2023-01-09

ペトロダラーからペトロルーブル/人民元へ、世界はドル崩壊に備え始めている

昨年ウクライナ戦争とロシアの通貨構想 →中東はアメリカを離れロシア側についた。
そして、昨年12月、中国の習近平はサウジを訪問。

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昨年の動きを大きく捉えると
・ウクライナ戦争
→米、ロシアをSWIFTから排除
→ロシア、ルーブルを金・資源本位制へ
 →中東諸国、ロシア側へ。ロシア・中東の石油・ガス同盟
 →米は、ドル防衛のため継続して利上げ (→円安)
 ※ここで、世界の趨勢がほぼ決している。

そして、世界はドル暴落に備え始めている。
→年末、中国・習近平はサウジへ、人民元建ての石油決済提案。既に内定している様子。
 OPECも追随する。

世界は石油決済のために、外貨準備・米国債などでドルを保有している。それが必要なくなり、人民元・ルーブル等に切り替わっていく。今年、ドルが下落していく可能性が高い(6月頃の利上げ終了後?)。最大のドル外貨準備を持つ中国は、米国債を手放していく。

石油契約は長期契約が多く、時間をかけて徐々に切り替わっていく。しかし、ドル暴落予測は浸透しはじめており、急落していく可能性がある。

☆今後の動きと追求ポイント
・既にドル金利上昇 →米国債価格下落(吉田繫晴氏によると、金利1%につき、価格は7%下落。)米国債は35%下落している。今後上記の動きが絡んで、ドル危機・金融危機の様相を深めていく。
・日本は、何があってもドルを買い支えてきた。そのために、世界最大のドル債権を保有。ドルが下落すれば、日本政府・銀行・企業のB/Sに穴が開き、日本の金融危機に直結する。どうするのか?
(日本が保有し得ているドル債権 800兆円×35%=200兆の損失。)
・サウジは、サウジの王家を守る(民主主義革命を起こされて打倒されないように)ために、アメリカと密約を結び、米軍の駐留とペトロダラーを約束した。この辺りは、日本の天皇家との関係に非常に近い。そのサウジが、脱米を始めたということ。
・・・日本も脱米が重要な課題になってくる。

by タロウ

List    投稿者 inoue-hi | 2023-01-09 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

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