2018-05-01

マイナス金利とは何か?

金利が低下してきてついにマイナスになっている。
一体何が起こっているのだろうか?
「マイナス金利」を調べてみると
ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B9%E9%87%91%E5%88%A9
より

マイナス金利(マイナスきんり)とは経済学用語の一つであり、金利がマイナスになるということ。超低金利の時期ならば短期金利が一時的にマイナスになることもある。またインフレーション時で物価上昇率が高い時期の低金利の預金ならば名目金利がプラスであっても実質金利がマイナスとなっていることもある。

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歴史的には、キリスト教で禁止される「金利」をユダヤ人が解禁させて、貨幣発行権と金利の許可により、お金を集めればどんどんお金が儲かる仕組みを作った。

そして、お金を集中させた金貸しが、さらにお金を稼いで力を持ち、世界を支配できる社会を作った。
それが、お金中心の社会である資本主義である。

■マイナス金利(ウィキペディアより)
2003年(平成15年)6月25日、日本で金融機関同士が短期資金の貸し借りを行っている無担保コール市場で、史上初めてマイナス金利が発生し、その後も頻発した。
欧州ではマイナス金利が定着しつつあり、ドイツ、オランダ、スイス、フランス、オーストリア、フィンランド、デンマークの短期国債で見られる。これは従来の債券市場では考えられないことであり、異常現象だという声もあるがなかなか修正される気配はない。

最初にマイナス金利となったのはドイツであり、2012年1月初めに行った6カ月物国債入札結果がマイナス0.0122%であった。
2012年7月、政策金利で初めてデンマーク国立銀行がマイナス金利に移行した。
2014年6月5日、欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利を-0.1%とした。
2014年(平成26年)10月23日、日本の財務省が実施した償還期間3カ月の国庫短期証券(短期国債)の入札は、平均落札利回りがマイナス0.0037 %となり、初めて日本国債入札でマイナス金利が付いた。
同年11月28日、債券市場で日本の新発2年物国債の利回りが低下し、マイナス0.005 %と利付国債としては初めてのマイナス利回りとなった。

同年12月18日、スイス国立銀行は、マイナス金利を導入すると発表した。

2016年2月16日、日本銀行は、日銀当座預金の一部にマイナス金利を導入した。同日の当座預金残高は253兆4290億円。そのうち、8.9%にあたる23兆1940億円がマイナス金利適用となった。
2016年2月現在ではECB、スイス、デンマーク、スウェーデン、日本が政策金利でマイナス金利を導入している。 その結果、日本では国債利回りが急低下した。

先進国の国家は、金貸しの発行する紙幣を国債で買い取って金利を払っている。多量の貨幣を発行されて、金貸しに吸い付くされて、国家は借金だらけだ。

しかし、上記の様に先進国の多くが、ゼロ金利~マイナス金利を採用している。(そうせざるを得ないのだろう)

つまり、金貸しの錬金術の2つの主軸である①紙幣発行権、②金利の内の、「金利」がゼロ~マイナス金利で機能しなくなったと云う事である。

巨額なお金を持っていると、莫大にお金が儲かると云う仕組みが崩れてきている。

資本主義の原理が、根本から崩れ出しているのだ。

これからは、莫大な資本を持った集団(これまではアメリカ、金貸し)が世界を制覇していたが、それが不能に成ってくるのだ。

資本主義が崩壊して、次の時代に移行しようとしている現象が、マイナス金利だ。

次の時代は、想像力の高い(≒追求力の大きい)集団が世界をリードする時代に移行するのだろう。

 

List    投稿者 猪飼野 | 2018-05-01 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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