2021-06-09
金貸しは中国市場を捨てて、インド市場で稼ごうとしだした。
この間、アメリカは中国を危険国家と位置付けて敵対してきました。
一方、EUはアメリカと中国との敵対関係には関与せず、EUは昨年12月、中国との間で投資協定(暫定)を合意して当面は中国と経済共栄を目指すつもりだった。
突然に、EUは今年3月、中国の新疆ウイグル自治区での人権弾圧に抗議し、対中制裁を実施し中国との投資協定を凍結した。
さらに5月にEUとインドは2013年に中断した自由貿易協定(FTA)交渉を再開させることで合意した。
EUがインド太平洋戦略 中国念頭、安保・経済で積極関与 (日経新聞)参照。
EUのボレル外交安全保障上級代表らがEUのインド太平洋戦略の具体案をまとめる=AP
■EU(金貸し)の思惑
◇米国は中国が危ないと言っているが、EUは中国をコントロールできると思っていた。
◇まずは中国市場で金儲け。中国市場が減衰してきたら、次にインド市場に移行して金儲けする腹積もり。
ところが、
◇新型コロナ禍で、中国からの医療品や自動車部品の供給が途絶。中国に偏った供給網に危機感を感じた。
EUは中国に命綱を握られることを嫌って方針を大転換。
◇先にインド市場に乗り込むことにした。
アメリカとEUは共同して中国制裁を強化し、中国の勢いを削ぎ停滞させる方針か?
今後注目です。
金貸しは、コロナ禍の世界経済で、「コロナの原因は中国だ」はじめ世論を反中国に導く。
逆に、インドに先行して投資し、インドの可能性を積極アピールし利益確保に走る。
そのような流れが顕在化するかもしれません。
by猪飼野
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