2021-05-06

成長するアジアだが巨大なわがまま中国をどう扱うか?日本はどうする?

欧米の先進国はどんどんと活力を失い、これからはアジアの時代だと言われています。

見方を変えると、
これまでの自由主義経済は先進国が儲かるという国際社会ルールや経済の仕組みを作ってきていた。それがどんどんと機能しなくなって、主導権をアジアに明け渡していく過程です。

このブログで紹介した下記の(RCEP)でもアジアが成長していくことに期待です。http://www.kanekashi.com/blog/2021/04/8212.html
◆「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)協定~ 中国、日本、韓国、オーストラリア他合計10か国の世界最大級の巨大な経済圏が動き出す~

アジアが本格的に世界を牽引する時代がやってくのです。

アジアの様子がどんどんと変わってきています。

欧米が撤退してアジアの時代が来るのは歓迎ですが、厄介なのが「中国」です。

中国共産党の独裁政権の中国は、これまで暴れん坊だったアメリカ以上に、世界の覇権獲得の為に自国主義で暴走するリスクを多くの国々が感じています。

◎最近のアジアの各国と中国の関係を「クアッド首脳会談」などから見てよう。

◆「クアッド首脳会談」日本、米国、オーストラリア、インド4カ国による初のオンライン形式会談。

3月12日に行われた。共同声明には、「東シナ海及び南シナ海において海洋秩序への挑戦」に対応し、「海洋安全保障を含む協力を促進する」との文言が入りました。
中国への名指しの批判こそなかったが、4カ国連携による中国への実質的な包囲網構築です。

一帯一路構想を掲げユーラシア・アフリカ大陸に影響力を拡大する中国。
それをけん制する自由主義国のという構図です。

4国と中国との関係は、領土問題など問題もあるが中国は最大の貿易国と成っています。
・日本(△:領土問題ありつつも、経済的に親密)
・アメリカ(△~×:経済戦争しながら多量の交易)
・オーストラリア(×:コロナ問題で関係悪化。最大貿易国であったが今は絶縁状況)
・インド(△:領土問題あるが、最大貿易国が中国)

◆東南アジア諸国連合(ASEAN10か国)
同じように中国と領土問題があったりするが、圧倒的な経済力で中国経済に巻き込まれつつあります。その中でも南シナ海で領土問題を抱えるベトナム、フィリピンは対中強硬派。カンボジアやラオスは親中路線です。

◆米、英、欧州連合(EU)

新疆ウイグル自治区の人権弾圧問題をめぐり中国に対する制裁で足並みをそろえました。
さらにアジア太平洋に関与を強める英仏をはじめとする欧州は注目です。
仏、英、独をはじめとする各国は独自のインド太平洋政策を策定、競うように空母やフリゲート艦、原潜などをアジア・太平洋に派遣を始めました。
太平洋とインド洋に多くの権益を抱える英仏などは、権益をなくさない事だけでなくそれを拠点して改めて成長するアジアで一儲けを企んでいるのでしょう。

 

◎中国と付き合っていくには周辺の国との連合でわがままな暴走を阻止していく戦略は必要不可欠だ。一方で中国だけではなくアメリや英仏はじめ多くの国が自国の利益第一を主張を始めます。それゆえに、多くの国々が賛同できる統合軸でまとまっていく事を、アジアの日本が提言することが期待されているのです。

by猪飼野

List    投稿者 dairinin | 2021-05-06 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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