、こうした政治的背景があった。そして、サウジをはじめアラブ産油国はドル安のさなかの05年2月、湾岸協力会議を開いて自国通貨のドル・ペッグ体制堅持を申し合わせ、ドルへの忠誠を誓わされた。つまり、イラクは見せしめにされたのである。
 
しかし、反米国イランはアメリカの言いなりにはならず、06年4月、ユーロ建ての石油取引所を昨年内に開設すると発表した。反米感情は、アラブ諸国に留まらず、ロシアのプーチン大統領がルーブル建ての石油・ガスの取引を始めると宣言。また、ベネズエラのチャベス大統領もユーロ建ての石油輸出を検討していると言う。
 
アメリカの暴力に屈するのか、死に体のアメリカと決別し新体制を構築するのか、世界情勢が転換点にある今、日本の出方がキャスティングボードを握っている。
 
どうする、日本!
by 倭民

List    投稿者 watami | 2007-04-30 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨5 Comments » 

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コメント5件

 経済ニュースゼミ | 2007.05.17 22:18

 すみません。
 ちょっと気になったもので‥。
 電通さんは、2兆円稼いだのではなく、2兆円売り上げたのですよね。
 重箱の隅をつつくようなことをいって、失礼しました。

 こん | 2007.05.19 19:01

>では、電通はどうやって2兆円も稼いでいるんでしょうか?
それは、こうです。
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070410/1176173712
上記の「木走日記」というブログでは、芸能人の旅番組制作に関わる電通の儲ける仕組みが書かれています。
>特にひどいのは休日の昼間などに放映されている芸能人がおのぼり気分で海外旅行や温泉旅行するいわゆる「旅行番組」なのであります。
 電通は番組の企画の段階から深く関わり、番組で何をあるいはどこを視聴者に「宣伝」するか入念にかつ主体的に参加していきます。
 そしてときに番組スポンサーを巻き込みながら、二重三重に金儲けをする仕組み作りにいそしみます。
 例えば制作費1億円の番組では、基本的には番組制作費の20%前後2000万円を代理店マージンとして搾取して、それにとどまらず電通はさらにいろいろな個別宣伝のミニビジネスも展開していくのであります。
 I氏は実にリアルな話を私にしてくれました。
「東北地方のある温泉地の老舗旅館が客足が伸びないために、思い切って高額ではあるが東京キー局でCMを流すことを決めた。そこでCM制作を担当した「電通マン」は、その旅館に「ただのスポットCMを垂れ流すより、同じお金で芸能人を尋ねさせ、「温泉」につかり「食事」を堪能させる旅行番組を放映したほうが宣伝効果があると逆提案した。その提案に公告には素人の旅館側は飛びついた。ここからがそのやり手電通マンのすごいところだ。その地域の他の企業や団体をリサーチし、番組で芸能人にどこを回らしていけばいいかを企画し、その老舗旅館以外にも観光協会やいくつかのスポンサーを確保する。あわせて次になじみのTV局に旅番組の企画を提案する。その提案時には、なんと老舗旅館や観光協会などではなく、別に番組スポンサー(大手旅行代理店などいくつかのスポンサー)を用意していたのだ。TV局側では、電通が番組企画を提案したときには、すでに番組のスポンサー候補まで用意され番組のあらすじまで決まっていたのである。TV局側は電通のシナリオの通り芸能人を用意し、決められたレストランで食事をさせ、決められた宿で宿泊させるのである。この番組の制作を通じて、電通は老舗旅館とかの個別スポンサーにはTV局を通さずマージンを取得し、それとは別に大手スポンサーからの番組制作費を20%前後搾取したのである。この主の番組作りは残念ながら我が日経系列のテレビ東京が最も電通のカモになっているのだ。」
 実に巧みなビジネス展開でありすごい企画力であります。
だそうです。簡単な番組の企画・製作にかかわり、依頼主を増やしてTV局からもスポンサーからも搾取する。
番組制作下請会社には、あるある番組制作会社に見られるように、すずめの涙程度しか、支払われず、搾取の構造があります。
当然、電通は、斡旋しているだけで、実態、現場や製作に関わっているわけではありません。
そのような搾取構造を作り出している広告業界の巨人は、彼らに関係するものの誰もが批判のできない構造にあるようです。

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