2008-03-29

貧困ビジネス

アフリカ系アメリカ人の55%
ヒスパニック系の46%
2005年にアメリカ国内でサブプライムローンを組んだ比率。
実に人口の半数が飛びついている。驚くべき数字だ。
どうしてこんなことになったのか?
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【写真】差し押さえになった家には「フォークロージャー」の看板が=ワシントン郊外
本日の記事は「貧困大国アメリカ」を参考にさせていただきました。囲み部分はその引用です。
サブプライム問題の発端=主原因は、
アメリカの貧困層が自ら“飛びついた”からだ、と思いこんでいた。
しかし、実態は違うようだ。
認識を改めさせられた。

最近入ってきた移民たちにはクレジットカード利用歴もなく、ヒスパニック系家族の35%はそもそも銀行口座すら持っていません。
こういう人たちの個人情報が金融機関に出回っているんです。
それを見ながら地図上に印をつければ「カモ」の分布図ができあがる。
金融機関の営業マンたちはそれを見てピンポイントで勧誘に回るというわけです。

金融機関から来たというあの男は、自分は弱者の味方だと言ったはずだ。
マリオたちのような低所得者層の移民にも、家を持つ夢をかなえる権利があるはずだと。
そしてその後に続いた言葉が、マリオの心を掴んだのだ。
「あなたがたが国境を超えてやってきたアメリカという国は、不可能を可能にする場所なんですよ」 

消費拡大に限界が見えたアメリカにおいて、次のマーケットとして目をつけられたのが貧困層。
金貸したちは、何も知らない彼らをロックオンし、一網打尽にした。
ちらつかせるエサは、「権利」という旧観念と、「アメリカンドリーム」という私権獲得可能性。
冒頭の数字は、こうして達成されたのだ。
このような騙しの構造をしっかり理解し、彼らの暴走を食い止める必要がある。

List    投稿者 ohmori | 2008-03-29 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨1 Comment » 

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コメント1件

 wholesale bags | 2014.02.10 5:35

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 炭素本位制時代は来るのか?4

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